有りのままに。

いまだに僕は、
『なにもの』かになろうとしている。


それが僕のダサさだと思っている。
苦しみの原因の1つだと思っている。




ある時期僕は
ある場所での『なくてはならない存在』だった。

野心が強くて、
『人から必要とされる』エネルギーを
『自信』にかえてしまっていたんだ。



けれど今はそんなんじゃあないよ。
あの頃のような状況にはないよ。


これが『普通』なんだ。
そうして僕は、自信がないんだ。




当たり前に思っていた、
『こんなものじゃない』
『こんなところで燻っているわけにいかない』

見えていたもの、その時はね。
煌びやかな世界で注目を浴びている僕が。




いつの日か知ったのさ。
『僕は人しか見えていなかった。』

自分を知る努力を
ずーっとしてきた『つもり』でいてね。
なんにも見えていなかった。

僕は、
人から見た自分
人から言われた自分
だけしか知らなかったんだ。



だから僕の像はグラグラしていて、
人の言葉にグラグラしていて、
自信がなくて、自信過剰な
ダサい僕。




ありがとう。
君に出会って気づいたんだ。
僕が『身の程を知らない』という事を。


長く長く、
陥っていた僕を
長く長く、
そばで見ていてくれたんだね。


それも本当に辛抱強く、
きっと呆れたろうに。




僕は全然特別なんかじゃない。
ただの働きアリさ。
みんな、美しい蝶に見えたりしていたけれど、
ひとりひとりはおんなじ。
少し形が違ったり、色が違ったり
大きい体をしていたり、




でも、それが
『当たり前』なんだね。



恥ずかしいよ、なんて思ったよ。
気づいた時。

でも、
そんなダサい僕といてくれた君が居るから
気づけたことに少しだけ胸を張りたい。





なんだ、
君はとっくに気づいていたんだね。
それにも気づかずに、ごめんよ。





そうして僕らは旅をする。
これからも働きアリのまま。
生きていくことが大事なんだ。
そうだね、


有りのまま。


#僕から僕へ #手紙 #心が軽くなりますように
#心の護身術

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?