竹井尚也@スポーツ科学

東京大学大学院博士課程#日本学術振興会特別研究員#東京大学陸上運動部コーチ#早大競走部出身#100m10"43(国体3位)#科学的根拠に基づく運動指導をしています

スプリントインターバルトレーニングのすすめ

スプリントインターバルトレーニング (SIT)とは、一般に数十秒の”全力運動”を数分の休息を挟み、複数回反復するトレーニング方法のことです。このSITはどのようなトレーニング効果をもたらすのでしょうか? SITは中長距離走のトレーニングというよりも、むしろ短距離走のトレーニングだと思っている人もいるのではないでしょうか? しかし、近年の研究によるとSITは、持久性運動能力と関係の深い因子である最大

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LSDは筋の毛細血管を増やすのに効果的?

前回の記事「LSDは心臓を鍛えるのに効果的?」に続き、LSDと血管新生について書きたいと思います。
持久性アスリートの中には、筋の毛細血管を増やすには低強度・長時間の運動をすることが重要と考えている人も少なくないと思います。
今回は「LSDは筋の毛細血管を増やすのに効果的なのか」について注目していきます。

忙しい人向けにざっくりまとめると

◆LSDでも高強度インターバルトレーニングでも同様に血

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LSDは心臓を鍛えるのに効果的?

※加筆訂正しました(2018/10/16)

ランナーの中には心臓の容積や心筋の収縮力を高める目的でLSDを行っている人も少なくないとおもいます。
本日は「LSDは心臓を鍛えるのに効果的であるか」というテーマについて執筆したいと思います。

忙しい人向けにざっくりまとめると

◆LSDが心臓の容積や収縮力を増加させるかは懐疑的
◆LSDよりむしろ高強度インターバルトレーニングが効率的に心機能を向

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持久性アスリートにおすすめの筋力トレーニング

Millet et al (2002)のトレーニング方法

14週間の高重量ウエイトトレーニング
持久性トレーニング:Run 48 km/week, Swim 18 km/week, 221 km/week
重量:>90%1RM
回数:3-5回
セット数:2セット(ウォームアップ)の後、3-5セット(上記の重量回数)
頻度:週2回
種目:レッグカール、レッグプレス、シーテッドショルダープレス、

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持久性アスリートは筋力トレーニングをすべきか?

持久性アスリートの中には、筋力トレーニングをして筋肉が太くなったり、体重が増えたりすることで持久性運動パフォーマンスに負の影響が起こると考えている人がいます。MacDougall et al (1979)は、6ヶ月のウエイトトレーニングが骨格筋の※ミトコンドリア容量密度が低下させることを報告しています。つまり、ウエイトトレーニングは、持久性運動パフォーマンスやトレーニングによるミトコンドリアの増加

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