ある日、何気なくラジオをかけたら、
ビートルズの『Yesterday』が
流れてきた。

最初の歌詞 Yesterday が、
音となりきる前に

あぁ〜

というため息に似た

な に か 

が、わたしの中を駆け抜け、

一瞬にして、あの頃のわたしや、
わたしの周辺が、眼の前に現れた。

そして、そういったものが、

懐 し い

ということばに、凝縮された。

あの頃というのは、

田舎から都会にでて、
親元を離れて学生生活をはじめた頃。

都会の街角やラジオで耳にしたこの曲。

新しい世界への入口に立って、

不安やとまどいを感じ
驚き
憧れて


これから起こるだろう何かへの

好奇心や
希望を抱いた

あの頃。

あんな時代があったんだという
懐かしさ。

胸が、キューンとなるような
感情。

あれから何年が経ったのかという
感傷。

こういったものが、

音によって、
音楽を介して、


瞬時に呼び起こされる神秘を感じた。

またある日のこと、偶然に、
興味深い動画に出会った。

年をとっても、肉体的、
精神的に若々しくいられるには、

幸福な老いを目指すには、

何をしていったらいいかについて
語られていた。

そこでは、

懐かしむこと

についても触れられていた。


昔を思い出して、懐かしむと
脳が活性化されるのだという。


そして、それは、

自分の

人生の意味
存在の価値


の再確認や、再評価に
繋がるのだそうだ。

昔はよかった
それに比べ、今は。。。

と嘆くために懐かしむのではない。




懐かしんで、

その時代を生きた自分を
生き抜いてきた自分を労わり

自分を讃えていくんだ。

そして、

明日へ目を向けたい。

過去が今に繋がってきたように、

今この時は、未来へと広がる。


今、

わたしが感じていること
考えていること
行っていることが

明日への道を創っていくのだから。



こんなことを想う時、


わたしの中にあるものを
そっと手の平にのせて、


それを必要とする方や
若い世代の方に


粛々と
差し出していきたい

という願いが生まれる。


それがかなったら、


わたしの過去と未来
わたしの過去とあなたの未来が
繋がっていく。


そして、


わたしとあなたも
繋がっていく。

だから、


懐かしんだあとには、
前を向きたい。



Reiko

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こちらに、記事の中で参照した動画をあげておきます。
若い方々にも観ていただきたい内容です。