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商品企画に役立つ繊維基礎講座

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国内の繊維産業の衰退は著しく、多くの繊維製品を扱う会社が海外生産を請け負う商社に素材選定から企画まで丸投げしています。結果、以前のようにモノ作りの現場を知っている商品企画や生産管… もっと読む
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#インターロック

第3章 2-1ニット(編物)〜横編みの生地

 糸が横方向にループを作りながら走って編み地が作られます。緯糸(よこいと)だけで作られた生地ともいえます。従って、横方向の柄(ボーダー)は表現できますが、縦方向の柄の柄(ストライプ)は表現できません。天竺編み、ゴム編み、パール編み、両面編みの4つの基本組織がります。 天竺編み もっとも基本の編地。平編みともいいます。身近なところではTシャツが天竺編み。表目と裏目の区別がはっきりしています。たて方向よりよこ方向によく伸びます。靴下やセーターも天竺編みが多いです。 Pixab

第5章 縫製の基礎知識

各項目の解説ができたらリンクを貼っていきます。どうぞよろしくお願いします。 1. 縫い目について  1-1 本縫い  1-2 環縫い 2. 環縫いの種類   3. アイテム別の使用される縫い目  3-1シャツ  3-2ジャケット  3−3ジーンズ

第5章 1縫い目について

縫い目構造から分類すると、縫い目は本縫いと環縫いの2種類しかありません。 1-1 本縫い  本縫いは上糸と下糸で出来ています。ミシンの釜と呼ばれる部分に下糸が巻かれたボビンを装着。針に通った上糸が布を貫通して釜の中の下糸とからんで縫い目が作られます。 生地の合わさった真ん中で上糸と下糸が交差するのが良い縫い目。 本縫いミシンの縫い目形成をわかりやすく解説してくれています。↓ 1-2 環縫い 環縫いには非常に多くの種類がありますが、生地の裏側にまわっている糸も全て機械