『聖なる春(仮)/まいまい(21)』解説…?
私のツイートを見ている方はもしかしたらもう見ているかもしれませんが、久しぶりに作詞をしました。
こちら。
タイトルと世界観はまあまあ前からぼんやりイメージしていたのでツイートにあるように大体1時間かからないくらいで作成しました。
結構色んな方が反応をくださってとても嬉しかったです。
自分の世界観がゴリゴリ過ぎるので刺さる人には刺さるかもしれないし、刺さらない人にはとことん刺さらないだろうなという作りになりました笑
詩の世界って、そんなものですよね。
なんと、フォロワーさんから歌詞解説をリクエストされました。
1から全て物語を作り上げてそれを歌詞にした訳
でも無いし、直接的表現・共感的部分は非常に少なく皆さんに受け入れやすいものかは分かりませんが、折角リクエストをいただいたので、この歌詞の解説やポイント、制作秘話(?)を書いていきたいなと思います。よろしくお願い致します。
1.考案
まずこの歌詞は仮のタイトルにもある通り、春をイメージした歌詞になります。理由は至って簡単で、絶賛春だからです。というか、春に向かってる時に考えたから。暦でいえば3月くらいにネタを考えていました。私は道民なので、3月はまだ冬だと思っています。
そしてタイトルの「聖なる」はこれまたそのままの意味で神聖で、尊く、穢れのない様を意味しています。とにかく耽美的で、穢れが1ミリもない世界観のものを作ろうと思っていました。
そもそもこの歌詞は私が「白系(V系のジャンル)みたいな楽曲作りたい!まず歌詞作ろう!」と思ったところから始まっているのですが、
仮タイトルが決まった後にふとこう思いました。
「美しいけどどこかに気持ち悪さが欲しい。」
気持ち悪さというものは人によって基準が違い、様々なものがあると思います。こんな歌詞を作ろうと思った私ですが、非常に気持ち悪いものだったり、おどろおどろしいものは苦手です。
ただ、綺麗さしか無いと印象に残らないかもしれない…と思ったのと同時にチャレンジしてみたい気持ちがありました。
多分コテ系あたりのジャンルには気色悪い歌詞(褒め言葉)が沢山あると思うのですが、恐らく自分がそういう楽曲をあまり聴いていなかったのでイメージが付きませんでした。
なのでなにかを参考にするでは無く、とりあえず自分の力だけで何らかの気持ち悪さがあるような歌詞を作ろうと思いました。
辿り着いたのが、絵面的な気持ち悪さ等ではなく、執着的・束縛的な気持ち悪さでした。
自分は人から必要以上に執着されたり束縛されたりするような事を非常に好みません。
つまり「気持ち悪い」のです。
しかし、根本である「白系っぽい歌詞を作りたい」を崩す事は避けたいと思いました。
そこで「一見とても美しい歌詞だけど、特定の人からみたら気持ち悪いかもしれない」を追求することにしました。
2.登場人物
登場人物は2人です。
上記の考案から生まれたのが歌詞の中に出てくる恋人の男性側の登場人物です。
この男性はめちゃくちゃ彼女の事が好きです。彼女を尊いものだとして、ひたすら護ろうと思っているし、その気持ちに偽りはありません。ですがその気持ちが強過ぎるあまり彼女を自分自身のルールで縛りつけようとしていると言う設定です。
そして、恋人の女性側の登場人物。
彼女の気持ちなどは敢えてこの歌詞の中では描いていません。
もしかしたら不満を感じているかもしれないし、
彼氏の心の束縛に気付かず、彼氏の愛に包まれて心から幸せを感じているかもしれません。
そちらに関しては、読み手の判断に委ねます。
全てこちらで設定を考えず、読み手の捉え方に任せてみるのも面白いかもしれないなぁと思いました。
3.歌詞解説
サビからスタート
歌詞を作る前にこの単語が思い浮かんでいたのでこの単語からこの歌詞を書き出しました。
ここで登場する「抱きあう」はノーマルに抱き締め合う様を描いているので、そういうアレではありません。とても綺麗な純愛ですね。
Cメロで「何度も約束を交わしあって」と
出てきます。それがコレです。内容は特に決めていませんが、なんらかの誓いが行われます。
Aメロ
彼女を愛し過ぎている彼氏。
彼女の内面は描いていませんが、彼氏は彼女が
自分の事以外見えていないと疑いません。
ガラスの花弁→彼氏側から見た彼女の周りの友人だったり男性だったりです。
もしかしたら彼女の周りの人から「あいつはやめておきなよ」のような忠告をされた事を耳に挟んでしまったのかもしれません。
とにかく綺麗な言葉を使いたかったという理由で切り裂くものを「ガラスの花弁」と表現しました。
Bメロ
読み手への問いかけ部分になります。
「とけてひとつに」は身体の交わりを表現している訳ではありません。そしてここの一人称は「僕」つまり彼氏側になります。
僕と君(彼女)は身体的な意味で交わることは無いから。例えば非現実的になってしまいますが、互いの身体が液体になってしまって混ざったとしても
