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【WEBデザイナー】株式会社しろくまデザイン研究室 馬場知子さんインタビュー

こんにちは!

一般社団法人グロウイングクラウドのインターンシップ生 坂本綾乃です!

愛知県名古屋市から福島県に移住され、現在須賀川市でデザイン事務所を経営している馬場知子さんに、起業までのストーリーやデザインへの想い、そして最近できた「しろくまギルド」のお話をお伺いしました。

ー最初に、馬場さんはなぜ名古屋から福島県に移住されたのですか?

馬場さん:結婚を機に、2002年に名古屋から郡山に来ました。郡山には10年弱住んで、東日本大震災直前に須賀川市に建てた事務所兼自宅に引っ越しました。郡山市に来る前は、青森県十和田市に5年住んでました。郡山市に来たときは、福島についてあまり知らなかったですし、知り合いもいなかったです。郡山市に来たときに初めてセブンイレブンに行ったのですが、ご飯のおいしさに感動しました(笑)あと、岩瀬書店の大きさにも感動しました!


はじまりは1台のパソコンから

ー起業に至った経緯を教えてください。

馬場さん:私は、もともと青森県の獣医の大学に通っていました。大学4年生の時に父が亡くなって、経済的に厳しかったのですが、持っているお金でなんとか大学には通っていました。でも5年生が終わる頃にお金が尽きてしまい、大学を中退せざるを得ませんでした。その後、母の「手に職をつけなさい」という幼い頃からの教えをもとに、働かなければと考えました。そのためには、国家資格が必要だと考えて、独学で色彩検定などの資格を取りました。でも資格があるから仕事が降ってくるって訳ではないですよね(笑)目の前に何もないと落ち込んでいたときに、卒論を書くためのパソコンがあることに気づきました。そこで在庫を抱えなくて済む、パソコンでできる仕事ないかなあと考え、独学でWEBページのデザイン・制作などを勉強しました。でももちろん仕事は入りませんでした。それを見かねた当時お付き合いしていた方に結婚を持ちかけられ、迷いもありましたが結婚しました(笑)そして福島県に来ました。


人とのつながりから生まれる

ー知り合いがいない福島県で、どのように仕事をしていたのですか?

馬場さん:結婚して主婦になったときに、テレアポのアルバイトをしながら、自分も独学で学んできたWEBページの作成関連の仕事をしたいという気持ちが強くなりました。当時の旦那さんの会社に出入りしている印刷会社さんの営業の方に、私の話が伝わり、そこからデザイン事務所を紹介していただきました。このデザイン事務所の現場を見たときに、デザイナーの仕事への憧れがリアルになり、デザイナーになることと個人事業主になる決心がつきました。そして、知らない場所で仕事をするにはどうしたらいいんだろうと考えた際に、郡山市が開催している起業に向けた無料セミナーに参加しました。そこで中小企業家同友会の事務局の方に出会いました。その方の紹介で郡山で初めてHPを作成する仕事をいただき、今でもそのつながりでいろんな方から仕事をいただいています。

ー福島県に来て、身近に話すことができる人はいましたか?

馬場さん:お仕事で関わりのある方々は大体年上の方だったので、身近に話したり相談できる相手は福島にはいませんでした。でも、後々考えてみたら、あのとき私の周りにいた人に自分から助けを求めていれば良かったなと感じています。あと、co-ba koriyamaがその当時から存在していたら私はもっと変わっていたかもしれないって思います(笑)co-baを知ったのはスペシャリスト女子会がきっかけで、私と同じような人たちが集まってきて、お互いにコミュニケーションを取りながら、助け合いながら自分の仕事ができるのがいいなあと感じます。あと、co-baの雰囲気が大好きです。

ー個人事業主になった際の苦労はありましたか?
馬場さん:初年度はまったく売上がありませんでした。でも数年後には、だんだん収入が増えていきました。しかしその後当時の旦那さんとの別れをきっかけに、固定収入がなくなって将来が不安になりました。生活費を稼ぐために、副業的に別の会社で働いたりしました。でも長続きはせず、本当にこれでいいのかという自問自答を繰り返しました。そして最終的に、WEBデザインの仕事に戻ってきて、今も続けています。


デザイナーにとっての「積極的感受」

ーデザインをする際に心がけていることはありますか?

馬場さん:自分がしたこと・自分がやった仕事で、それを受け取った人が喜んでくれることが大切だと考えています。そこにデザインをプラスしていくだけと考えています。最近、「積極的感受」という言葉がお気に入りです。積極的感受は、目の前にあるものに目を向けて積極的に認知してものの存在を感受し、言葉にして誰かに伝えていくことです。これによって、その意味が出てきます。積極的感受をしなければ、同じ世界に存在しているとしても、ないものとして見なされてしまうかもしれません。デザイナーは、積極的感受をして、ものに落とし込んで、ものが存在している価値を作っていかなければならないと感じています。

利害関係がない家族未満の信頼し合える仲間

ー馬場さんが運営されているしろくまギルドについて教えてください。

馬場さん:しろくまギルドができる前は、クリエイターごはん会を開催していました。私はこのギルドで家族のような信頼できる仲間を作りたいと考えています。相手のことを思いあって、仕事で悩んでいることがあれば、利害関係なしに助け合えるような関係性を理想としています。私もそうだったんですが、クリエイターの方々は、1人でパソコンに向かって仕事をしていて同業者に仕事やプライベートのことを気軽に話す仲間があまりないんです。そこから、みんなでご飯を食べながら、わいわい仕事やプライベートの話をする場を設けました。10月は芋煮をする予定です(笑)

他者の幸せのために

ー今後の展望を教えてください。

馬場さん:今後の展望は、自分に関わってくれる人が幸せでいてくれるために何かし続けることと、自分が感じたり見たものの本当の美しさを他者に伝えていきたいです。そのためにも、目の前にあるものを一生懸命やっていきたいです。あと、Perfumeののっちみたいになりたいです(笑)


馬場さんの周りにいる人々は、馬場さんの人柄の良さに魅了されているはずだと、約1時間のインタビューの間に実感しました!ぜひしろくまギルドに興味のある方は、参加してみてください!馬場さんの今後のご活躍をお祈り申し上げます。ありがとうございました!

しろくまデザイン研究室
http://46ours.jp/

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