りぃんの職歴③

和食屋さんバイトに、幽霊部員のように居座りながらもしれっと始めたのが居酒屋バイト。

これがあまりにも楽しかった。

自分がオーダー取った分、仕事が増えるし、お客さんと顔馴染みになって、向こうから声かけてくれたり、忙しくなればなるほど活気付いて、みんなで頑張ろうぜ!!!!!!っていう熱い感じか何よりも良かった。

たかがバイトなのにここまで熱くなれるなんて…!なんて楽しいんだ…!と毎回出勤するたびに思っていた。

最高にキラキラした時間だった。

そんなことを言うなら居酒屋の社員をやれば良いのではないか。

そう言う人もいるだろう。

実際に面接とかでも何度も言われた。

私はお客さんと関わること、せっかく美味しく作ってくれた料理を最高の状態でお客様に届けたい。だから、自分のスキルを上げるために、色々やってきた。どんな要望にも答えられるように取り組んできた。

だからこそ、あなたがいるからこのお店に来るんだよと言われることが増えたときはめちゃくちゃ嬉しかった。

絶対に他のお店にはないクオリティのサービスをしてやろう!とバイトながらに思って必死にやっていた。

しかし、事態は急変する。

新型コロナの影響で、お店が営業できなくなった。

同時に私の収入もそこで途絶えた。

仲良くなったお客さんとも一瞬にして会えなくなった。

私がここにかけてきた2年間が一気に失われた。

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