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「オープン」をやめました。1年半の社内報活動の振り返り

こんにちは、cocone v note編集部の留置です。今回のテーマは「cocone vの社内報」について。
cocone vはカルチャーづくりの施策の一環として社内報を発信し、会社の変化に合わせて運用方針を変化させてきました。

この記事では、これまで社内報を発信してきた中での気づきや、社内報に対する思いをお伝えしていきたいと思います。
社内広報が未経験だった私の経験を反面教師にしていただき、社内広報の参考になれば幸いです。


CEOの思いに共感し、社内報を引き継ぐ

元々社内報は私の入社前から業務支援チームの方が担当されていました。

業務を引き継ぐことになった時、CEOの崔さんから
「社内報で、メンバーの1人1人の経験や思いに焦点を当て続けて欲しい、そして他のメンバーにもそれを伝えて欲しい」と伝えられました。

社内報の取り組み自体は珍しいものではないですが、崔さんのメンバー1人1人を大切にする思いを感じられたことが印象的でした。

メンバーの皆さんが、改めて自分たちや仲間の持つ魅力に気づけたり、学びを得ることで、会社全体に誇りを持ち、cocone vで働く意味を持ち続けられる会社づくりを目指して社内報の運用がスタートしました。

2024/03/11時点での社内報一覧ページ

会社の変化に伴い、社内報の方向性も変化

最初は会社にも業務にも不慣れな状態でスタート

最初は業務支援チームの方が企画していた「cocone v 社員へ10の質問」という連載を引き継ぎ、インタビューを掲載していました。

既にインタビュイー一覧とヒアリングメモがあったのでインタビュイー選定には困らなかったのですが、入社したてで事業や会社への理解が足りていない部分もあり、細かく教えてもらいながら記事を作成していきました。

引き継いだ連載、「あの人どんな人!?cocone v 社員へ10の質問のインタビュー」

また裏話になりますが、当時は社内報を「オープン社内報」として掲載していました。
「オープン社内報」を掲載していた背景としては、その時社外に向け発信の一貫でコーポレートサイトの改修(ブログの開始)などにも着手しており、

💭できるだけ多くコーポレート用の記事をストックさせておきたい
💭今まで会社からの発信がほとんどなかったので、オープン社内報で透明性の高い会社となりたい/そう見られたい

という広報側の都合・考えから、オープン社内報をスタートしました。
(安直すぎてお恥ずかしい)
結論、オープン社内報という方針は途中でやめましたので、その理由も最後の章に掲載しています。

会社の戦略に沿った社内報へ、方向チェンジ

連載「cocone v のメンバーに聞く10の質問」を終えた後、社内報発信の軸がブレないようにの目的やカテゴリを明確化することにしました。

ただ単にメンバーに読んでもらえそうだという観点だけではなく、
会社としてメンバーにどんなことを感じて欲しいのか、知ってほしいのかを改めて考えました。

全社員向けの会社づくりに関するアンケートからのメンバーの声を分析したり、
そしてCEOとの会話を重ね、今のcocone vはどんなところを伸ばしていきたいかを考え、
2023年からは大きく2つのカテゴリで社内報を作ることになりました。

①プロジェクト紹介:様々なプロジェクトの内容や担当者の思いを伝え、役割や部署の垣根を超え、cocone vのプロジェクトを理解・共感してもらう

②リーダーインタビュー:リーダーの思いや経験を伝え、マネジメントへの理解や共感を産み、またリーダーが充実した働き方をしている様子を伝え、リーダーの仕事の魅力を知ってもらい、次世代リーダー創出につなげる

以上の大きく2つの軸で社内報を作成してきました。
2024年現在、会社の体制変更や新規事業のリリースなど大きな変化がある中で、

①プロジェクト紹介は継続しながら、目的を少し修正しました。
これまで「理解・共感」がゴールだったところを、さらに自分の担当以外のサービスを「応援したくなる」ような状態をゴールに置き、よりメンバーの意識行動変容を意識した記事になるよう心がけるようにしました。

