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母は仕事と家事を休んでニュージーランドへ行く④~日本出発


2023年1月14日【ニュージーランドへ出発✈】

時は満ちたり〜。
昨年の春頃から留学エージェントの資料請求をしたり、コロナの状況とにらめっこしたりしたり、現地の学校ややNZ移民局のホームページを夜な夜な翻訳して読み漁り。いろいろなツテを使って、情報を集めたり相談させてもらったりしながら、娘の留学先はネイピアにある高校に決めました。
学校と直接やり取りして、1年間の留学を契約。学校でホームステイ先も確保してくれて、1年分の学費と滞在費も支払った。航空券購入。娘の学生ビザも取得。自分のNZeTAも取得。2022年の秋頃から、学生ビザのレントゲン検査が不要になったり(受診先がかなり限られていて、田舎在住者にはハードル高めだったから超ラッキー♪)、入国の際の抗原検査が不要になったり、帰国する際の現地でのPCR検査も不要になったり、コロナの水際対策が緩和されて、なかなか良いタイミング。NZ航空に関しては、機内のマスク着用もなくなった。
3年目にしてようやくコロナ禍も終わりが見えてきたかなってタイミングで日本を出発✈


飛行機乗るのも3年ぶりくらい。


成田空港はそれなりにたくさん旅行者がいましたが、まだ混雑ってほどではないかなぁって感じ。そして外国人が圧倒的に多かった。日本からの旅行者の方が少なそう。日本から海外に出ていくのはまだこれからなのかな。
搭乗ゲートまで進むと、9割は外国人で、すでにここはもうニュージーランドか?って思うくらい。いきなり久しぶりに外国人だらけで、英語しか聞こえてこない中にぽつんと座っていると、なんともいえない心細さに襲われました。ちょっとひよりそう。苦笑

今回の度はニュージーランド航空利用。機内安全ビデオが有名ですね。客室乗務員のマオリのお兄さんが素晴らしい笑顔で迎えてくれました。オークランドまで10時間ちょっとのフライトです。ちなみにWi-Fi有りかと思いきや、有料でした😔持っていった電子書籍のダウンロードしておいたやつを読んだり、入国カード書いたり、映画観たり、喋ったり。前日までハードワークで疲労していたので寝る気満々だったけれど、興奮しており眠れず〜。


機内食テリヤキチキン。ビーフはもうなかった…。

シートにある画面で映画観るのも、今はすごくたくさんの中から選べるのね!でも、これ観ようかなって思ったやつに限って、英語かフランス語しかなくて日本語ナシ…。

さすが雨女。これからの予報が毎日雨じゃん!

この画面からフライトマップ観たり、乗務員呼んだり、他の座席とチャットできちゃったり、飲み物頼めちゃったりするんだね。いつのまにかこんなに進化してたんだ〜と感心。
いや、なんなら出国審査も今はこんなんなんだ〜って驚きました。あ。日本脱出はなんせ19年ぶり?くらいですが、近未来かと思った。顔認証システム、素晴らしいですね。パスポート、ピってするだけだもんね。

仕事と家事を休みます…の準備

さて、そこのところです。
まず今回の旅は2週間の旅程なので、まず職場には去年、年度が変わる前に、娘が留学するので、その娘を送っていったり、現地生活の準備をするためにという事情を説明して、2週間の休暇がほしいことを相談し、快くOKを貰っていました。一緒に仕事を組んでいる同僚の方々へもその後にお休みをさせていただくことを伝えました。休む1か月前あたりから、不在になる2週間のための準備開始。とにかく仕事は先に出来るものはかたっぱしから終わらせました。2週間他の職員に代わってもらわないといけない仕事は、お願いした分は、代わりに先に倍くらいやって先にお返し作戦。

お家の方は。
とりあえず1週間分くらいの作り置きはタッパーに色々用意。主に副菜。焼くだけの魚とかお肉とか冷凍庫に入れて、冷凍のドリアとかパスタとかお手軽食材も色々準備。留守番をしてもらう息子氏と娘2号には、ご飯を炊いて自分たちであとはなんとかしてねとお願い。忙しかったら弁当とか惣菜とか買ったりしてもOKだし、週末とか外食してもいいよって現金も多めに準備。
それから実家の母にも、差し入れお願いして。
洗濯とか掃除とかも適宜自分たちでやるようお願いしました。でもこのへんは、日頃も自分たちである程度やってきてるので問題なしかな。

これ幸い? 2年前に私がフルタイム勤務になってからは、洗濯、風呂掃除、食器片付けなどは子ども達と分担制にしてきたので。まあ、私がいなくても大丈夫。
いつもの食事も、作り置きを休みにまとめて作って、平日はそれをうまく回して、あとはちょっとプラスアルファして済ませてたし。私の帰りが遅くなる日は、これとこれでテキトウに食べておいてーって感じだったし。
テキトウにやっといてーってのが2週間という長期間になるのは初めてだけど、この2年の間にそれが出来るように、ベースは出来てたねって感じ。

