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雨上がり決死隊は解散し、極楽とんぼは続いている(#132)

(もう動画は非公開になってますが)
雨上がり決死隊解散報告会を観た後に感じたことをこの前書きました。

で。

今回は極楽とんぼのお話。

なぜ同期でありながら、
 雨上がり決死隊は解散して、
 極楽とんぼは解散しなかった
のか。

極楽とんぼのふたりが「極楽とんぼ」という存在について語っている動画があったので、それを紹介したいと思います。
一番最後にリンクを貼っておきますのでぜひご覧ください。

極楽とんぼ

極楽とんぼといえば、
「加藤浩次」
「山本圭壱」
の2人組。

どうしても山本圭壱の不祥事のことばかりが思い出されますし、現実問題、コンビでの地上波レギュラー0です。

不祥事が起こる前まで、山本圭壱はめちゃイケの人気者でした。
加藤浩次は「狂犬」と言われ、めちゃイケの中でも暴れん坊(という役回り)でした。

そんな加藤浩次が朝の帯番組を始めたのが2006年4月(Wikipedia情報)。

そして山本圭壱の不祥事が2006年7月。
山本圭壱はそこから10年、芸能生活を自粛していました。

なので、朝の帯番組を始めてすぐ、相方山本圭壱の不祥事がありました。
当時テレビで加藤浩次が謝罪していたのを覚えています。

加藤浩次が司会なんて、当時のめちゃイケからは考えられなかったし、違和感しかありませんでした。
不思議なもんで、年数経てば板についてきたのか本人のスキルが上がったのか、もう見慣れるようになりました。
むしろ司会者に噛みつくようなキャラクターだと思っていたので。

極楽とんぼは映画だ

※動画のネタバレ含みます

雨上がり決死隊は熟年離婚のように解散しましたが、極楽とんぼはコンビとしての活動を地上波では観られないものの、BSやラジオ、ネット番組等ではコンビで活動しています。

コンビ以外でも、加藤浩次は朝の顔にすっかり定着しましたし、山本圭壱は「けいちょん」としてYouTubeの場に活躍の場を移しています。

今回紹介する動画を観て、幸か不幸か、
極楽とんぼとして何もやり遂げていない時に不祥事が起きたことが、「極楽とんぼが続いている」一番の理由
かなと思いました。

雨上がり決死隊の場合、「アメトーーク」という冠番組を持ち、日本のバラエティ番組の歴史に名を刻むレベルの番組を作り上げました。(もちろんスタッフさんやプロデューサー、様々な出演芸人ありきではありますが)

わたしたちより上の世代が「ひょうきん族」の事を語るように、わたし前後(30〜40代)の世代であれば「ごっつええ感じ」、「めちゃイケ」、「アメトーーク」あたりは、人によって好みはあれどお笑いの一時代を作った名物番組と言っていいレベルでしょう。

そのアメトーークもだいぶマンネリ化してきたタイミングでの不祥事です。
コンビで復帰して活動することは望んでいたようですが、お互いにいい年齢になり、一時代を築いたあとであることは間違いありません。

対して極楽とんぼは、めちゃイケに出ていたものの冠番組ではありませんでした。
「めちゃ日本女子プロレス」、「爆裂お父さん」、「爆走数取団」「スモウライダー」など人気企画には出ていたもの、極楽とんぼとしてまだテッペンを取っていない時に不祥事が起きました。

これからコンビでお笑い界のテッペン目指していこうという時に不祥事でコンビの時計が止まりました。
1、2年で復帰できると思ってたのに結局10年。

そこで「何やってんだあいつ、ふざけんなよ!」という思いもあったでしょうし、3年、4年と復帰ができないことが当たり前になっていく中で、加藤自身は朝の帯番組もあるし、「極楽とんぼ」というコンビ名をわざわざ付けなくても十分世間に認知されるようになりました。

それでも「極楽とんぼ解散」となると見えない何かに潰されたような、「負けた気持ち」になるんだと思います。

お笑い芸人としてコンビを組んでスタートしてから、意図しない形でコンビ活動が止まり、自分の軸足が朝の帯番組の司会という「お笑いから遠いところ」に移っていくなかで(もちろんめちゃイケや他のバラエティ番組にも出てますが)

「お笑い芸人として、コンビとして何も成し遂げていないまま終わらせたくない」

という気持ち。
それが加藤浩次のいう「意地」であり、「映画の途中でスパンと急に切れた感じ」となるのでしょう。

その点で、雨上がり決死隊はすでに一時代を築き、芸人の中でもベテランの域に入っていました。
アメトーークを観てて
「雨上がり決死隊面白い!!」
となりにくいところはありますが、雨上がり決死隊あってのアメトーークなのに違いはありません。
そんな時に起きた不祥事であり、
自分たちの業界での立ち位置が高いところにあり過ぎたが故の解散
という視点は雨上がり決死隊にはあると思います。

解散報告会でもホトちゃんが言っていた、芸人から「今度宮迫さんの動画に出ます」などの挨拶に来られるのが嫌になり申し訳ない気分になったことにも合点が行きます。

と同時に、同じ闇営業問題で謹慎していたロンブーの亮は、淳のサポートもあって、地上波復帰させることはできています。
それができなかったことに対してホトちゃんがなにか負い目を感じていたのかもしれません。

宮迫の行動によって、文字通り吉本興業全体を巻き込んだ大きな話になりました。
いわゆる「加藤の乱」が起き、吉本興業とのエージェント契約という新しい形も生まれました。
今まで吉本興業の中で「なあなあ」になっていて所属芸人の鉄板ネタでもあった契約問題にも一石を投じる形になりました。

もちろん宮迫がホトちゃんを下に見ている感じとか、ホトちゃんが愛想を尽かしたとか、コンビ間でのいろんな理由はあるでしょうが、それ以上に「周りの大人への迷惑」を考えると、当時の若手芸人の山本圭壱と、一定の地位を得た宮迫の差は大きいと思います。

2人の真剣な対談〜RED Chair+〜

長くなりましたが、今回はこれで終わりにします。
動画を貼っておきますので、ぜひ観てみてください。
YouTubeの方はダイジェストしか見られず、Yahooのページから完全版が観れます。

そして、この「企画」を担当しているのがダウンダウンと関係の深い構成作家の「高須光聖」さんだということにも触れておきます。
個人的に高須さんが好きなので。

---ダイジェスト

---完全版

※文字起こしされてるテキスト版のように見えますが、1ページ目の冒頭に動画が付いています。
それが完全版です。

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