セックス依存症ときくと、自己中で快楽に溺れている人と考える方が多くいらっしゃいます。

しかし、それだけが原因ではないのです。



脳のなかには報酬系と呼ばれる神経回路があります。
その回路にエラーが生じると、「やめたいと思っているのにやめられない」状態になります。

また、行動を抑制する前頭前皮質の活動が鈍くなっていることも関係があるようです。

ですから、単に快楽を求めているわけではなく、現状を変えたいのに変える事ができない地獄の苦しみを味わっているということです。

家族や友人から白い目で見られれる社会的な冷たい視線やお金がなくなっても風俗等に通って借金まで重ねる経済的な苦しみをかかえることもあります。

それが女性の場合だと、ホスト依存などでしょうか。

治療には、環境を思いっきり変えることから始めねばなりません。

また、家族や本人だけで抱えてしまわぬよう、相談機関にも頼る事が大切です。

性について未だタブー感がぬぐえない日本ですが、本来誰しもが悩んでいるもの。

依存症に苦しんでいる方々が一歩ずつ前に歩んでいけますように！