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私がnoteの【定期購読マガジン】審査にゴリ押しで通った方法

noteの【定期購読マガジン】審査に2度も落ちた私が、試行錯誤の末に生み出した"受かった申請書"を公開します。恥ずかしすぎる"落ちた申請書"も全文公開(※無料で読めます)。

▼ 読んでくれた方からのご感想!

私の周りにはnoteを書いてる人がたくさんいるけど、【定期購読マガジン】をやっている人は1人もいません。

それはこの審査がなぜかめちゃくちゃ厳しくて、合格することが難関大学ばりに難しいからだと思います。

ネット上をどれだけ必死で探しても、定期購読マガジンの申請に通るコツを公開している人は見つかりません。
逆に、落ちたレポートやツイートは、探せば大量に出てきます。

これはおそらく、落選者の人数に対して、通過者(すなわちnoteの定期購読マガジン運営者)の人数が極端に少ないからだと思います。

▼ 落ちたらこんなメールがくるよ

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だから正直、私はこの審査に通るコツを、かなり教えたくありません。
だって2回も審査に落選しながら、1ヶ月以上かけてめちゃくちゃ試行錯誤して、やっとの思いで合格したから。

私の定期購読マガジン創刊までの申請遍歴
2019/09/26 創刊申請(1回目)
2019/09/30 申請却下
2019/10/01 創刊申請(2回目)
2019/10/07 申請却下
2019/10/08 創刊申請(3回目)
2019/10/18 申請承諾
2019/10/29 創刊

当時私は「高級ホステスこじきちゃん」という名前で活動していて、今のような「京大生」という肩書き(個性)も公開してなかったし、作家としての出版実績も、webメディアでの連載経験もありませんでした。(それは今だってないけど)

そんなダメすぎるスペックで、定期購読マガジン申請を何度も繰り返してようやく得た権利を、そう易々と人に教えたくありません。
そう思って半年以上もの間、この情報をどれだけ人に訊ねられても一切公開してきませんでした。

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だけど最近、人々の[おうち時間]が長くなったことでnoteユーザーが激増し、『僕もnoteで定期購読マガジンをやってみたいです!』『申請通過のコツを教えてください!』というDMをもらうことが益々多くなりました。

そこで今回、私がどうして審査を通過することができたのか、[落選した申請書(2回分)]と[合格した申請書]の全文を公開しながら、ガッツリ説明してみようと思います。

[落選した申請書]の部分は無料で見れるようにしてるので、興味がある人はそこだけでも読んでみてください。
落とされる申請書の参考例として見ておけば、無駄撃ちを防げます。

このnoteの対象者
■ 定期購読マガジンを始めたい
■ 申請したけど落ちてしまった
■ おうち時間で執筆活動(note)を始めたい
■ 少人数に向けて有料noteを書きたい
■ 今後のために申請書作成のコツを知っておきたい
■ シンプルに興味があるので読んでみたい

▼ ちなみにコロナの影響で、いまnote運営側も"文化活動の支援"に力を入れています。[定期購読マガジンの審査期間短縮]も明言。まさに「申請するなら今」って状況です。

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ATTENTION
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このnoteは、
定期購読マガジン創刊に関して
あくまで自分なりの試行錯誤と
その結果をまとめたものです。
定期購読マガジンの審査通過を
保証するものではありません。

(受験の参考書と同じです)

私がnoteの【定期購読マガジン】
審査にゴリ押しで通った方法

こじき 作

▼ 定期購読マガジンのメリット

定期購読マガジンには、通常のnote記事にはないメリットが沢山あります。

定期購読マガジンのメリット
■ 身バレを気にせず自由に書ける
■ 自分の有料記事を「ずっと読んでくれている読者」にだけ低価格で提供することができる(リアルタイム購読は安いけど、バックナンバーに入ると単体購読になるので割高になる)
■「単体でお金をとるほどでもないけど全体公開はしたくない」という絶妙なポジションの記事を生み出すことができる(クローズ空間での無料記事)
バックナンバーをまとめて個別のマガジンをつくることもできる(1度書いた記事の再利用)
■ 基本的に「自分を好意的に思ってくれてる人」だけに向けて書くため、炎上を気にせず気軽に更新できる

