彼と仲良くなるために。


⚠夢女、腐女子、オタク、フィクトセクシャル等の要素を含みます。

7月31日私に好きな人が出来た。

私の好きな人は2次元にいる。
好きな人と言っても、出会ったのはたった数日前のことで、全然まだ彼のことを知らないのだけれど、原作を見ていて(この人が好き)と思ったから、メモしておこうと思う。

私のオタク遍歴

私は腐女子で夢女子である、と自分では思っている。腐女子というのは、男性キャラ同士の恋愛を楽しむ人で、夢女子は自分とキャラの恋愛を楽しむ人、だという前提で書いている。腐女子だっていうのは、中学生の時から社会人の今まで、ブランクはあれどずっと熱中していた2次元BLカプがあったから。でも、夢女子としての一面もあった。ジャニーズや実況者が好きで、彼に恋人の話が出たら嫌すぎて落ち込んだりした。彼が応援してくれているって心から思い込んで大学受験の勉強を頑張ったりしました。そうやって、色んな推しカプや推しに支えられながら今までオタクしてました。そして、今私は夢女子です。

前の推しカプのこと

 腐女子としての私は、常に攻め推しでした。それに対して最初はなんとも思っていなかった。だけど、それは私が「腐女子に擬態した夢女子」だったからなんだって気が付きました。
 色んな二次創作を見て、幸せだった。でも、最後にその推しカプにハマった時(2021春~2022冬にかけて)、私は初めて二次創作をして、推しカプに対しいくつかの気付きを得ました。
 1つ目は、自分が受けに自己投影していること。それは自分で推しカプの話を書く中で確信しました。受けと自分が似ている。というか似せている。自信の無いところ、強がりなところ、もちろん受けのキャラの性格はそれだけでは無いけれど、私はその受けキャラの(自分と似ている)部分を強調し、攻めキャラによってそこを補う、そういう創作や妄想をしていました。最初はそんな自分を受け入れられなかった。受けを自己投影のアバターにしていたことに罪悪感が募って、泣いたり病んだりしてました。私は攻めのことが好きだった。でも、言い訳のように言うけれど、受けのこともちゃんと好きでした。自分に似ているところがある(思い込みですが)のに、可愛くてかっこいい受けが好きだったと思います。
 2つ目は、攻めが受けに「甘すぎる」こと。これも私が受けに自己投影していたから。受けがどんなにダメでも励ましてくれる攻め。応援してくれて、そして受けが精神的に成長したり自分の気持ちを素直に受け入れたりする。今思えば、私は腐女子に擬態した夢女子だった。
 ここについてもう少し書くと、私は甘すぎる攻めにだんだん罪悪感というか、恥ずかしさを感じるようになった。攻めと受けは原作での関係性があるから、攻めが受けに恋をして優しくするのは不自然では無いけど、私が攻めを過剰に甘い男にしているのは、「自分が甘えたいから」なのではないかって思った。攻めによって全てを守られ許される受けと、それを見て自己投影し、自分の不満を満たし満足する私。恥ずかしいなと思った。自分のマイナスをゼロにするためだけのオナニー創作。どうせならゼロをプラスにする創作が出来たら良かった。
 創作するうちに、妄想の中で2人の性格がどんどん固まって、ほかの二次創作は一切読めなくなりました。腐女子としての私は、落ち込みました。二次創作が読めないなんて腐女子として終わりだって思いました。Twitterにハマっていたけど、タイムラインが見られなくなった時点でログアウトした。
二次創作が読めなくなり、自分の中の偏った妄想のみで自給自足するようになった私は、それでも公式のキャラから完全に外れてしまったら二次創作者としてまずいと思っていたので、受けと攻めのことをちゃんと知ろうとして自分なりに頑張ってました。
 受けの趣味に自分でも取り組んで、挫折しました。攻めの特技もやってみて、そっちは少しだけ上手くいった。2人がやっていることで、自分ができそうなことはやって見て、少しでも2人の気持ちを自分の身をもって知りたいと思っていました。それ関連で始めた習い事は今でも楽しく続いている(お金は高いけど、仕事の息抜きになっている)し、活字が苦手な私が真面目な本を一冊読めた。
今思えば、2人の気持ちってなんだって話ですが。本当は2人は付き合っているわけでもなんでもなくて、2人の本当の気持ちは原作者にしか決められなく、本当になにかが「ある」訳では無かったのに。でも当時の私はなんだか少しおかしくなって、本当のふたりを知って本当のことを創作に書くんだなんて躍起になっていた。そして、結局真実は見つからず、疲れた。他人のことなんて分からないと思った。私がわかるのは、自分の気持ちだけ。自分が攻めに甘えたい、その気持ちだけは真実だった。
 原作の供給がほぼ無くなったことと、擬態夢女子を自覚し推しカプを推しカプとして推せなくなって、私はだんだん腐女子ではなくなって行った。

