手術
突然のことで、全身麻酔を使った簡単な手術をうけてきた。
先々月までは毎日誰かの手術に立ち会って忙しく頭をフル回転させていたけど、今日は逆にできるだけ頭をとめてヒシッと緊張や不快感に耐えることに集中していた。
病院やオペ室の風景は日常のものなのに、点滴紐を垂らしてストレッチャーに乗った景色は完全に非日常なもので、慣れない侵襲に内心怯えながらも平気な顔する自分が、今までたくさん通り過ぎていった患者さん達を思い起こさせた。
不快なことというのは、それを意識すればするほど、不快さが増してくる。
そんなときは理性で、良いことだけ、良いことだけイメージして、なんとかやり過ごす。
わたしの場合は、子どもが笑っている様子や、家族でゴロゴロしている状態や、親しい友人のこと、山の中で自然に取り込まれたような至福感を覚えた瞬間のことを思い出していた。
「こういった記憶や、それに基づくイメージは、精神の礎だな」
私が、私という意識のもと、正常に起動するのに、欠かせない記憶やイメージというものがある。
その片方は、今回思い出したような幸せな感覚を伴う記憶やイメージなんだと思う。
もう片方についてはまた機会があれば書こうかな。
今日はこの辺まで。
thank you as always for coming here!:)