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カナダの小学校での言語表現トレーニング 【Morning chech in! モーニングチェックイン】

1 「学び直し」


ランゲージアーツ(言語技術)と出会って
「聞く」技術】 ってあるんだな。日本で学んだものと全く違う!
「話す」技術】 大人になったら自然と話せるようになるものではないんだな 
「読む」技術】 あぁ、、「読む」ってなんてすごいことなんだ!
「書く」技術】 書くために必要なもの・・・色々やり直したいっ!!

などなど
大人になってからランゲージアーツ(言語技術)を学ぶことで、改めて自分が受けてきた教育を考えることができ、日本と他国の教育の違いを知りました。
「学ぶほど自分の知らないことに出会う →さらに学びたくなる」
という体験の 「大人の学び直し」をしています。


私は、日本生まれの日本育ちなので、「海外の教育がいい!日本にはこれが足りない!」を学ぶことは、正直とても辛く感じていました。
だってここは日本ですし、どうやって取り入れたらいいのか。インターに行くにも、もう遅い年齢の子供達。
日本語に関して【話せている・聞けている】と思っていたけれど、
【言語技術を学んでいない】【技術を磨く練習をしたことがない】ことに気がつき学ぶうちに腑に落ちました。

・ 意見がない
・ しっかり聞けない、話せない

他国との違いといわれても・・・というところから、「はっはーん!だから違うんだな」そんなふうな思いと、何からしたらいいのかわからないモヤモヤした時期から、今は学ぶことで自分で自分の人生や子育てをデザインできるんだと分かりすごく前向きな気持ちでポジティブに考える学びへと変化しました。

【“知らないこと”を“知ること”】は、何歳からでもできますし、学んでからは子どもへの接し方も言葉の使い方も変化していきます。
自分を再発見して楽しむことはいつでも始められます。


言語技術を習得するためには、日々五感を使って感じたことを言語化する必要があります。そのため【方法・技術の習得のための訓練】がある教育では【聞き方、話し方、読み方、書き方】の方法を学びます。
それによって相手の立場に立ったり、視点を増やし【考える力】につなげます。
意見を持ち、根拠とともに相手に伝える術を学びます。
言語技術のない日本では、中学、高校、大学入試のため、誰かが用意した正解のある問題の答案用紙に向かいます。問題の攻略法を学び【正解】を求める勉強の方法になります。

日本の教育しか知らなかったので、【“知らないこと”を“知ること”】ことで、目から鱗なことがたくさんありました。

例えると、「食べ方」にも方法がありますし、「料理をする」にも調理法や技術を知ることと知らないことでは味は大きく変化します。

知識を知った上で言葉を吟味して味わい、自分の頭で考え、そして消化して身になります。そこからどう発展させるか、どう深めるか。
その礎になるものが【言語技術・ランゲージアーツ】です。

大人になってからの学びの楽しさは、能動的なものが多く子育てに活かせますし、子どもたちとの時間や言葉の使い方が接し方が変わります。


ランゲージアーツの最初の出会いは、以前にも書きましたが高校生の息子が留学を希望していたことがきっかけです。
「海外の学校で単位を取るには、どうしたらいいのだろう。」
「日本の学校のように暗記重視のテストではない問題を、一体どのように解いて評価されるのだろう?どうやったら単位取得ができるのだろう」などリサーチしていた時に出会いました。

ベルギーで子育てをしていた 元トヨタの星野雄二さんより、「日本にはない教育」のランゲージアーツの存在を教えていただいたことがきっかけでした。

(wedgeの記事をご参照ください)

2「世界基準の母語教育」のランゲージアーツ(言語技術)の存在



ランゲージアーツを学ぶうちに、海外では小さな頃から自分の感情を表現するトレーニングがあるということを知りました。
相手に説明する際に、根拠を立てて話す方法など、
教育も違うので子どもが言葉をどう習得していくのかということも違います。

自国の文化を考えたり、もやもやしていたことが腑に落ちたり、そこから自問自答をしたり、知らないことを知りたいという欲がどんどん膨らむ学びです。

「聞く・話す・読む・書く」+観察。

7月から始まった「ママのためのランゲージアーツ講座」は 今週第6回目の講義(全12回)の【読む】をお伝えいたしました。

今回のnoteでは、大人の学びの魅力と、カナダの小学校での話を書いていこうと思います。

3 どうして?って聞かれても「考えたことがない」から答えられない現象

普段、よく考えていますか?あまり考えずにいますか?

