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恋愛恐怖症

恋愛は苦手だ。

メールの返信が来ない、本当は家に帰っていないんじゃないか、
疑えば疑うほど疑わしく思える。
人間の想像力はすごいと思う。

こんな風に誰かと付き合うと不安へと向かっていく傾向が私は強い。
”捨てられたくない”というプライド。
”かわいそう”なんて思われたくない。

小学生の頃、仲良しグループがあった。
その中では周期によって一人ずつ仲間はずれにされた。

何か問題があったわけでもなく、本当気まぐれ的なものだ。
もちろん、私の番もやってくる。
小学生という幼い時でも、私は自分の番がやってくることを察知して、
自ら逃げた。
”かわいそう”と思われたくなくて。

友達や恋人。
信頼だけの絆を形成する力は弱い。
同僚、チーム。
目的を持って、仲間で何かをやり遂げる絆を形成するのは強い。

だから恋愛は苦手だ。

どこまでを知って、どこまでを信じていいのか。
どこまで歩み寄っていいのか、迷子になる。
結局相手の顔色を伺って、お互いが微妙な距離になって行くのだ。

一人でもいい、とっくに覚悟はできていて、そんな自分を悲しくも思わない。
海外に住んでみたい、たくさんのおしゃれな街を歩いて、ここだともう所に犬と猫と一緒に暮らす。
そんな夢もある。

失うことは怖くはないけれど、私はきっと振られそうになったら、自分から去るんだろうな。
それは”かわいそう”と同情されたくないから。

それだけのために、見てもいない浮気を心配している。

自分を守るため。
ちっぽけすぎるプライドのため。

好きになったんだから、ただまっすぐ自分が見た彼だけを信じたらいいのにね。