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カナダ旅行記2023 ② モントリオールの夜と翌朝まで

5年ぶり9回目となるカナダへの渡航について徒然なるままに、その時々の思いを残しておきます。脈絡なく、率直に、その時々の思いを。

モントリオール空港に着いたのは16時頃だったと思います。荷物のことでだいぶ時間を費やしてしまい、空港からホテルまで移動したのは19時近くでした。

カナダ東部はまだまだ日が長く、19時でも十分明るかったのが嬉しかったです。ホテルにチェックインした後、フロントの方に周辺マップを貰って、いくつかお薦めの場所を聞き、周辺探索に出かけました。

今はスマホでGoogleマップなる便利な機能がありますが、紙の地図を広げて見た方が楽しいですよね。周辺の地理感覚がすっと頭に入るし。

私が選んだホテルはモントリオール旧市街にありました。ノートルダム大聖堂まで徒歩3分くらい。立地が選定条件のひとつだったのですが、ここにして正解でした。

長時間フライトの後だったので、疲れてはいたけれど、ずーっと座りっぱなしだったから、とにかく歩きたかったのです。2時間くらいグルグル市街を歩いて、異国の空気を楽しみました。レストランもお土産物屋さんも明るく開いていて、観光客の人で溢れていました。賑やかでした。



全くいないということは無かったと思いますが、日本人を見かけることはありませんでした。アジアの方は大勢見かけたけど、中国の方ばかりでした。

どこかレストランで座って食事をするのもいいなと思いましたが、そんなにお腹は空いていなかったので、見送りました。予約もしていなかったし、おひとりさまでレストランに入るのは、こちらではハードルが高いです。

スーパーを見つけたので、そこでレモネードとパニーニを買ってホテルに帰りました。パニーニは温めて貰うことができて、美味しかった!

スーパーで気づいたのは、キャッシュで払うと少し損をするということです。数年前に1セント硬貨を廃止したのに、単位としては残っているという不思議な仕組みなのです。カードで払う場合は、きちんと正確な金額で落とされます。

例えば、12.48 カナダドル。これをカードで払うとそのままの金額です。一方、キャッシュで払うと、2セントのおつりは無いので、12.50 カナダドル支払うことになります。

カナダはもうほぼ完全にキャッシュレス社会ですね。翌朝、ノートルダム大聖堂に行ったのですが、聖堂内のドネーション(寄付)もキャッシュレスで募っていました。



さてさて、気のすむまで歩いてホテルに戻り、簡単な夕食を済ませ、湯量の少ないシャワーを浴びて、ベッドに潜り込みました。現地時間だと22時半くらいだったと思います。日本時間に直すと、午前中の11時半です。徹夜明けのような感じだったので、目を閉じたら直ぐに眠りに落ちました。

途中、何度か目を覚ましたものの、朝5時頃にはすっかり元気に起床しました。まずは、キャリアカウンセラーのeラーニングを受講しました。毎日受講する必要があるので致し方ないのです。6時過ぎには受講を済ませ、とりあえず、朝のお散歩に出ることにしました。

7時前の旧市街はほとんど人がおらず、静かなものです。港の方に向かうと、海からの日の出を見ることができました。周囲はカモメとリスばかりで、人はおらず、不思議な感覚もしました。



旧市街は街並みは古いヨーロッパのようでとても素敵なのですが、朝の明るい何もかも見える状態で歩くと、ちょっとした汚さが目に着くようになります。残念なことです。

飲食店は前夜のゴミを全てお店の前の道路に積んでいて、これはまあしょうがないと思いますが、そのゴミが散乱していたり、ポイ捨てはあちこちにあったり、時折だれかの糞が目に着いたりします。

建物や空の綺麗さばかりに目を奪われていると、足元で余計なものを踏んでしまいそうで、なかなか落ち着いて歩くことができません。本当に残念なことです。

朝7時頃に張り切って散歩に出たのは、モントリオール大聖堂で朝のミサをやっていることを知ったからでした。私はクリスチャンではありませんが、教会に通っていたことがあったので、興味があったのです。

ただ、7時過ぎに聖堂の前に来てみると「観光はご遠慮ください。礼拝はフランス語のみですよ」との案内が出ていました。まあ、そうですよね。諦めて、ホテルに朝食を食べに戻りました。

ホテルでの朝食はコンチネンタル・ブレックファーストでした。簡単に説明すると、パンとコーヒーの朝食です。ただ、パンはトーストではなくて、クロワッサンやシナモンロールのペイストリー類で、飲み物はコーヒー・紅茶・ジュースが用意されていました。シンプルだけど美味しかった。