決まりは多く、時間がない。
「決められた規則」ルールに従うように教育されていますし、人に迷惑をかけないようにすることが教育だという大事な部分でもあます。
しかし前提を疑わず考えず「こういうものだから」「仕方がない」と飲み込むことが多々あります。
特に先生の話や、信頼している人からの話をクリティカルシンキングしながら(鵜呑みにしないで前提を疑い聞く)というのは、とても難しいことです。
例えば言われたことに関して【それは事実なのか】【その人の意見・解釈なのか】など、を聞き分けながら聞くことでもかなり変わります。

ランゲージアーツを学び、クリティカルシンキングをして考えることで メタ認知し、「情報」との付き合い方、見方ががググッと変化し本当に欲しいものだけ取捨選択できる力が備わります。




何かにつけて 「それはどうして?」っと聞かれても「考えたことがない」から答えられない現象
その理由は一体なんでしょうか

■自分の気持ちを言語化するようなことを幼い頃から訓練されていないから
■しっかりと聞いてもらうことが少ないから
ということがランゲーアジーツを学ぶことでわかりました。

たとえば
「何が好き?」 「サッカー」 「それはなんで?」 「え?わからない」
とか
「学校にいきたくない」「どうしていきたくないの?」「わからない」「なんとなく」「うまく言えない」

質問に答えるために、自分の気持ちに向き合い言語化する過程を待ってもらう習慣がなかったり、素早い返答を求められたり、自分がすることやること目の前の課題に追われていて「暇」がない。

だから、答えは
「なんとなく」「わからない」となってしまったり
何かに対して出る言葉が、「やばい」「えぐい」「だるい」「あーね」 簡単な言葉で済ますことが多くなるのは、語彙を使い説明する練習をしていないからです。

「あなたはどう思うか?」を問われないと答えませんし、語彙がないのも出てこないのも分かります。

「聞く」スキルによってお互いの話すを聞く姿勢ができる。
「話す」スキルを知ると、言葉に出せるようになる。

では どんな訓練があるのかをご紹介します。
色々と考えた末に知った【教育の違い】今日はこの違いについて書いていきます。

4 カナダの小学校での 言語表現トレーニング

 【Morning chech in! モーニングチェックイン】

そんな時間があるの?!
すごいなー!日本にはないな・・・

カナダの小学校の話を聞いて衝撃を受けました。

朝、学校に着いたら
「あなたは今日、どんな気分?」と聞かれて答える時間

ハッピーなのか、怒っているのか、落ち着いているのか、悲しいのか。

その4種類の中で、詳しく言語化する。「どんな気分?」

この一連の流れ、「モーニングチェックイン」の時間があります。

「あなたは今どんな気分?」と聞かれたことありますか?
私は、思い出してもあまり経験がありません。
病気の時に病院で、恐らくお医者さんから聞かれるくらいです。
そして我が子にも何もない時にじっくり「あなたの今の気分」と聞いたことはありません。

それは例えどんな気分でも学校があり、授業があり、病気以外はその子の気分がどうであれすることがある。
聞かれたこともなければ、聞くこともないので、説明されたことも、したこともなくて、あるのはしないといけない課題や宿題。
何かあった時の「自分の感情の処理の仕方」は自身の経験により覚えていくものだと思っていました。

ランゲージアーツを学んでいくうちに、私は「海外では」という言葉や「海外の母語教育は違う」というバクッとした説明に、「どの国で具体的にどう違うのだろう?」ということを知りたくなりました。
本を読んだり、話を又聞きする以外に、具体的な小学校の教育の違いを実際に通っている方から聞くために、カナダの小学校、中学校に通うママさんにインタビューさせてもらいました。そこで、「言語技術を伝える方法って、本当にこんなに違うんだ!」と実感することができました。ここに書ききれないほどの差を知りましたので、これからも順番に書き記していこうと思います。

もう一度説明すると、カナダの小学校には「morning check in」という時間があり、学校に到着して、バックパックをおいたらカーペットが敷かれている場所に先生と座って話します。

