新環境から移籍を望まれています。この大空に翔び立て羽ばたけ

コブ山田です。
ようこそいらっしゃいました。

今回は、自身の転職経験後に見たトレード移籍のプロ野球選手について、記します。

前回もそのお話でしたが、今回は別のお話です。

「山田さん、あとで会議室へ」

このような感じで部門長に呼ばれ、会議室内、1対1となり、異動の内示が出ていることを告げられました。来月からの新部署を聞き、いろいろな感情が駆け巡ります。
その日の夜には、両親に連絡を入れました。

逆に、異動希望を出しているのにも関わらず、対象に入っていないのを見て怒と哀にしかならなかったこともありましたが、次の時期から所属組織を変わってほしいという話は急に降りてくるものです。


2021年06月13日で(日)で同年のプロ野球セ・パ交流戦が終了。雨天中止に備えて次の週の平日は試合がないのが定番です。

月曜日、千葉ロッテマリーンズは選手の交換トレード交渉を行い、話がまとまったため、その選手に連絡を入れます。
そうして次の06月15日(火)に中日ドラゴンズとともに発表したのが、加藤匠馬捕手と加藤翔平外野手の交換トレードでした。


リーグ戦再開の18日(金)には、両選手とも新天地で1軍出場を果たしました。

交流戦終了後の13日(日)には、加藤匠馬はセ・リーグ、加藤翔平はパ・リーグの相手チームとの戦いのことで頭がいっぱいだったことでしょう。
それが、16日(水)には加藤匠馬は千葉ロッテマリーンズ、加藤翔平は中日ドラゴンズのユニホームを着て入団会見を行っています。

同じ野球というスポーツを継続して行うとは言え、同僚がガラッと変わりますし、加えて生活環境も大きく変わります。
これから夏場です。生活リズムが整わず寝不足になってしまう恐れもあります。

しかしそんなことは言っていられない。補強ポイントに合致し、求められてトレードだとわかっているからでしょうか。
特に、加藤匠馬は幼少期中日ファンでした。もうその選手ではなくなってしまいます。内心、悲しい気持ちも少なからずあるものだと推察します。

ただ、そうは言ってもファンだったチームにいながら1軍昇格のチャンスをつかみきれないまま時間が過ぎるか、違う環境で1軍戦力になるか。
キャリアを充実される観点からすれば、後者は決して悪いことではありません。しかしそうは言っても、その心境になるまではさまざまな感情が駆け巡り、実力を発揮するまでに時間がかかるケースもあります。

加藤匠馬はさっそく千葉ロッテの1軍捕手となっています。その方が日々充実でしょうし、年俸にも反映されてくるかもしれません。

人事異動も転職も経験した私も、時間が有限な人生だからこそ、本人が日々充実して仕事・生活できるかは大切だと思っています。
そう思っていたので、強い思いで転職活動できました。このまま残るの選択は、戦い抜いてあきらめざるをえなくなってからでいいと。

本当はもっと早い段階でこの記事を出そうとしていたのですが、時間がかかってしまいました。ところが、その代わり加筆できる文章ができました。

同様に、他球団1軍の方がいいのではないか、(厚かましいですが)可能なら中日ドラゴンズにぜひと思っていた選手がいます。
元阪神タイガースの中谷将大選手です。
2017年にホームラン20本打った実力の持ち主ですが、佐藤輝明、近本光司といった年下の選手が1軍でレギュラーになっており、1軍に上がれない日々となっていました。

私は、それなら中日だとすぐに上位打線でライトのレギュラーとれる、ピッチャー出してもいいから補強補強!と思っていました。
しかし、外野手は千葉ロッテから加藤翔平をトレードで獲得し、一方の中谷は福岡ソフトバンクホークスへトレード移籍となりました。

このように、キャリア形成は異動やトレードの通達を受けることから、自分の意志ではどうしようもない面はあります。人間である以上そういうものだと思ったうえで、何が何でもやりたいことはそれを跳ねのけるぐらいの熱い気持ちでやりましょう。

最後に、加藤翔平という人物は、やはりどうも他の人と違う要素があるようです。
千葉ロッテでNPBデビューを果たした加藤翔平は、初打席の初球をかっとばし、QVCマリンフィールドでホームランを放ちました。
中日に移籍しての初打席。なんと、これまた初打席の初球をフルスイング!明治神宮野球場レフトスタンドに届くホームランとなりました。

この離れ業、誰もができるわけではありません。加藤翔平には新しい風を吹き込んでくれること期待し、中谷将大には故郷の温かい雰囲気でまた長打力発揮して活躍してもらえることを期待し、そして、加藤匠馬には中日での思い出を胸に、離れた千葉ロッテではありますが、いちプロ野球選手としてあの歓声受けて羽ばたいてほしいと思っています。

ありがとうございました。

サポートいただければ、本当に幸いです。創作活動に有効活用させていただきたいと存じます。