定期購読マガジンは、かなりいいことずくめです。
2020年5月現在、私はマガジン運営7ヶ月目ですが、毎日「楽しい」「始めてよかった」と思っています。


▼ 定期購読マガジンのデメリット

一方で、当然ながらデメリットもあります。

定期購読マガジンのデメリット
■ 突然の「やーめた!」ができない
■ 私生活で多忙になろうがなんだろうが、自分で決めた更新頻度を必ず守らなければならない
廃刊する場合、手続きが面倒(創刊した人間はいつか必ずこの手続きをしなければならない)

定期購読マガジンは、約束を守れる人じゃないとできません。普通のnoteやブログを運営する際には抱かなくていい責任感が生まれます。

たとえば4月30日から5月1日になったとき、定期購読マガジンをそのまま購読してくれてるユーザーたちは、まだ1記事も読んでないのに5月分の購読料が発生します。

もしかしたら、運営者が「もう書くのやめた!飽きた!今月からバックレる!」とか、「5月は忙しいから手を抜こう!雑な短文記事ばっか上げよう!」とか言い出すかもしれないのに。

定期購読マガジンには返金機能がありません。
つまり定期購読マガジンの購読者って、運営者のことを信じて、その未来にお金を払ってくれてるんですよね。
だから責任感がない人には向いてないし、やってはいけないと思います。


▼ 申請に通るかどうかは、"申請書の書き方"で決まる

定期購読マガジンの開設は、実は相当難しいです。

私なんかより数倍フォロワーが多くて、Twitter上ではインフルエンサーと呼ばれている人たちが、続々と落ちては開設を諦めています。

実際、私も開設にあたり、2度審査に落ちました。
しかも手を抜いて申請したわけじゃありません。
めちゃくちゃ真剣に考えて準備して、スペックもそれなりに整えて挑みました。

〈申請時の私の状況〉
■ note月間PV数8万件以上
■ noteフォロワー数1000人以上
■ Twitterフォロワー数約5000人
■ 有料note販売数4000件以上

…という、いわゆる中堅ユーザーレベルの段階で申請したにも関わらず、2度審査に落ちました。

2度目の審査に落ちたときには、さすがにもうダメだと思いました。私には開設する権利がないんだと。
私のスペック(肩書き)・実績・フォロワー数・記事数・内容…とにかく何かが足りないからムリなんだと思って諦めかけました。

でもそのとき、かつて定期購読マガジンを運営していた方からの助言や、自分自身で考えついた方法で申請書をブラッシュアップした結果、3度目の申請でようやく合格することができました。

つまり、私の審査の当落を決めたのは、肩書きでも実績でもフォロワー数でもなく、ただ単に"書き方"だけの問題だったということです。


▼"noteで売上がある人"ほど審査に落ちてしまう理由

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私が見てきた限り、以下のような人は定期購読マガジンの申請を弾かれやすい傾向にあります。

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① マネタイズを第一目的としている人
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→ 内容にそぐわない高額noteを販売していたり、過剰な売り上げがあったり、それをひけらかして煽り販売をやっている人は、どれだけフォロワーの多いインフルエンサーであっても申請が通りにくい

これは私の個人的な見解ですが、noteさんは情報商材屋が嫌いです。
最近も煽り販売をするユーザーを取り締まり、強制的に記事を削除していましたね。
"金儲けのためだけにnoteに手を出すタイプの人"は、noteが本来目指しているプラットフォームの趣旨とズレているからです。

