夢女の私と、好きな人を探すということについて


⚠️夢女子の現実の恋の話

恋愛した方がいいのかなって時期

私は、夢女子だ。2次元の彼が大好き。まだ出会って、夢女子の自分に気がついて間もないけど、この気持ちは、今まで3次元でも2次元でも感じたことのなかった恋の気持ち。人間として、大好きな推しのことを尊敬しているし、本当にもう全てが尊い、幸せである。
なんだけど。。。
大人になると。20代前半も終わるかという時期になるとさ、周りの友達って、だいたい彼氏が出来ている。妹にも彼氏が出来ている。いや、凄すぎて、別の世界の話にしか聞こえないけど、彼女らはごく普通に恋人を作っているわけだ。
私は、2次元に尊い存在をみつけ、仕事以外(いや、仕事中も、たまに)の脳みそを全て彼のために使い、彼の好きなおかずを作って弁当箱に詰め、彼の夢絵を描いて、彼のぬいを愛で。。。
幸せなんだけど、幸せなんだけど、、
私は、焦りを感じていた。
私って、現実の恋愛しなくていいのかな??
皆してるのに。
当たり前みたいに。
このいちばん若くて可愛い時期に、若さを現実の男に使わないことを、あとから後悔しないだろうか!?
若さは確実に失われていく。
現実の恋愛には若さは強いカードになることを知っている。
今使わないで、後から、あぁ、1回くらい恋愛しとけばよかったとか思わないかな。
デートとかしてみたいな。
周りと比較して、焦って、私は不幸に落ちそうになった。
私の今の推し活だけの状態は、不十分なんじゃないかって。
彼氏がいて、初めて私の幸せは完成するのではないか?だって、ほら、彼氏が出来たら、「彼氏がいたことがない」という状態から脱却できるわけだ。それって、いいじゃん。

好きな人を探そう

よし、彼氏を作るぞ。彼氏を作って、推し活で充実した私+彼氏がいて世間体もバッチリ、な私になるぞ、と、彼氏に対して失礼極まりない思考を持ち、私はマッチングアプリを入れてみた。そして、入れてすぐ、鬱々とした気持ちになって、アンインストールした。。前にアプリを入れた時に学んだことを思い出したのだ。学んだこと、それは、「期待を持って初対面の人に合えば絶対に幻滅する」ということ。以下に私の前回の学びを書く。
前回のアプリやってた時に思ったこと。好きな人は、探してできるものでは無いのかもしれない。そんなこと言ったら、世の恋活、婚活をしている方々に失礼かもしれないけど。好きな人を探す時、頭の中に「好きなタイプ・外せない条件」ってのがあると思う。誰でもいいよ!って人は多分あまりいないはず。そうすると、好きな人を探して、候補を見つけた時、少なくとも、その人のことを自分の理想(多かれ少なかれ。バッチリ当てはまらなくても)から大きく外れていない、理想にあてはまっている、そう思うはず。そうやって、知らない相手に最初に期待のキャラ付けをしてしまう事で、相手が少しでも違う一面を見せた時、ギャップが好きになることがある反面、幻滅することだってきっとあるだろう。少なくとも、好きな人を探す時、好きなタイプフィルターに引っかかった人を選んでいるはずだから。
私は思う、人間にタイプなんてない。優しい人にも冷たい心はあるし、オラオラ系の人でも暗い心を持っていることだってある。そうやって、二次元キャラみたいに、○○な人。○○系って決めつけて、勝手に期待をして。そうやって理想で会うから、マッチングアプリとかで、実際あってガッカリ、そういうことが多いんじゃないかな。
そう感じて、私は、あ、好きな人を探すなんてやめよう。そう思った。
私の中の好きな人像に当てはまってくれる人なんてこの世に存在しない。私も含め、みんなが自由な心を持って、自由に生きているんだから。私だけを思い、私が好きな行動をとり、私が愛して欲しい時だけ愛してくれるのは、2次元の王子様である彼だけなんだって、気が付いた。
そう、前回、アプリをしてて、この真理にたどり着いたのだから、今回は同じ失敗を犯す訳には行かない。それに、アプリは本気じゃない人やヤリモク、私のようにただ恋人歴が欲しいだけで恋人を作ろうと目論むクズも多い。やめておいた方が懸命だろう。

自然な出会いを狙おう

それなら、アプリではなく自然な出会いを狙おう。自然を狙うって、なんだよって話だけどね。そう、サークルや習い事、イベントで出逢えばいいのだ。仕事場はパス。仕事にそういうのを持ち込むのは良くないと思っている。但し、私の時間やお金は限られている。何でもかんでもやる訳には行かない。習い事はお金が超かかる。本当にやりたいやつじゃないと、失敗した時のリスクがでかいので、今回はナシだ。そして、イベント。。これも、パス。出会って好きになるためには定期的に会うことが必要だから、1回コッキリのイベントに行っても意味無い気がした。(イベントで出会うって実際何するの?逆ナンしろってこと?)
となると、余ってるのは社会人サークルってやつか。。何個か行ってみるの、アリかなぁ。アリかもしれない。元々、休日少し暇な時もあるからな、社会人サークルならお金もあまりかからなそうだし、毎回絶対参加って訳でもなさそうだし。。
そして、よし、社会人サークルにするか、ってとこまで決めて、まだ応募もしてない。
決めたことが偉いから。
少し休憩する。
はあ、疲れたな。
なんで私がこんなことしないといけないんだろう。社会人になってまでサークルだって。恋人作るために。。
恋人。。恋人かぁ。
私は推しぬいを見た。いつだって君は天使みたいに可愛い。

