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手作りアクセサリーを販売してみた

先週末、地元のNGO団体が主催するクリスマスマルシェに出店した。
レジンアクセサリーを趣味で作り始めてから2年。初めての挑戦だった。

私は、パーキンソン病で手の震えが症状としてあることもあって、ピアスやイヤリングなど、小さなものを作ることが好きだけど大変。
趣味でもあるけれども、身体機能を衰えさせたくないリハビリの役割もアクセサリー作りは果たしている。好きでワクワクすることが、リハビリになるなんて医者もいいことを言ったもんだ。難しい、できない時は脳のせいにしちゃえばいいし、うまくできた日はリハビリの効果だー!なんて喜ぶこともできる。


2週間前から5個ずつ作ることを目標に、マルシェ前日までに40個の作品を仕上げた。


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ドライフラワーをレジンに流し込んでアクセサリーにしていく。
作り方は、レジン液を触ってはいけないことしか知らないままで
独学で、型に入れて作ればいいのかな、あとは雰囲気!と勢い!で作っている。


当日は、出店を後押ししてくださった方にお手伝いしてもらいながら、10時から14時の販売時間を過ごした。
見てくれる人たちに、
「これは、ドライフラワーをレジンで加工して作っています」
と同じ言葉を、壊れたカセットの如く繰り返した。

何度も、色んな人に、同じように繰り返して、
かわいいねぇ、といってくれたら
「ありがとうございます、これはスワロフスキーを入れてみました。」
と、壊れたカセットのB面を繰り出しながら販売していった。

薬を飲む時間も忘れて、手が震えて顔の表情も固まっていたと思う。
A面とB面を繰り返しながら、何個か売ることができた。

手伝ってくださった方の接客スキルが良かったこともある。
トラックメイカーの如く、色合わせとか髪型や服装にも合っていますよ。とスラスラと販売してくれた。


子供も大人も、みんなかわいいねぇ、とニコニコしてくれた。
5歳くらいの子供がこれがいい!と、お財布から500円を出してくれた。小さな手からうけとった500円はなんだかとてもあったかかった。
震えている私の手のことも気にすることなく、その女の子は500円を手渡してくれた。

うれしかった。うれしい、という言葉しか出なかった。


その後、その女の子が私が作ったヘアゴムを早速つけてくれて、ニコニコしながら、おかあさんと、

さっそくつけてみました!と見せにきてくれた。


ツヤツヤの黒髪に、紫の花とキラキラを入れたヘアゴムが、
柔らかそうな髪についていた。
髪に青いキラキラが反射して、青く光った黒髪になっていた。


綺麗で、かわいくて、嬉しくて、涙が出そうになった。


何かをつくる、はとても楽しいし、この瞬間がたまらない。
今回は、自分が病気であることを伝えることなく販売した。
かわいそう、とか、大変なの!の押し売りをすることなく、
販売をした。
かわいい、を対等に、販売することができたと思う。


それは、とてもおおきな自信になった。
病気だろうと、障害を持っていようと、かわいい!の感性は一緒だし、時間をかければ、販売をすることができるクオリティの商品を作ることだってできた。
わたしはわたし、としてモノづくりができるんだという自信と喜びを見出すことができた。

その後も、インスタグラムにピアスをつけてくれたおしゃれな女子が写真を送ってくれたり、メッセージを送ってくれた。

14時の終了の時点で、20個を販売することができた。
言葉はA面とB面の繰り返しだったから、次回はもう少し言葉にバリエーションを加えて、販売したい。


販売で得たお金の一部は、京都大学のiPSプロジェクト基金に寄付した。販売したお金が、難病患者の希望になったらもっといいと思ったから。私の病気が、私の作ったかわいい!から得たお金が使われて治るかもしれないんだ。

とても、幸せな週末だった。








わたしは、神経難病と言われる、 若年性パーキンソン病にかかっています。 普段の生活を書いています。 みんなに障害について、難病について知ってほしいです。