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【詩】「私」というドラマ

感情

どこからともなく
やってくる感情。

まるで
その感情が私自身のように

「私」は感情に翻弄される。

いや、
本当の私とはどこにいるのだろう?

本当の私からすれば
その感情は

別のところで起こっている娯楽で

次のドラマの展開を
もたらすシナリオ。

翻弄された「私」が
いくら叫んでも

本当の私は冷ややかに笑う。

登場人物の結末を知らなくても
今そのシナリオをドラマを
本当の私は楽しんで鑑賞しているからだ。

「私」のドラマはどんなドラマか?

登場人物の「私」が何を考えたところで
それはあくまでスクリーンの、
シナリオの中なんだ。

「私」はただその役を演じる登場人物にすぎない。

次の展開にいいリアクションをする
主人公だ。

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