ちなみに。夫という存在はありますが、戦力外とだけ記しておきます。。。

2週間、19歳の息子と15歳の娘2号(受験生)でやってもらう予定。

娘2号に至っては、受験前のこの時期に家のことあれこれお願いするのは、なかなか申し訳ないんだけれど。

快く送り出してくれた2人には、本当に感謝。

そんな感じで。
母は仕事も家事も休んでニュージーランドへ飛び立ちました。

いよいよ長年の夢が叶うときがきた

いよいよ飛行機がオークランド空港にランディングってあたりからは、もう感無量で。目頭がずーっっと熱くなってました。
雲の切れ間から緑の大地のパッチワークが見え始めて。地面がだんだん近づいて。
あ〜。帰ってきた〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(泣)
本当に来ちゃった〜〜〜〜〜〜〜〜〜(泣)
わーんわーん。(ほんとに心のなかでそう泣いた)

長かった。
来年また来るからって言って、そこから27年も経ってしまった。
20歳だったけど47歳になったよ。
すごく長かった。
いろんなことがあったよ27年の間に。
夢を叶えるようって気持ちさえ忘れちゃってた時期もあったよ。
でもでもでも。

戻ってこれた。
しかも娘まで連れて。

もう一気に感情が高ぶって、目元うるうるどころじゃない。
目の中じゃぶじゃぶになりかけた。
隣りにいる娘に、見られちゃう〜って、必死にで堪えた。

飛行機を降りて。
荷物を受け取って。
その間に迎えに来てくれる予定のホストマザーに「ついたよ」「これから税関通るけどすごく混んでるみたい」ってメッセージ送って。

「大丈夫。到着ロビー出たところにいるからね」って返事来て。

あ〜。すぐにわかるかなぁ。
本当にまもなく会えちゃうんだ〜てそわそわ。

ニュージーランド入国審査。税関めっちゃ並んでた〜

ニュージーランド入国もまた自動化ゲートでパスポートをピってするだけ。
ピッてすると、質問がいくつか画面に出てきて、ピッピとyes noで答えるのみ。
英語表記なのでちょっとひるんだけど、そばにいる係員が答えを教えてくれます。英語で。笑
ちなみに学生ビザで入国の娘はなんか違う質問だったみたい。質問数が少なかった。でも娘もなんとなくこんなこと聞かれてるのかな〜?くらいで、ピッピと答えた模様。

入国審査はあっという間に済んだんだけれど、その後の検疫がめっちゃ長蛇の列で。しかも全然進まない。検疫官のところまで進んだら入国カードを出して、そのあと振り分けられて、1〜4(だったかな)に進んでって振り分けられます。X線、かばんを開ける、犬…にコースが分かれてるみたい。私と娘は4に行けって言われて。ビーグル君にくんくん嗅がれるコースでした。
持ち込み不可なものは持っていないつもりだけど、犬君がすたたた〜っと寄ってくるとどきどき。笑

ちなみに、この検疫並んでる道筋には、ナッツの袋とかが床に捨てられてました。あ、やばい、これだめじゃん!って気づいた人が並んでる最中にそのへんに捨ててるっぽい。

ビーグルくんが吠えることなく通してくれて、あとはそのまま到着口へ。

到着! ホストマザーといよいよ再会!

到着です。
到着ロビーを出て見渡すと。

もう見渡すまでもなく、すぐに発見!Anneがいる!
Anneだ!笑って手を振ってる!!!!!!!(瞬時に涙腺崩壊)
もう何も言えなかった。嬉しすぎて。幸せすぎて。
笑いながら泣いた。幸せすぎて信じられないって言いながら、もうそれ以上なんて言っていいかわかんなくて、ぼろぼろ泣きながらハグした。
Anneも目をうるませながら笑ってた。

ぼろぼろになりながら、娘をAnneに紹介して。
目をぐじゃぐじゃにしたまんま、ATMで現金を引き出して、それからvodafoneでトラベルSIM購入して入れ替えてもらって。
空港を後にして、いざ、Anneの車でMangawhaiへ。

夢は叶う

長い間ずっと、もしかするともうニュージーランドを訪れることはないかもしれないと思ってきました。また会いに行きたいって思いながら、ホストファミリーにももう会えないのかなって思ったりしていました。
子育て中の母には、ニュージーランドは果てしなく遠かった。お金も時間もなくて、仕事とか子どもとか家庭とか、足枷に感じてるものもいっぱいでした。
叶わない夢として、夢を捉えていました。
でも実際は。
夢を叶えるのは自分次第。

夢は手放さず、しっかり思い続けて、小さな一つ一つを手繰り寄せていくと、ちゃんと叶えられんだな〜と実感。

さあ。いよいよ私の夢の2週間はじまりはじまりです。








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