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深夜から早朝の咳 なぜ?どうする?

アレルギー性鼻炎もちのかたは、もしかすると私と同じ症状で悩んでいるかもしれません。
昼間は大丈夫なのに、夜中から早朝にかけて、発作的にでる咳!すごく苦しいし、何より睡眠を妨げられるのでとても苦痛。その場しのぎで咳止めなどを飲んでも毎日毎日症状が発生するし、処方薬を飲まないとどんどんひどくなります。

なぜこのような咳が発生するのか、そしてどのような治療が必要なのかを、私の経験談から解説します! 
 

◾️なぜ、夜中から早朝にかけて咳が出るのか?

日中、活動的に過ごしている間は交感神経が活発になっています。交感神経は、呼吸が楽なように気管支を広げてくれる役割があります。
夜になって、だんだんと副交感神経が活発になってくると、今度は気管支が狭くなります。そうすると、少しの刺激でも咳が出やすくなります。

では、何が刺激になるのでしょう。

原因の多くは鼻水だそうです。
日中起きていると鼻からのどを通り過ぎていく鼻水が、横になっていると喉の奥に溜まります。それを異物と判断した気管支が、鼻水を外に出そうとして咳が出る、という仕組みです。
咳が出るから呼吸器に問題があるとは限らないということですね。 
 

◾️どのように治療する?

咳=呼吸器内科だと思って内科を受診して、お薬をもらってもなかなか治らない。
そんなときは耳鼻科に行ってみると良いです。鼻炎があったり鼻水が気になっているようであれば、最初から耳鼻科に行ってみたほうが良いでしょう。

耳鼻科では点鼻薬と飲み薬が処方されることが多いです。アレルギー性鼻炎の治療薬ですね。これで鼻水がおさまって、深夜の咳も和らぐはずです。
長い間咳を放置していた場合は、気管支の治療も必要なことがあります。その場合は、気管支を広げるための吸入も追加する必要があります。
私は、内科と耳鼻科の両方へ通院するのが大変なので、アレルギー科で両方処方してもらっています。

ちなみに点鼻薬の効果的な使い方ですが、お風呂上がりや洗顔の後など鼻が温まっている時に鼻をかんで、鼻の通りをよくしてから点鼻すると、薬がしっかりと奥まで届きます。 
 

以上、夜中の咳の仕組みと治療法についてお話ししました。
もしかすると肺などに異常があるかもしれませんので、最初はレントゲンや肺機能検査などをひと通り受けてみたほうが安心です。私は呼吸器内科でそれらの検査を受けて、薬の治療を開始してもよくならず、アレルギー科で治療を受けたら劇的に改善しました。

市販薬で誤魔かしながら生活していた時期が長かったため、気管支が固くなってしまっているそうで、鼻水の治療は終わりましたが、咳の吸入はあと1年は継続しなければなりません。
早めに専門医の診断をいただくことが大切です。

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