先生から「どんな気分?」と聞かれてそれに答える。
グラフにマグネットを置く場合もあるそうです。
例えば「Happy」だとしても、それには種類があり、エネルギッシュなハッピーか、静かに心満たされているハッピーかなどなど
とにかく自分の感情と向き合い言葉にして伝える練習の時間です。
当然、「聞いてくれる人」の存在があるわけです。

そして そのままの流れで「あなたはレゴの世界に行きたい?漫画の世界に行きたい?その理由は?」とクイックレスポンスで【問答ゲーム】の練習があります。
幼い頃から【質問に答える】習慣です。
その言葉、思考がその子自身を肯定し、強くしていきます。
習慣の違いの積み重ね。「聞く」「話す」の技術を日々向上させるのですね。

(詳しくママのためのランゲージアーツのクラスにてお伝えしています。)

ちなみに ホストファミリーをしている我が家にいまいる留学生に聞いてみたところアメリカ(ネブラスカ州)では小学校でその時間の経験はないとのこと。
(「海外では」と一括りにしてはいけませんね。)
私がインタビューさせてもらったのはカナダ在住のママです。

朝に「あなたはどんな気分?」
 そう聞かれることを少し想像してみてください。
先生は子どもたちに語りかけ、子どもは自分で自分の感情に向き合う。
言語化して伝え、聞いてもらう。
なんとも自分自身が認められている気持ちがして、語彙も表現力も増える気がしませんか?

5 幸せ、穏やか、悲しい、怒っているの感情と向き合う

自分の感情が湧き上がってきた時、それが一体どこからなのか

なぜなのか、静かに考えるほど丁寧に向き合っているかどうか
そう問われると、私は感情を細かく言語化する訓練はしたことがないとわかりました。モーニングチェックインも未経験ですしね。

言葉にしないまま、時間が解決する。いちいち口に出しません。
解決せず飲み込んだまま、時に「察して欲しいんだけど」とテレパシーを送っていることもしばしばあります。

就職活動で自己分析をしたり、大人になってから「アンガーマネージメント」の存在を知ることとなりましたが、言葉に出して対処法を考えることは未経験です。
子どもの頃からの言語技術のトレーニングがあれば「聞く」「話す」「読む」「書く」技術には大きな差が出るだろうなと感じる話でした。

とにかくこのような 「世界基準の母語教育」を学ぶことで、家族との関係、友人との関係、ママライフが大きく変化したことは間違いありません。


ママのためのランゲージアーツでは
ダーヴィンランゲージアーツスクールの資料を使い、【言語技術】について、知らないことを知っていく・考えていく言語技術のスキルの学びです。

言語技術を手に入れてから、写真や絵を見る、自分と違う意見を聞く、意見を伝える、読む、書く、観察することの全ての解像度が上がる学びです。


三森ゆりか先生の 文部科学省のHPに掲載されている「これからの日本に必要な
言葉の教育」は2010年のもので、すでに12年経過していますが、私はやっと最近知って学び大切さに気がつきました。

5 点と点が繋がって、次世代に届けるものが明確になる学び


 
日本の暗記重視で、世界で日本しかない「偏差値」に振り回されたりして、結果。。。
・問いが立てられない
・なぜに答えられない。質問が考えられない。
・学びが深いところまでいかない。受動的になる
・質問にまっすぐ答えられない
情報過多な世の中でも、取捨選択をしっかりできる思考の土台となる【言語技術】
何が違うのかわかると、ストンと落ちて全力で知らないことを知りたいと意欲が湧きます。


今週のママのためのランゲージアーツは「写真の考察」から「絵の考察」を経て、自分の思考を知り、言語技術トレーニングをします。


6💡11月から、新たに募集を開始します。💡

現在講座は 火曜日、木曜日に開講しています。
11月に新たに募集を開始いたします。
ご希望の方、興味があるとご検討中の方はぜひご一報くださいね
計12回の講義で、約半年の学びです。

「学びたい」と思う方はぜひご一報くださいね!

大人の学び時間はとても楽しくて子育てにも大きく役立ちますよ!

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LanguageArts LABO ランゲージアーツラボ 

【ママのためのランゲージアーツ講座 開講中❗️随時受講生を募集中です】

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