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対訳ドイツ語で読む「若きヴェルターの悩み」(朗読付き)

 白水社から新刊が出たので読んでみました。

 ヴェルター(ウェルテル)は名前でなく実は「名字」だったんですね(今までシャルロッテと同じく名前だと思っていました)。

 朗読で聞くと、ヴェルターのシャルロッテに対する恋心が切々と迫ってきて、胸が痛い。なぜ死後「エミリア・ガロッティ」が机の上に開かれたままだったのか、解説を読んで謎解きができ、ちょっと嬉しかった。

 それにしても、ヴェルターは若い青年なのだから、シャルロッテがだめでも次の恋が待っているとなぜ思えなかったのだろう。わたしは一人で死ぬのは嫌だし、せめて好きな人と心中くらいはしたい。
 恋に絶望してひとりで死ぬというのは、若さゆえのパッションなのでしょうか。
注)2019年11月23日の過去記事です。

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