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オリンピックが終わって思うこと

こんにちは。

久しぶりの記事投稿です。

今回は,テレビやお笑いのことから一旦離れて,僕の東京オリンピックに対する考え方について書きたいと思います。

昨今のコロナ禍の中,国民の賛否両論が巻き起こる中,開幕した東京オリンピック。

最初,僕は「オリンピックに賛成」でした。自国でオリンピックが開催される機会なんて滅多にないし,このオリンピックが成功すれば,日本の力を世界に示すことになるし,経済効果も計り知れないなと思ったからです。

ですが,コロナが直撃して,オリンピックが1年延期になった辺りから,オリンピックの開催に対して一抹の不安を覚えるようになりました。「このままオリンピックが開催されても良いのかな」「オリンピックに起因してコロナの感染者数が爆発的に増えたらどうしよう…」と。

それに,私の親はオリンピック開催に元から反対でしたから,僕も少し反対派に傾きました。

しかしながら,反対派のことなんて露知らず…オリンピックの関係者は着々と準備を進めて来ています。IOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長をはじめ,大会組織委員会の橋本聖子会長,オリンピック・パラリンピック担当大臣の丸川珠代,東京都の小池百合子知事,そして,菅義偉総理大臣らは国民の反対意見に耳を傾けるどころか,逆に躍起になってしまっていました。

そんな中でも特に,「スポーツの力でコロナを乗り越える」と言ってみたり,政府のコロナ対策分科会の尾身茂会長の危惧を嘲笑うかのような発言をした丸川珠代には失望しました。政府のオリンピックのリーダーとしての責任と自覚が欠落していると言わざるを得ないと思いました。

総理大臣も総理大臣で,「日本人がさまざまな難局を乗り越える姿をオリンピックを通して世界に示す」みたいなことを言っていましたが,個人的にはそれは57年前の東京オリンピックで実現出来ていると思っています。終戦から19年で日本人は焼け野原だった土地に高速道路を作り,新幹線を開通させました。泥の中から逞しく這い上がってきました。この成功体験は日本人のみならず,当時のアジアの国々や世界中に勇気と感動を与えたことだろうと思います。

なので,なぜもう一度それを示す必要があるのかと疑問に感じました。

そうしたことを考えているうちに時は流れていきました。

そしていよいよ本番を残すのみとなったオリンピック直前になって開会式の音楽を担当した作曲家が辞退という衝撃的なニュースがあったのも忘れてはなりません。

障がいを持たれている方を平気で虐めているような奴が平和と共生の祭典であるオリンピックに関わるなんてもってのほかだし,オリンピックという舞台から永久追放されてもおかしくない話です。任命した人の任命責任と,作曲家の見識を疑いたくなる出来事でした。

紆余曲折あって始まったオリンピック。

オリンピックが始まった時点では,僕は当初の賛成派から反対派に足を突っ込みかけている状態であり,最初は否定的に大会の様子を見ていました。

しかしながら,大会が進んでいくうちに柔道の阿部一二三・詩兄妹や,レスリングの川井姉妹・スケートボードの西矢椛(もみじ)選手,女子ソフトボールチーム・侍ジャパンなどの日本人選手が金メダルを含むメダルラッシュになるなどの活躍を見て,「悪くはないな」と思いはじめ,最終的には僕は賛成でも反対でもない中立した立場を取ることにしました。そうして,およそ2週間にわたる大会は閉幕しました。

僕は,公平な立場から見て,このオリンピックは「完全に成功だった」とも言えないし,「完全に失敗した」とも言えないと思います。

それはなぜかというと,コロナ禍でオリンピックを行い,世界中から選手を招くという決断は限りなく間違いに近い上,マイナス面では,オリンピック期間中から感染者数が増えはじめてきたこと,各競技会場で無観客開催となったこと,スポンサーがスポンサーが辞退して広告料収入が大幅に減ったことなどが挙げられるからです。

その反面,プラス面では数多くの日本人選手の活躍により,コロナ禍の日本が活気づき,選手たちに勇気付けられた人がいたのも事実です。

なので,完全に甲乙は付けがたいのです。

強いて言うなら,「限りなく失敗に近い成功」と言ったところだと思います。

だが,このオリンピックから国として学ぶこともあるだろうし,2024年のパリをはじめとしたこれからのオリンピックの開催国にも何か学べることがあったのではないだろうかと思います。

ひとまずは,運営関係者・大会ボランティアを始めとする大会関係者と選手たちに最大の敬意を表したいと思います。

皆さん,本当にお疲れ様でした。

今回は,この辺りで筆を置きたいと思います。

拙い文章でしたが,最後までお読み頂き,誠にありがとうございました。

次回の投稿もお楽しみに。

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