朝食後、お部屋に戻って一息つき、モントリオール大聖堂が開くまでの時間をどうしようかと考え、ふと note を書こうと思いました。旅行中は手書きの日記をつけますが、誰かに読んでもらう日記を付けようと思ったのです。

脈絡なく、率直に、その時々の思いを。

というわけで、この note を書き始めたわけです。簡単にささっと済ませようと思っていましたが、書き始めると、私の悪い癖(または良い傾向)で、長々とした文章が生まれてしまいます。まあ、校正をするのはもったいないので、このままでいいですよね。

とにかく、note を少し書き始め、9時近くになって再びホテルを出ました。この時間になると、さすがに人の往来はかなり増えていました。でも、後から知ったのですが、この日は Labour Day(勤労感謝の日みたいな?)といって、オフィスもお店もお休みだったのだそう。祝日ですね。普通の平日になれば、もっと人出は多かったのかなと思います。



9時の聖堂前は、既に人が並んでいました。15カナダドルの拝観料を支払って、聖堂の中に入りました。ここでは支払いの取り扱いはカードオンリーでした。

モントリオールのノートルダム大聖堂は、これで3度目でした。由緒ある伝統と歴史のある聖堂です。えーっと、wikiのリンクでも貼っておきます。


聖堂の外はそれなりに喧噪がありましたが、聖堂の中に入った途端、その静けさに気づかされました。みんなおしゃべりを止めて、ひっそりと小声で話し、聖堂の空気を乱さないようにしています。本当に静かでした。

カトリック教会と美術の繋がりは凄いですね。聖堂の中の全ての装飾に圧倒されました。宗教による何かを感じたのか、美術による何かを感じたのか、どちらなのか分からないけれど、とにかく聖堂の中を見渡すと胸がいっぱいになりました。



お祈りを捧げている人は見かけなかったものの、ずらりと並ぶ長いベンチに座って静かに時を過ごしている人が多くいました。ベンチは綺麗に磨かれていて、座ってみるととても落ち着きました。

1時間もいなかったけど、たっぷり聖堂内を堪能しました。今回の旅行日程で、このモントリオールでの1泊はおまけのようなものだったけれど、聖堂を見ることができて1泊の価値は十分にあったなと思いました。

さて、ホテルに戻り、出発直前まで note を書き、ひとつめを公開しました。まだお読みになっていない方はぜひどうぞ。


note を投稿すると清々しい達成感がありますよね。すっきりした気持ちでホテルを出て、再びタクシーでモントリオール空港へ向かいました。

13時のフライトの予定でしたが、11時半前には空港に着いていました。前日のタクシーの運転手さんのアドバイスに従って少し早めに出発したためです。余裕をもっていてよかった!

チェックインも保安検査もスムーズに済ませ、とりあえず Tim Hortons に並びました。カナダにいらしたことのあるにはお馴染みのコーヒー&ドーナッツショップです。ここで、ホットチョコレートとクッキーを買い、大量の糖分摂取しました。罪悪感がすごいけど幸せです。


全体的にゆっくりとお仕事を進めるのがカナディアンスタイルだと思うのですが、スタバよりも混んでいる Tim Hortons の方も例外ではありません。長い長いお客さんの待ち行列があっても、非常にマイペースに働いているのが印象的です。

ちょっと面白かったのは、私がキャッシュで支払ったところ、両替を頼まれたことです。まず、5ドルの支払いを5ドル札で支払ったら、更に10ドル札があるか聞かれ、あると答えたら、じゃあ両替させてと言われ、私の10ドル札と交換で5ドル札2枚が戻ってきました。10ドル札が足りなくて困っていたのだとか。

いやあ、お役に立てて嬉しいけれど、こんなやり取りをお客さんとしていたら、そりゃ行列は長くなりますよね。ほのぼのしました。

Tim でそれなりの時間がかかったので、飛行機の搭乗時間までそんなに待つ感覚はありませんでした。いやいや、やはり、タクシーの運転手さんのアドバイス通り早めに来てよかったのです。

そろそろ、ゲートが開くという頃に、また面白いことがありました。電光掲示板ではフライトスケジュールは on time(時刻通り)となっていましたが、ゲートでちょっと遅れるかもというアナウンスがありました。「乗務員がひとりまだ現れていないんです、すみません」という感じのアナウンスでした。そのアナウンスの直後に、明らかに買ったばかりのコーヒーを片手に乗務員がひとりゲートに駆け込んできました。・・・さすが、エアカナダです。

飛行機はプリンスエドワード島に向けて、ほぼ時間通りに出発しました。

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さて、いよいよこの後プリンスエドワード島へ! というところで、また長くなったので、ここで一旦公開します。また次回も時間を見つけて投稿しますので、よろしくお願いします。

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