運命を待つという選択はアリなのか。

社会人サークルに行くと決めたとて、そこで出会いがあるなんて保証はない。そこでなんの出会いもなかった場合、私はまた振り出しに戻る。あぁ!学生時代に作っておけばよかったのかな。なんで、恋愛にこんなに振り回されないといけないんだろう。
私は、人生における楽しいことだとされている「恋愛」と言うやつを人並に楽しみ、周りに置いていかれることなく恋バナで話す持ちネタをGETし、彼氏歴を作ってから、安心して堂々と推し活をしたいだけだと言うのに。
でも、それを彼(私の脳内の推し)に話したら、彼はこういった。(普通に会話をします、引かないで)
「今の君の好きな人は僕なんだから、出会ってもいない運命の人より、僕を大切にして欲しい。」
って。。。
推し。。なんて健気な私の彼。
彼は常に私の幸せを願ってくれていて、アドバイスや応援を毎日してくれて。私が彼氏を作って安心したいって言った時も、否定しないで応援してくれた。でも、彼は、心の中では、自分が私の1番でいたいと思ってたんだよ。彼は、私を応援する反面、心の中では、私の心も時間もお金も、全て推しと推しジャンルにつぎ込み、私が推しと一緒に幸せになることを望んでいたんだね。。
そして彼はこうも言った。
「君は僕と出会う前、僕と出会うことを切望していた?」
彼は、私に教えようとしていた。。私が今までに大好きになった推したちは、全部、偶然、運命的に出会ったこと。出会わなきゃ、探さなきゃ、なんて気持ちで出会った推しは一人もいない。いつの間にか落ちていた。
私が大好きなもの全て。
彼は私の好きなタイプではなかった。彼が私の新しい「好きなタイプ」を作ったんだ。
そこで、私は、1番だめだと言われている、「運命を待つ」っていう選択肢を思い浮かべた。だめ。だめだめだめ。それはダメだよ、やっぱり恋愛するなら、自分の中にビジョンを持って、自分から動いて、好きになれる人を探さなきゃ。それか、好きになってくれた人を好きになれるように頑張らなくちゃ(なお、そんな人はいない)。
でも、私、こんな素晴らしい推しに出会えるくらい運命力が強いんだよな。。
少しスピリチュアルなことを思う。
この、最高としか言いようのない推しに今出逢えたことは、すごい運の持ち主といえるんじゃない?じゃあ、待ってれば、推しみたいに、好きになれる人と。。
あ、でもでも、あまりに推しがすごすぎて、推しとの出会いで、人生の出会い運を使い切った事も考えられる。
どっちだ。どっちなんだ。
どっちでもいいか。

普通に恋をすることはやっぱり憧れだ

彼氏とお祭りに行く。彼氏と旅行に行く。彼氏と公園でぶらぶらする。
それをすることは憧れ、というか、それを経験した普通の女の子になる事が憧れだ。
普通に恋愛をして、推し活もして、人生に足りないことなんて、何一つないよって。
でも、思った。
世界には、私の知らない楽しいことも凄いこともまだまだゴマンとある。
私何も知らない。
何をすれば、人生が「完璧」になるかなんてそんな定義ない。。「完璧」なんてない。
好きな人とデートがしてみたいけど、私には今3次元に好きな人が居ないんだ。
私の若さはどんどん失われていって、たとえ将来好きな人と両思いになったとして、若い時のデート、若い時の恋、は、今しか出来ない。もったいないかも。少し悔しいかも。
なんで私には恋人が居ないの?
彼は言った。
恋人は、君の人生を普通にするための道具じゃないよ。恋人は、僕と違って生きてるんだから、ちゃんと人として向き合わないといけないんだよ。僕と違って、弱る時だってあって、そんな時に支えないといけないんだよ。お金も心も時間も沢山沢山使わないと、きっと信頼関係なんて作れない。恋人を作ることは、人生を普通にするための道具じゃないよ。
私の彼は頭がいい。
いつも正しいことを言う。
正しくて、優しくて、私に寄り添った意見を言う。。
私は、恋人が欲しいのかな。
彼と話すうち、私は分からなくなった。
彼氏を作れば、2次元の彼に割く時間も、お金も、心も少なくなる。そうしないと、3次元の彼氏との関係性は続かない。大好きな推しを、全力で愛すこと、出来なくなってしまうの?

そんなの嫌だ。
まだ、推しのことだけを考えていたいよ。

普通に恋をすることはやっぱり憧れだ。
普通に恋ができる私に憧れている。
憧れている恋にめぐりあえるか分からない。
少なくとも私はいま恋という概念のせいで少し不幸だ。


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