そのため、すべての記事が1つ残らず有料だったり、高額設定のnoteだけを置いているようなタイプの人は、申請を弾かれやすいと思います。

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② 明確な差別思想があり、他者を不快にする人
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→ 普段の記事の内容が過激で他人を不快にするもの(他者への誹謗中傷・異性への差別発言・盗撮写真を掲載している…etc)である場合、noteがそれを認めるはずがない

noteの中の人って、おそらくnoteをめっちゃ見てます。
定期購読マガジンの審査に2週間もの時間を要するのもそのためです。

また、定期購読マガジンを開設するクリエイター(ユーザー)は、全員が必ずnoteの中の人(運営さん)とメールをする必要があるのですが、そのやりとり1つを取ってみても、ものすごく時間をかけて丁寧に対応してくれてることが分かります。

そんな人たちが、noteで異常な発信をするネットリテラシーのない人たちに、【定期購読マガジン】という責任と信頼で成り立つ自社のメディアを与えるはずがありません。


▼ noteは主に[2つの軸]で審査の合否を決めている

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よくよく調べると、定期購読マガジンを運営している人の大半はちょっとした肩書きを持っていて、〔芸能人〕だったり〔SNSで有名なインフルエンサー〕だったり〔出版経験がある人〕だったり、ちょっと特殊なケースが多いです。

かたや、残りの半分はめちゃくちゃ平凡な一般人で、中にはnoteのフォロワー数が100人以下の人もいて、正直「なぜ通ったの?」「審査の基準とは一体…」と思うような運営者さんも多くいます。

つまり、私の予想では、noteの運営さんは主に2つの軸で審査の合否を決めています。

- 軸その① -
ユーザーの知名度・実績・スペック
- 軸その② -
企画そのものの面白さ・ヤル気

この2つの要件の、どちらかを満たせば通過できる。

【①知名度】を持っているユーザーは、noteを始めた瞬間に定期購読マガジンを創刊できていたりします。なぜなら、「集客の見込みがある」からです。
最近で言うと、ポルノグラフィティの新藤晴一さんなんかもそうですね。彼は今年noteに登録後、秒でマガジンを創刊しました。バッググラウンドがある方なので当然です。どう考えてもおもしろそうです。

一般ユーザー(いわゆるパンピー)がその路線を狙うことはまずムリなので、私たちは【軸その②:企画そのものの面白さ・ヤル気】これで勝負するしかないわけです。
そのため、それを伝える唯一の手段である申請書づくりは、めちゃくちゃ重要です。パンピーにラッキーとかありません。

まずはその点をしっかり認識してから、このnoteを読み進めてください。


▼ ここが重要、申請の前準備

まず、定期購読マガジンを創刊するには、これだけの申請項目があります。

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全13項目です。

このうち、最も重要なのは【掲載していく記事の内容】です。
それ以外の部分は補足事項のようなもので、note以外のSNSの状態(フォロワー数など)を見て集客の見込みを測る指標にする程度かと思います。

そのため、まずはこの【内容】をしっかり書かないと、パンピーユーザーはポックリ落ちてしまいます。

以下は、実際に私がポックリ落ちてしまった申請書の全文です。


【全文公開】あっけなく落ちた申請書(その①)

以下は、私が「どうせ通るだろう」とタカをくくって、割とさらさらっと書いてサクッと落とされた申請書です。

【マガジン名】
裏こじカス日記
【掲載していく記事の内容】
高級クラブで働くホステスとして、恋愛や男女にまつわるテーマの記事を発信しています。
定期購読マガジンでは、以下のような記事を配信したいと考えています。
・私自身の日常に起こった出来事と、それにより得た気付き
・恋愛に関する考え方
・高級クラブあるある
・交際している彼氏をテーマとした話
【更新頻度】
月1回
【月額料金】
400円

【マガジン名】と【月額料金】は初回申請時から変わっていません。
【更新頻度】に関しては、「頻度を守らないと廃刊にされてしまうから、高頻度で申請するとのちのち大変になる」という記述をどこかで見たので、最低ラインの[月1回更新]にしました。

