見出し画像

日本においてゲノム医療法が成立

いつも元気なココカラジョイです。

本日、2023年6月9日に参院本会議にて与野党の賛成多数でゲノム医療法が可決、成立したことを受けいち早くみなさんにお伝えしたく急遽記事を作成しております。

多くのみなさんにとってはなんのことだろうと思われるかもしれませんが、これまで日本ではゲノム情報(遺伝情報)を保護する法律はありませんでした。

アメリカでは2008年に「遺伝情報差別禁止法(Genetic Information Nondiscrimination Act:GINA)」が成立しており、医療保険会社や雇用主が個人の遺伝情報に基づいて米国民を差別することを禁じる法案がすでに存在していました。

これまで日本に遺伝情報を守る法律がなかったのかと思われるかもしれませんが、実はそうだんたんです。韓国やドイツもあるのに日本は………

これまでは、極端な話をすると遺伝情報を元に民間企業が保険料を上げたり、保険加入を拒否したり、採用の際に差別をしても法的に対処することができなかったのです。

今回、ゲノム医療法が成立してどのような内容が記載されているのかをいくつか抜粋して簡単に説明します。

ゲノム医療法の目的


良質かつ適切なゲノム医療を国民が安心して受けられるようにするための施策の総合的かつ計画的な推進に関する法律案

内容

・差別等への適切な対応の確保

ゲノム情報による不当な差別が行われることのないよう対応していくということです。


・ゲノム情報の適正な取扱いの確保

これは、もともとゲノム情報がずさんに扱われていたわけではないですが、ゲノム情報の取得、管理、開示その他の取扱いが適正に行われるように必要な対策をしていくということです。


・医療以外の目的で行われる核酸に関する解析の質の確保等

医療以外の目的で行われる個人の遺伝子解析(検査)についても、質を担保し、相談や支援がきちんと受けられる環境を用意していくということです。


・相談支援に係る体制の整備

これまでも、多くの医療機関は対応してきましたが一部の医療機関などで不十分な対応であったり整備ができていなっかたことも関係しているかと思われますが、これからは患者さんの支援体制をきちんと整備していくということです。

つまり、この法案はゲノム医療によって病気の治療や予防など最適な医療を提供し、そのことにより個人が不利益を得ないように守っていくという法律です。

こちらが法案の全文です
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g21105018.htm



わたしたち、ココカラジョイもみなさんに有益な情報を提供していきますので、これからも応援を宜しくお願い致します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?