ヤンキース地区優勝に返り咲き!?2024年MLB各チームの「成績予想」

 本記事を書いている時点でまだスプリングトレーニングも開始されていない2024年のMLB。契約先がまだ決まっていないフリーエージェント選手もいる。そうした状況の現時点でも、今年2024年の各チームの成績予想は既に行われているのだ。
 これを行っているのが下記のFan Graphsサイトである。これを確認した時点での予想は、「米東部時間2月9日午後11時6分更新」とされている。

 実はほかに類似の予測を行っているサイトはいくつもありそうな気がする。
 以下、Fan Graphsによる現時点での予測を示す。数値はサイト記載のものに準じた。わざわざこれを書く必要があるのか?と思われるかもしれないが、上記サイトでは、例えば81勝81敗の勝敗予測のチームがいずれも「勝率.500」になっていない。これは、同サイトが、先に勝率の数値を予測してから、これに試合数を掛け算して逆算的に勝敗を出しているためと考えられる。下記の表では、端数処理を考慮する前とみられるFan Graphsの数値をそのまま記載した。

2024年の成績予測-勝率上位14位(5割超)
2024年の成績予測-勝率下位16位(5割以下)
2024年ディビジョン別の成績予測

 MLB最高勝率が予想されているのはブレーブスで、ドジャース、アストロズ、ヤンキース、レイズと続いている。MLB最低勝率が予想されているのはロッキーズで、以下低い方から順にナショナルズ、ホワイトソックス、アスレチックス、ロイヤルズと続く。地区優勝はヤンキース、ツインズ、アストロズ、ブレーブス、カージナルス、ドジャースが地区優勝を果たし、レイズ、オリオールズ、マリナーズ、フィリーズ、ダイヤモンドバックスがワイルドカードでの進出を果たす。残り1つのワイルドカード枠は、マーリンズ、カブス、ブリューワーズ、パドレスが争う。AL東は全チームが勝率5割を超える予測となっている一方で、AL、NLとも中地区は1チームだけが勝率5割を超える予測となっている。
 2023年の実績と比較した2024年の勝率の変化を上位10位、下位10位別に整理すると以下のようになる。

2023年の実績と比較した2024年の勝率の変化-上位、下位各10位

 全般に、プラスマイナスの両面で2023年からの「揺り戻し」が来る予想だ。上位で前年勝率5割超えはヤンキース、下位で前年勝率5割未満はナショナルズだけだ。アスレチックス、ロイヤルズが1割台前半の勝率の回復を示すほか、カージナルス、ヤンキースも前年からの巻き返しが見込まれている。一方、オリオールズ、レイズに関しては、1割近い勝率の低下が予想されている。おそらく反動を見込んでいるのだろうか。
 今後のFA選手の契約決定、故障、オープン戦の結果などで現時点の予測は次々と変化する。このFan Graphsでの予測も、状況変化に応じて逐次更新されるようだ。これからこの予測がどう動き、そしてシーズンインした後は予測に近い結果が出るのか??
 あと1点。いわゆるトレードデッドラインでの補強の予測はどれくらい反映されるのだろうか??さすがに選手の移籍や補強の動きまでは統計的予測はできないだろうが。

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