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真・マネーリテラシー講座_036 先週一気に円高に!変動した理由は日銀総裁のこの一言

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ITエンジニアとしての話題が中心ですが、社内向けのマネーに関わる知識展開としてコラムも書いており、こちらはそのnote版となります。

先週はドル円相場が激変しました。今まで円安基調だったのですが、一気に円高に振れてその振れ幅も急激だったためニュースでも取り上げられました。なぜその動きに繋がったのかを解説したいと思います。

■日銀総裁、植田氏のこの一言

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20231207-OYT1T50177/
上記の先週のニュースでは、日銀の植田和男総裁は、国会の場で「年末から来年にかけて一段とチャレンジング(挑戦的)になる」と発言したとあります。これが衝撃を与えました。今まで低金利で続けていた金融政策が変わり、お金の流れが変わるのでは…という憶測を生んだわけですね。

■日本の低金利政策変更が一番注目されている

この金融政策が変わるというのも色々ありますが、特に長期金利が引き上げられるのではないか、というのがインパクトの大きいものとなります。今まで日本は超低金利の状態が続いていて、借りやすくはありますが預ける側、貸す側にとってはほとんどメリットがない状態。海外の投資家からすると、アメリカの国債などに投資したほうが良い→円が買われず、ドルが買われるという心理になり、円安になっていたわけです。

■発言でジャブ打ちしたはずがクリーンヒットし円高激振れに

金利差のため日本買いが抑えられていましたが、ここに来て日銀総裁が「これから変えていくかも」的な思わせぶりな発言。こういった責任者は実際に政策を決める前に匂わせる発言をすることがありますので経済の第一線で働く人たちは敏感に反応するわけですね。ただ今回はそのインパクトがかなり大きかったと見られます。5円近くも一気に変わるのは私も久しぶりです。

■すぐには影響はないが、ローンを考えている人は要警戒

では私達の生活に影響はあるのでしょうか。今後注視は必要ですがすぐには影響はありません。輸出輸入をしている産業にはもちろん影響はありますけどね。
金利引き上げに直結する問題としては、ローン金利があるかと思います。これから住宅ローンなどを考えている人は来年から金利が上がりそうですし、現在ローン中で変動金利制を選択している人は利子が高くなるので今後の方針を見直しましょう。

今回は以上です。
経済的に自立し、自由な人生を!


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