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アバターメイカーのモデラーとして素材感にもこだわる。CGデザイナーの間宮さんにインタビュー

今回は、CGデザイナーの間宮さんにお話を伺いました。間宮さんは、武蔵野美術大学を卒業後、ゲーム会社に入社してキャラクターモデラーを担当。その経験を活かして、2023年7月にクラスターに入社されています。CGデザイナーとして活躍する間宮さんにアバターメイカー制作時のこだわりや、この仕事のやりがいについても語っていただきました!

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プロフィール

間宮

クラスター株式会社 CGデザイナー

武蔵野美術大学を卒業後、ゲーム会社でキャラクターモデラーを担当。2023年7月にクラスター株式会社に入社。3DCG統括部配属。アバターメイカーのパーツの制作など幅広く活躍している。
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世界観を作ることに興味があった


インタビューを受ける間宮さん

ー間宮さんは美大を卒業して、ファーストキャリアとしてゲーム会社のキャラクターモデラーを選ばれていると思いますが、何かきっかけがあったのでしょうか?
実はゲームはそこまで沢山プレイしないのですが・・・ゲームを作るというか、世界観をみんなで作って世の中に出すというところにすごく興味があったんですよね。あと好きなゲームを作っている会社だったので、そういった憧れもあり、最初の会社はゲーム会社を選びました。私は世界観を構成する要素の中でも特にキャラクターに一番興味があったのでキャラクターモデラーとしてのキャリアをスタートさせました!

多分、最初に3DCGに興味を持ったのは高校生の頃だと思います。キャラクターが、立体感を持ってそこに存在していて、動くっていうのがすごく面白くて。3Dって2Dに対して1次元、Dが増えるわけで、デジタル的な造形の要素も加わって、広がりを考えていくのが面白いんですよね!当時はニコニコ動画全盛期でMMDとかをよく見ていました!

撮影場所:cluster art room



ー大学はデザイン情報学科に進まれていますが、3DCGについて学ばれていたんですか?
大学で3DCGを学んだのは1か月間だけです。ただ印象にはすごく残っています!
1か月だけモデリングの授業があって、そこで初めて3Dを習いました。その前から独学でBlenderは触っていたんですが、先生に教えていただいて「やっぱ面白いな!」って思いました。私が大学でメインで学んでいたのは、3DCGというよりは、デザイン全般でしたね。

ーそうだったんですね!ちなみに卒業制作はどんなものを作られたんですか?
卒業制作は、3Dを用いた映像制作を行いました。道を歩いていたり、自転車で走っていたりする時の風景の流れ方のテンポというか、歩いている自分のリズムに対して流れていく風景の音楽感みたいなものを表現した映像です。散歩が趣味なのでその時の感覚を反映して、Blenderで制作しました!
世界観を作るのはその時から好きで、普段自分が感じている感覚を盛り込むことが多いです。この卒業制作も、まさに自分の感覚をもとに自分なりの世界観を作って、アウトプットしたという感じですね。

間宮さんの卒業制作の場面写真

ユーザーさんにもっと喜んでもらえるものを作りたい


ーそんな間宮さんが2社目にクラスターを選んだ理由も教えてください!
元々はゲーム制作を通して世界観を表現したいという想いがあったんですが、4年間ゲーム会社でお仕事をさせていただき、今度はユーザーさんのニーズをキャッチアップして、モデル制作をしていくことに興味が湧きました。
ユーザーさんにもっと喜んでもらえるものを作りたい。何か世の中をより良くしていくことに力を使ってみたい。そう思った時に、clusterはユーザーさんとの距離も近いし、私自身アバター衣装の制作も経験があったので、今までの知見を活かしてお仕事ができるんじゃないかと思い、応募しました!

ーメタバースにも興味はあったのでしょうか?
はい、VRchatやclusterは何年も前から触っていました!強く興味を持ったのはコロナの時です。リアルで行おうと考えていた友人たちとの展示ができなくなってしまって、バーチャルで展示をやる人が増えていたので、「こんな方法もあるんだ!」と色々調べていました。その際友人からオススメされ、clusterを知りました。

ーコロナをきっかけにclusterを知ってくれた人は多いですよね。間宮さんはクラスターで働き始めて半年が経ったと思いますが、働いてみての印象も教えてください!
クラスターはリモートメイン(CGデザイナーは月1出社)の会社ですが、コミュニケーションが活発な会社だなと常々感じています。Slackも発言の敷居が低くて、みんないろんなことを積極的に話をしているのがすごくいいですよね!
私は特に非公式の社内用のDiscordが気に入っていて、よく使っています。コンテンツCG制作のメンバーが集まるチャンネルで、分からないことがあれば相談したり、ちょっとした雑談をしながら作業したり。テキストだとなかなか伝わりにくいニュアンスも、Discordだと会話しながら伝えられるので、本当に助かっています!

