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辰年、ドラゴンズとジャイアンツ

コブ山田です。

ようこそいらっしゃいました。

今回は、2023年09月30日(土)の中日ドラゴンズについて、記します。

東京ドームで行われたこの試合。私はチケット発売日に買っており、どのような試合であっても観に行くというスタンスでした。
先発ピッチャーは巨人が戸郷翔征、中日が根尾昂でした。のみならず、巨人の2番ショートが門脇誠、中日の6番キャッチャーが石橋康太であり、さらにはベンチ入りピッチャーに松山晋也の名前もあります。

戸郷と根尾の投げ合いは締まった試合展開になり、根尾が吉川尚輝にタイムリーヒットを打たれはしましたが失点はそれだけであり、06回01失点なら先発ピッチャーとしては十分と考えます。勝ち投手の成績にも見えます。
08回表に大島洋平が同点タイムリーヒットを打ったあとの裏は松山が安定感あるピッチングを見せ、同点のまま09回に突入します。

中日のチャンステーマとその歌声が東京ドームレフトポール周辺から永遠と鳴り響く中、6番キャッチャーで出場を続けていた石橋はアッパー気味にスイングします。
すると打球は高く舞い上がり、中日ファンの興奮のるつぼという言葉がぴったりの中に着弾し、勝ち越しのホームランとなります。
裏は藤嶋健人が巨人打線を退け、中日が勝ちました!半年ぶりに東京ドームで勝ちました!!

その中日の勝ち投手は松山でありプロ初勝利。決勝ホームランで勝利打点をたたき出したバッター石橋がヒーローインタビューを受けないわけがありません。

ここまで書いてきましたが、戸郷、門脇、根尾、石橋、松山の共通点は、2000年度生まれであるということです。

私は今年度で35歳になります。2023-35=1988であり、2000年の彼らと同じ辰年です。
思えば春先、新入社員の干支は辰が多いという記述を見ていまして、私が新卒で就職してから干支が一巡したのかと感慨深い思いがありました。

1988年度生まれ、いわゆるハンカチ世代のプロ野球選手で最高のバッターは巨人の坂本勇人で異論はないと思っています。
実は、試合前に坂本勇人の表彰イベントがありました。NPB通算1000打点です。

東京ドーム中日戦においての坂本と言えば、2019年05月01日(水祝)の試合がひとつの名シーンになっています。
天皇陛下の生前退位に伴い元号が変わり、令和となった最初の日でした。
坂本は第2打席で中日の山井から左中間にホームランを放ちました。同日それまで誰もホームランを打っていなかったので、坂本のホームランは記念の令和初ホームランになりました。

その後試合は進み、09回表中日の攻撃。ランナーを置いて1アウトとなるもセカンド正面のゴロを放ちダブルプレースリーアウト試合終了となりました。
そのセカンドゴロを打った選手は、皮肉なことに堂上直倫だったのです。

このふたりの関係は有名です。巨人からすれば、堂上直倫は中日が当たりくじ引いてくれてよかったとしか言えないものです。

話を2023年09月30日(土)に戻します。堂上直倫は同月に引退を発表しており、09回表に松山の代打で登場しただけで大盛り上がりとなりました。

裏はサードの守備につきました。私はスコアボードの"堂上"の文字をできるだけ見るようにして、堂上直倫と同じ愛知県出身藤嶋健人の快投を見て中日の勝ち試合に立ち会うことができたのでした。
勝利ゆえに、試合後レフトスタンドから、

「直倫!直倫!直倫!直倫!」

と響く中日ファンの声も喜怒哀楽の喜が多くを占め、まさに歓喜という表現がふさわしかったように感じました。

再度時期を変えて恐縮ですが、2019年は個人的にはうれしかった思い出があります。
それは、中日の与田剛新監督による選手起用が私にとって大変都合がよかったからです。
全員が同時に出場したことはありませんでしたが、先発ピッチャーの一角には大野雄大が座り、ファーストにはダヤン・ビシエド、セカンドに亀澤恭平、ショートに堂上直倫、レフトに福田永将、ライトに遠藤一星と31歳になる1988年度生まれハンカチ世代の選手が揃っていたからです。

また、巨人も似た状態の時期がありました。11年前の2011年は1988年度生まれ選手が多く出場していた時期でした。
田中大二郎が1軍で起用され、ルーキーピッチャーの澤村拓一、小山雄輝も1軍のマウンドを踏んでいました。
そして、既に不動のショートとなっていた坂本勇人です。

辰年生まれの選手がひとり最後のページを作ることとなり、他の辰年生まれの選手は自分はまだまだ続けるとぞ熟練の技を見せ、その一方で辰年生まれの選手がひとり最初のページを作り、これからどんどん増えていく予感を抱かせるには十分であった、2023年09月30日(土)東京ドームで行われたプロ野球読売ジャイアンツと中日ドラゴンズの試合でした。

ありがとうございました。

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