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商品企画に役立つ繊維基礎講座

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国内の繊維産業の衰退は著しく、多くの繊維製品を扱う会社が海外生産を請け負う商社に素材選定から企画まで丸投げしています。結果、以前のようにモノ作りの現場を知っている商品企画や生産管… もっと読む
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#ニット

商品企画に役立つ繊維基礎講座:目次

下の目次に従って順番にノートに記載していきます。書きあがったら目次にリンクを貼っていきます。少しずつの更新になりますがどうぞよろしくお願い申し上げます。 第1章 繊維原料編 コットン、ウール、ポリエステル、シルクなどの原料について 第2章 紡績糸、フィラメント糸編 糸にはフィラメント糸とスパン糸がある。〜製造工程を示して違いを明らかにする 第3章 繊維素材編 織物とニットでそれぞれ代表的な組織の解説〜平織りとか綾織と天竺とか。 第4章 染色と加工の基礎知識 素材別の最

第3章 テキスタイル~織物と編物

これまで解説してきた糸(スパン糸=短繊維、紡績糸、フェイラメント糸=長繊維)を使って作られる、織物と編物(ニット)の基本を解説します。各項目ができたら、リンクを貼ります。 1. 織物~基本の織組織と一般的名称  1-1.平織    ・もっとも基本の生地。Yシャツはほぼ平織  1-2. 綾織り    ・パンツやコートに多様される生地  1-3. 朱子織織(サテン)    ・5枚朱子、7枚朱子がある。光沢がある生地  1-4. 織組織別の一般的な名称一覧  2. 編物~よこ

第3章 2-2横編みには二種類の機械がある

 糸が横方向にループを作りながら編まれる編み地を横編みといいます。横編みを作る機械にはグルグル回りながら筒状に生地を編む丸編み機と左右に糸がターンしながら編み地を作る横編み機があります。 丸編機   円形の編機で編地を筒状に編んでゆく。大きな筒を編む大寸から、小さな筒を編む小寸まで、いろいろな大きさの丸編機があります。Tシャツや肌着の場合はサイズに合わせて寸法の違う小寸の編機で編地をつくるので脇に縫い目のない服になります。次に紹介する横編機と比較して、細い糸を使用すること