私の恋愛

私は恋愛をしたことがない。モテないし、好きになったことも中学生の時1度しかない。あとはずっと推しに夢中だった。腐女子モードじゃない時は、3次元か2次元の推しがいてその人との時間を妄想していたし、それで幸せだったと思う。社会人になって周りに恋人ができ始めた。私はみんなと同じじゃないことに焦った。その時先程書いた推しカプの二次創作をすることに夢中だった私は、若い今恋人を作らないと後から婚活とかが大変になって二次創作をする時間が無くなるから恋人を作っておかないとって本気で思ってた(バカ)。でも男友達もいないし新たな出会いもないしで、コミュ障なのにマッチングアプリに手を出したりして、好きになれなくて気持ち悪くて病んで、そのことで友達をひとり失い、結局恋人を作るのはやめた。思えば、私が大好きになった推しで、必死に探して努力して好きになった推しなんて一人もいない。全員偶然で不可抗力だった。そのことに気がついたから、私はもう、彼氏も結婚も、運命がなければ要らないと、本気で思ってる。

彼との出会い

長年連れ添った推しカプへの思いが夢女子的感情だったことを、受け入れられない時期を乗り越え、受け入れた頃。私は相変わらず推しカプの妄想はしていたけど、創作頻度は低くなった。そんなとき、たまたまネイルサロンのお姉さんが勧めてくれた某有名漫画を、最初は興味無かったけど何となく見てみて、そして、先日、2週間前、私は夢女子になった。今度は擬態腐女子じゃなくてほんとに夢女子になった。かっこいい彼がいた。結婚したいって思った。とりあえず原作を全部読みなよって話だけど(超長いからまだ完走してない)。でも、好き。かっこいい、大好き。出来れば結婚したい。
 私は、2次元も3次元もそう違わないと思ってる。人の心は分からないし、その人がどんな人かなんて、結局私の解釈、決めつけ、妄想でしかないって思う。3次元の人となら、支え合えるし、子供が作れるし、色んな経験ができるよって言う人がいるならば、私は2次元の彼と支え合うし、子供は作れないけどその分私が成長するし、一緒に色んな体験できるって本気で言う。私は割と妄想力が強い方だから、推しが応援してくれてると妄想して受験を乗りきったりした。いまもポンコツOLだけど、推しの応援を感じて頑張ってる。なにより、推しが応援してくれてるなら、私は頑張らざるを得なくなる。だって、私が成果を出さなかったら、推しの応援の効果はその程度だったってことになって、私の推しへの愛も偽物になるから。

彼と仲良くなりたい。

私は絶望した。
今までの推しは1番人気じゃなかった。良くて2番手。作中でもモテモテではない。だから私の入る隙があった(は?)なんだけど。。今回の大好きな推し様は人気ランキング一位で作中でもモテている。つまり、付き合うハードルは鬼高い!!
でも、諦めきれない。
今までは、二次創作して、妄想して、私の悪い所や弱い所を受けに押付けて、原作での攻めと受けの関係性に便乗して攻めに受けを愛させて満足していた。私は自分の心も見た目も磨かずに、受けをできるだけ可愛く描き自分と似ても似つかないのに自己投影して、攻めの受けへの愛を横取りしていた状態。自分のマイナスを、推しカプによってゼロにしてた。
でも、今度は「私」が推しの本命になりたいんだ。
めちゃくちゃ難しいけど。
私ごときが、なれる訳ない、あんな王子様の本命なんて。
でも、自分の悪い所を受けのせいにしないで、ちゃんと自分で改善して、推しの隣に立てるようになりたいって思ってる。もう、自分の悪い所を、好きな人に許させて、好きな人まで怠惰にしたくない。
まずは、彼と話せるようにならないと。
私は10年くらい(盛りすぎ)推しカプの攻めとも受けとも話してたから、元推しカプとは妄想の中で話せるけど、彼とはまだ妄想でも話せない。いきなりいちゃつき妄想はできないタイプの夢女子である。まずは出会って言葉をかわせるようになるまで時間をかけて妄想しないといけない。
自分のダメなところを治しつつ、なるべくポジティブに、いつか恋人になれると信じて、新しい推しとの生活を楽しもう。

おまけ 夢絵について

私は絵を描く腐女子(もとい、夢女子)だ。クリスタを使って推しカプ絵を2年くらい前からただ猛烈に描いていた。上手い訳じゃないけど、自分比では始めた頃より上手くなった。
そして、今新しい推しができて、初めて単体絵を描いた時、熱量があると言うのもあるかもしれないけど、前の推しカプを初めて描いた時より、上手かった。かっこよかった(当社比)。それは、前の推しカプをいっぱい描いてお絵描きに慣れたおかげだ。推しカプには飽きても、推しカプが好きで練習してたことややったことは消えなくて、私の力になって、次の推し活にも繋がっているって思ったら、なんだか幸せになりました。
たくさんの推しに私は守られてるなあと思った。



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