秋田の大雨で被災しました ~床下点検口の作業記録⑩ 床下の掃き掃除など~

7/27(木)

今日は、国交省の大臣がやってきて視察と会議をするらしい。
総理の岸田はWeb参加だって。

「斉藤氏は大雨による冠水被害があったJR秋田駅東口周辺や、歩道が崩落した中通の旭川沿いの県道を視察。穂積志市長らから被害状況の説明を受けながら、計約20分ほど見て回った。」

(上記記事引用)

構造物を見せるんじゃなくて、積み上がった生活私財の廃棄の山を見せて欲しかった。
どれだけの人の生活に影響を与えたのかは、構造物の損壊を見たって何も伝わらない。

この日も、午前中から床下に潜る。
ふと思って、床下の高さを測ってみた。
これまで床下45センチの空間と書き続けて来たけれど、床下点検口の入り口の高さは33センチしかなかった。
この穴の隙間に、177センチの人間が潜り込むのだから、骨が折れる訳だ。入り口以外のところでも37センチしかなかった。
つまりこれは高さ37センチの空間の中での作業記録だ。

バキュームクリーナーにつけていた洗車用スポンジを外し、掃除機用のノズルに付け替えた。
これで、砂やゴミを吸い取っていこうと思ったんだけれど、なかなか吸い込んでくれない。
実際は、馬の毛が付いたノズルの毛で床を掃き、塵取りに集めて、バケツに入れる、という作業を繰り返していた。
2つ目のバケツには水を入れ、泥汚れが残るところをスポンジで濡らして拭き取っていった。
キッチンの床下の掃き掃除で午前中は終わる。

昨日の昼も吉野家だったけれど、今日の昼も吉野家にした。
家からすぐ傍なので、最も簡単に手に入る食事だ。
辺りのお店のほとんどが未だに復旧できていない中、やってくれているのはありがたい。
我が家にとっての炊き出しみたいなものだ。
少し仕事をして身体を休める。

午後は娘の床下の掃き掃除。
午前中よりも奥地に進んでいくため、移動で疲れる。
床下で作業をしながら、税理士会の研修を聴く。
何年か前の、雑損控除と災害減免法についての研修で、大阪や九州で大きな災害が起こった年の申告をどのように行うべきかという内容だった。
秋田は災害が少なかったので、あまり機会がいない災害関連税制だったけれど、今年分の申告では様々な相談のケースが増えそうだ。
床上浸水の人はもちろん、車が浸水した人などもそれなりに金額を取れる。
うちみたいな床下だけのケースだと、5万円以上の支出がないと難しい。

途中で電話。
法人の別表の記載の仕方についての相談で、床下で作業をしながら答える。この日は18時過ぎまで作業をした。

掃き掃除をすべて終わらせたかったけれど、奥の階段下と玄関下をやり残した。
掃除用のノズルはボロボロで、馬の毛はなくなってしまった。

ボロボロのノズル

スポンジもダメになって、作業着もあちこち穴が開いてボロボロ。土間掃除なので、摩擦ですべてがダメになる。

片付けをしてから、庭に植えていたししとうを採った。
いろいろと野菜を植えていたんだけれど、汚水に冠水したので、食べていいのかがわからない。
でも、せっかく身を付けているのだからと思って採った。
これが食べられなくても、あたら身を付けたなら、それは食べられるんじゃないかと思って、見分けがつくように。
そのときかはわからないけれど、足2か所とケツ3か所を蚊に刺された。
めっちゃ腫れて、めっちゃ痒い。
やれやれ。
身体中が痛くて痒い。

風呂に入って、食事をして、寝る。
食器洗わないの? と呼ばれているけど、もう無理。
明日は朝から怒られる。

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