僕らは身体の交わりが無いから互いに純潔で穢れていない、つまり「白」になれる。といった解釈です。とにかく絶対に交わることは許さない彼氏です。
サビ
とにかく耽美っぽさを優先しました。
とりあえず春ソングなので彼女を唐突に夜桜に見立てました。この辺はフィーリングです。
「僕のものだよ」で彼氏の執着・束縛を表現しています。「散ることの無い」→誰とも身体を交わる事の無い、です。
Cメロ
この部分で1番彼氏の執着・束縛具合を伝えられるようにしました。何度も何度も彼女が誰とも交わりを犯さない事を約束しています。彼女が実際そういう行為を誰かと望んでいるかは描いていません。
ちなみに「心」と書いてありますが、心イコール彼女自身(心も身体も)で、とにかく彼女の純潔は絶対誰にも奪わせないし自分も奪わない、第三者又は自分自身(男性)が奪ったり、彼女自ら誰かにそれを捧げることなんてあったら…といったようなところです。
ちなみにこの曲の歌詞は「桜」が登場するので、「百合」も登場させたらくどいかもしれないなぁと思いながら、純潔を強調する為に使用しました。白百合をイメージしています。ここはもしかしたら今後考え直す可能性があるかもです。
囁きパート
V系あるあるのセリフパートです。
非常に爽やかに、綺麗な声で囁きましょう。
ラスサビ1
ここで急に世界が終わります(唐突)
セカイ系?みたいに急に壮大な世界観に
したかったので崩壊させてみました。
もし互いがここで命を落としても、肉体が滅びても、なんらかの形で魂や想いは存在し続けていくようなイメージです。
肉体が滅びても、彼氏は彼女の美しい瞳を忘れることは無いでしょう。それが「水晶の〜」の部分で描かれています。
「もう目を閉じて〜」は世界が壊れていくことに抗うことをしない描写になります。
ラスサビ2
最初のサビと同じ歌詞です。なんか、最初のサビの歌詞がが1番最後のサビでまた登場したら熱くありませんか?
最初のサビと同じ歌詞ということは…そうです、転生してまた最初の部分からまた物語がスタートすることを表しています。
ちなみに互いに世界が崩壊する前の記憶は引き継いでいる形として描きました。
「花弁でいよう」とありますが、永遠に純潔は手放さず、2人で隣で寄り添っていようという事を表しています。花弁は散ることはありません。
「次の季節が訪れても」と言っていますが、次の季節になったらまた次の季節、その次もまた…と永遠である事をここで表現しています。
4.作り手の想い?
ここまで話していて、人によっては「何が気持ち悪いんだろうこの歌詞」と思う方もいれば、「なんだろう…なんか気持ち悪いかも」と感じるもいるかもしれません。
結論から話すと、私は内心この歌詞に関しては
作り終えてから通しで見てみて、そこまで気持ち悪いと感じない出来になったなぁと感じました。
理由は自分自身がそういう身体の交わりを必要としない、行いたくない人間だからだと思います。
様々や物語や人々を見ていて、人間の恋や愛のレールの上でこれらの行為(交わり)が自然とゴールのひとつとして存在している事が多く、そういう楽曲も非常に多いので、それに対する疑問や問いかけの意味もこの歌詞には含まれているかもしれません。
この歌詞のような愛の形も存在していて、決して悪とは言いきれないかと思います。
敢えて「悪」は何かと言えば
(悪を決める必要もそもそも無いのですが)
自分のルールを強く押し付けて彼女を縛り付けている彼氏でしょうか…
5.制作秘話…?
①
もしかしたら気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、タイトルの「聖なる春」は
ROUAGEの「白い闇」の「聖なる夜〜」のオマージュ・リスペクトです。もしこの歌詞に音を当てるとしたら、「白い闇」とは被らないようにしたい…
②
この歌詞を作るにあたって
と上で描きました。
前にnoteのレビューで書いた
Zephyrの「Silvery Promise」を聴いて、
あの独特の不思議な、でも美しく世界観のあるメロディに感銘を受けたので自分もそういった楽曲を作りたいなと思ったところからはじまりました。
なのでこの楽曲は爽やかで甘さのある、真っ直ぐとした歌い方の楽曲のイメージで作りました。
③
この歌詞を描いた後にMASCHERAブームが来て気付きました。多分MASCHERAの楽曲の中で描かれている歌詞の登場人物に影響受けてると思います。なんか…女々しくてなんか執着してそうな男性多くない…ですか…?
④
全然メロディが思い浮かばなくて困ってます…
メロディが出来たらTwitterにあげたいなと思います…
今回、今までのnoteの中でもそうとう文章がめちゃくちゃで読みにくいかもしれません。もしかしたら手直しが入るかも…。
めちゃくちゃ長くなってしまいましたが、
読んでくださりありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?