また、CEOインタビュー「崔さん通信」を追加し、ビジョン志向な組織づくりに貢献できるような取り組みも始めています。

③崔さん通信(CEOインタビュー):経営陣の考えるビジョン、今取り組んでいること、これまでの経験などを共有し、会社の方向性や経営陣自身への理解や共感を深める

「社内報はメンバーのため」という根本的な考えに立ち返る

社内報を運用して学んだことは「社内報はメンバーのためにある」という根本的な目的が全てだということです。
オープン社内報の「オープン」を途中からやめたこともその考えに基づいています。

最初に社内報をオープンにした背景は「オープンな会社であればあるほど良いはずだから、社内報もできるだけオープンにしたほうが良い!」というオープンに囚われた意識がありました。

考えを改めるきっかけになったのは、社内にだけ公開した『ピュアニスタ初期メンバーに聞く「お客様対応」における重要なスタンス』という記事。

↑note用に、社内報のサムネイルをリメイクしています

記事の内容はお見せできませんが、アプリ『ピュアニスタ』の核となる「お客様と一緒につくる」というスタンス、サービスコンセプト、これまでの具体的なお客様とのやりとりなど、ピュアニスタメンバーの熱い思いやリアルな経験を共有しています。

この記事を通して、インタビューを受けてくれた方々から「インタビューを受けていつも大切にしている考えをメンバーに共有できてよかった」という言葉をいただいたり、ピュアニスタの組織以外のメンバーからも「具体的な施策があって参考になった」「〇〇さんたちがあんな風に考えるのは知らなかった、すごいですね」などお声がけいただきました。

反応をいただいて、これまでは一生懸命取り組んできたけれど、圧倒的に内容の「濃さ」が足りなかったと反省しました。
改めて「社内報はとことんメンバーのためになるような濃い内容にしなければならない」と気付き、現在は社内報と社外ブログ用の記事を切り分けて制作しています。

「濃さ」とは何かいうと、失敗したこと、辛かったこと、乗り越えたこと、嬉しかったこと...そんな具体的なケーススタディのことです。

cocone vの事業の特性上、社外に具体的なケーススタディーを共有することは難しかったのですが、社内報であればそれが可能でした。
リアルな情報を、バックグラウンドが多様なメンバーに分かりやすく、1つでも共感や学びに繋がるようにすることを意識して編集を続けてきました。

オープン社内報をやめたもう一つの狙いは、メンバーへ取材がしやすい雰囲気づくりを始めることでした。
cocone vには数年前までは活発な発信文化がなかったため、当然発信活動に関わることに抵抗を感じる方もいました。そんな中でも「社外に掲載する記事には抵抗を感じるけど、社内報であれば...!」と取材にご快諾いただけることもありました。

そんな風に活動を積み重ねてきて、体感ではありますが社内報だけでなく社外への発信活動にも協力してくださる方々、応援してくれる方々が増えてきたように感じます。

広報として「発信を頑張っている会社」でありたいと思うものの、会社のカルチャーは短期間で変えられるものではありません。
社内報・ブログ・SNSなど様々な手段によってcocone vのあらゆる魅力を言語化し、カルチャーを育くんでいくのが広報の役割の一つだと感じています。

・・・

これまで、社内報の活動を通して取材がなければ知ることもできなかった、様々な人の人生の一部を形にしてきました。

様々な役割のメンバーが日々どれだけ悩み、それを乗り越えているのか。
メンバーがどれだけサービスやお客様を大切にしているか。
日々奮闘するメンバーを間近で見て、聞いて、形にしていくのは広報ならではの仕事の面白さだと感じます。

これからも「会社の目指すこと」と「メンバーにとって価値があるもの」を掛け合わせた社内報のあり方について考え続ける必要がありますが、社内報をはじめ、様々な施策を通してcocone vのカルチャーづくりに寄与できるよう尽力したいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


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