ーSlackとDiscordをうまく使い分けているんですね!ちなみに間宮さんがおすすめのSlackまたはDiscordのチャンネルはあったりしますか?
Slackチャンネルで「club_museum」という展示情報を共有し合うチャンネルがあって、それはよく見ています!私は展示が好きなので、面白そうな展示は休日に見に行って、またSlackで報告しています!
最近は、江口寿史先生の「ノット・コンプリーテッド」と「​デイヴィッド・ホックニー展​」に行きました。明るいカラフルな色の作品が多く、今clusterのアバターメイカーのパーツを担当しているので、そういうところにも活かせそうだなと思いながら見ていました。あとやっぱり自分の創作意欲も刺激されるので、モチベーションも上がります!

靴はいろんな素材が集まっていて面白い


ー間宮さんはアバターメイカーのパーツの制作を担当をしているとのことで、日々こだわっているポイントについても教えてください
アバターメイカーはclusterを初めて利用する人が触れる機能の一つなので、安心感ありそうな、見慣れた衣装を多く用意しています。なので、今は一般的なアパレルっぽい衣装をどんどん追加しています!
clusterではユーザーさんが自分でアバターや衣装を作成することもできます。ユーザーさんにはクリエイティビティを存分に発揮していただきたいので、我々公式はあまり奇抜な衣装を用意する必要がないのかなと思っています。幅広い層が楽しめるような最初のきっかけとなるパーツを用意するのが私たちの役割かなと思っています!
せっかく公式が出してるので、clusterのロゴをふんだんに使っているのもポイントです。衣装にワンポイントで入っていたりするので、意識して見てもらえると楽しめると思います(笑)



ーちなみにこのパーツを作っている時が楽しい!とかもあるのでしょうか?
私は靴を作っている時が一番楽しいですね!最近、アバターメイカーでは素材感も意識して制作していて、例えばジーンズだったらジーンズの布地感、金属なら金属っぽい硬い感じを出せるようにしています。靴は柔らかい部分もあれば金具とかハトメとかもあって、色々な素材が集まっているので、作りがいがあるんですよね!デフォルメもうまくリアルとイラストの間を目指しながら、よりかっこかわいいパーツを作っていきたいと思っています。


VRの場合だと自分の足元もよく見るので、つま先までオシャレをするともっと楽しめるんじゃないかと思います!最近アバターメイカーで追加された靴もこだわりをもって作ったので、見ていただけると嬉しいです!髪やスカートなどの揺れ方にもこだわっていますので注目していただきたいポイントです。

 ーこれはチェックしないとですね!あと、アバターメイカーというとアバターの日のイベントもいつも盛り上がっていますよね!
そうですね!毎月25日に行っているイベント「アバターの日」は、ユーザーさんがテーマに合わせてそれぞれドレスアップして、色々な着こなしを見せてくれるので、いつも楽しみにしているイベントです。改めて「アバターメイカーでこんなに幅広いアバターができるんだ!」って驚かされるというか、気付かされるというか。この前は、ディスコがテーマで派手派手の衣装をリリースしたんですけど、ユーザーさんが積極的に参加してくれて、会場もすごく華やかで賑やかな感じになりました。まさにディスコっぽさが表現されていて、盛り上がっていましたね!

ユーザーさんからの反応があると本当に嬉しいので、今後もその日のファッションスナップなどはTwitterにアップして、色々な着こなしを見せていただけたら嬉しいです!

ーありがとうございます。最後に、間宮さんが思うクラスターの魅力と今後一緒に働きたい人についても教えてください!
私はクラスターはすごくエネルギッシュな会社だと思っていて、いつも同世代のメンバーがバリバリ活躍されているのを見て刺激をもらっています。それから、クラスターはいろんな人が皆の前で話す機会が多い会社だと思います。私は前職でもCGデザイナーでしたが、誰かの前でプレゼンや発表をする機会はほとんどありませんでした。でもクラスターでは職種関係なく、みんなが伝えたいことを持っていて発信しているので、とても面白いなと思っています!
これから一緒に働きたい人は、どうすればもっと良くなるだろうと主体的に考えて動ける人ですね。積極的に提案をしてくれるとそれがまた私や皆の刺激にもなりますし。チャレンジ大歓迎の会社なので、そういう方はマッチすると思います!


▼このインタビューを読んでクラスター社に興味を持っていただけた方は是非こちらをご覧ください!


▼インタビューをもとにした4コマ

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