ななみとまおこの楽しい毎日 第三話

 ある日、まおこさんのランドセルを、ななみさんが開けました。
 そして、中のものを取りました。
 まおこは、常に振り回しているライフルを振り回して怒ります。
 するとななみは、「まあまあ、そういきりたたなくてもいいじゃんっ♪」と、喜びました。
 そしてななみは、ランドセルの中から出てきた、箱を開けます。中から、くまが出てきました。
「よろしくま。」
 くまは、あいさつしました。
 ななみは、箱からくまが出てこようなんて、ちっとも思いませんでした(思ってた方が問題ですが)。
 そのため、このくまは箱から出てきたのではなく、自分が生んだのかと思いました。
「はあい、くまのぼうや。」
 わが子にむかって、ななみはやさしく言いました。
 でも、くまはななみを母親と、思ってませんでした。
「キサマ出会ってすぐなのになまいきなんだよゴルァ!」
 くまはそう言って、おこります。
 そして、ななみを殴ろうとしました。
 するとななみは、くまをけっとばしました。くまは、ランドセルの入ったたなへとふっとんで、しかもたなにのめりこみました。
 くまは、たなから出て、尻についたほこりをおとしました。
 そして、ななみにうやうやしくおじぎをします。
「おじょうさま、なんでもいたします。だから、命だけは助けてください。」
「いいよっ♪」
 ななみは言いました。

 そしてこの日以来、くまはいつも心に恐怖心……いえいえ尊敬をもって生活することになりました。

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