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「ほめること」は難しくない

「人を育てるには「ほめること」が大事だといわれるけれど、ほめたいところがない場合はどうしたらいいのか」
「ほめたいところがないのに無理やりほめると、言ってて白々しいしやってられない」

そう思う方は実は多いと思います。
「あんな奴、ほめられるところなんてない」
「一生懸命やってきたことはわかるけど、こんな出来じゃどうしようもない」
・・・よくあることかもしれません。

でも、ほめることって実は難しくありません。
「すごいね」「よくやったね」「素晴らしいね」といったいわゆる「誉め言葉」を使う前に、

「あなたはそれを今までやってきていたんですね」とか
「そういう考えをこれまでもっていたんですね」とか

その一フレーズをまずは入れてみてください。

これだけでも多分、話し相手の反応はだいぶ変わるはずです。

相手のこと・相手がしていることを「認める」 - それだけで実は「ほめる」ことの8割くらいは達成できてしまいます。

人は、自分が達成した成果をほめてもらいたいと思うものですが、
それ以前に「自分という存在」「ありのままの自分」を「認めて」もらいたいと思っているものです。
ここでの「認める」ということを「合意する」「同意する」と同義で考えている人もいるかもしれません。
が、それは違います。
ここでいう「認める」は「認識する」ということ。
そこに「同意する・しない」といったご自身の価値判断や、「反論する・しない」といった価値判断に基づく行動を付け足す必要はありません。
相手の存在や行為について、ただただ「認識」してください。

自分の存在や行為を「認識」してもらえただけで人は安心するもの。
自分自身を「その他大勢」ではなく「一個人」として認められたと感じ、心を開く余裕が生まれます。

この「認識」のことばの後に、言えるならば「素晴らしいね」「すごいね」と言ってもいいでしょうし、「時間がかかったのじゃない?」「大変だったでしょう」というねぎらいの言葉を追加してもよいです。

まずは、相手の心の鎧を外せるように、心が開くように、相手の「存在」や「行為」を「認識する」ことから始めてみませんか。
それだけで、相手との関係は激変しますので、騙されたと思ってやってみてください!

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