【掲載していく記事の内容】は、正直普段のnoteのネタとそんなに変わらない内容で申請しました。そのため、今読み返すと特にマガジン化する必要性を感じないものになってしまっています。

「そんなの通常のnote記事で書けば?わざわざマガジン化する必要なくね?」

こう思われても仕方ない仕上がりになってしまっています。


【全文公開】あっけなく落ちた申請書(その②)

1度落ちたことで「しっかり作り込まなきゃ落ちる」ということを理解した私が、めちゃくちゃ考えて書いた申請書がこちらです。また落ちたけど。
もはや内容が超必死で恥ずかしいですが、これから申請する人たちの参考になればと思って公開します。笑っていいよ。

前回の申請から変化した部分が分かりやすいように、変えた部分を太字にしています。

【マガジン名】
【月刊】裏こじカス日記
【掲載していく記事の内容】
高級クラブで働くホステスという独自の立場で、恋愛や男女にまつわるテーマの記事を発信しています。
▼ Twitterフォロワー数4,700人
▼ note月間6万PV
▼ 今月のnote購読者数700人以上

1年間絶えず読者からのリアクションを得ているため、マガジン購読者の集客は見込めると考えています。

定期購読マガジンでは、以下のような記事を配信したいと考えています。
ホステスである私自身の日常に起こった出来事と、それにより得た気付き
・恋愛に関する考え方
高級クラブ内での接客術
ホステスの恋愛観や彼氏の話

現時点で高級クラブホステスがnote内で男性へ向けて発信する恋愛ノウハウは存在せず、企画の新規性もクリアしていると考えています。よろしくお願いします。
【更新頻度】
月2回
【月額料金】
400円

【マガジン名】と【月額料金】は前回と同じです。
【更新頻度】は前回の[月1回更新]では少なすぎたのかな?と思って、[月2回更新]で申請しました。(今思えば、正直これは合否に関係ないと思います)

【掲載していく記事の内容】は、前回のアッサリ短文と違って自分のスペックを(低スペなりに)アピールしたり、「noteで恋愛のこと書いてるホステスとかいないよ?新規性あるよ??」って必死で伝えようとしてますが、それでもなんだかイマイチピンときません。1番大事な"内容そのもの"がボヤけてる。

結局、noteのアクセス数が多かろうが、フォロワーや購読者が多かろうが、そんなのはさほど重要ではなくて、"マガジン化する必要性があるのかどうか"って部分が重要だったように思います。
1回目も2回目も、私はそれをうまくアピールできてなかった。
だから落ちたんだと今では納得しています。


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ここから先は、これまでの失敗から申請のコツに気付いた私が書き上げた【受かった申請書】を公開しています。
ただ、これに関しては落ちた申請書とは内容もボリュームもまるで異なり、ガチで必死すぎて恥ずかしすぎるものなので、クローズにしています。

定期購読マガジン運営開始後のポイントなども書いているので、創刊申請をしてみようと考えている人や、気になる人だけ読んでください。

もくじ
▼ 私が〔マガジン通過経験者〕にもらったアドバイス
▼【全文公開】受かる前から「受かる」と確信した申請書

▼ 合格の決め手となったポイント3点
▼ 定期購読マガジン運営開始後のポイント
▼ さいごに、申請前に必ずすべきこと

※ あまり広まりすぎると困るので(というかnoteに迷惑をかけそうな内容なので)、購読者が増えてきたら価格を変更します。


▼ 私が〔マガジン通過経験者〕にもらったアドバイス

2度の申請却下でもうダメぽ…となっている私のもとに、『かつてフォロワーたったの100人程度だったけど、定期購読マガジンを運営していたよ』という方からのDMが届きました。

その方にもらったアドバイスは、1人でウンウン唸っていた私にとっては目から鱗でした。

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