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うた

2月23日(土)
白水さんのうたは、開演10分前に完成した。
1年以上、どうしても完成させることができなかったうた。
前日の夜、メロディーが完成した気がしたけど、当日になって開演が近づいても1番までしか歌詞ができていないし、今日は演奏できないな、と諦めた。それが開演直前、突然できた。
大慌てで清書して、その日に、うたわせてもらった。

いっぱい、間違えたけど、
これから、わたしは、このうたをうたったら、心が落ち着くと思う。

2017年12月に白水さんといっしょにライブをした次の日に作り始めた曲。

白水さんのライブペインティングの絵を、
今度はこっちが曲にしたくて、作り始めた曲。



尾道に向かう途中、叔母にポンカンを5個もらった。

ハライソに着いて、12年ぶりにお会いする岡林立哉さんと、そんなに会っていないとは思えない気持ちで再会した。

岡林さんは、「うた」が何より好きだと言われた。
馬頭琴、中でも、こういう特殊な、木ではなく皮が張ってある馬頭琴は、うたうように奏でることができる楽器、と言われた。
この馬頭琴に出会ってから、いわゆる弾き語りのようなこともするようになった、と言われた。


せっかくだから何か一緒に演奏しましょうと提案していただいて、わたしの曲、「小さな音」を、セッションしてもらった。
リハーサルの時にも1度、合わせてもらった。
馬頭琴の音が鳴り始めると、風が吹いて、草が揺れて、広々した世界になった。
演奏しているというより、外へ出て、誰かが裸足で歩いている音や、草や布の擦れるかすかな物音を、聴いているようだった。


野生の山羊の皮。馬のしっぽの弦。弓。
よい音が出ますようにのお守りの青い布。

共に過ごしてくださった方にとって、どんな時間だったんだろう。

わたしは、演奏している時、無力さや思い上がりに襲われる時もあったけど、その事実をただ見ていた。

岡林さんの演奏を聴いている時は、だんだん、天井がなくなって、外にいるみたいだった。

星空。
だから、自分についての不毛な悔いなど湧かなかった。

ただひたすら、ここへ足を運んでくださった方々が、そのご家族や友人や、つながる方々が、今どこかつらいところがあれば治りますように、今日も、明日も、すこやかでありますようにと願った。


尾道へ向かう少し前。


はじめのうた
かなう
一番星
台所
ちくわと猫
タイトル未定
宇宙の使者
タイトル未定
ダンゴムシ
(順不同、不明)

小さな音
おわりのうた

全部で4曲、あたらしい曲をやった。



いっぱい練習して、しかるのち、もっともっと拙く幼稚に、たよりなく、演奏できるように、がんばろう。
わたしそのものであるように。

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