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第2章 1.糸にはスパン糸 とフィラメント糸の2種類がある

織物や編地に使われている糸は、その製造法から大別すると紡績糸(スパン糸)フィラメント糸の2種類しかありません。天然繊維であれ合成繊維であれ、このどちらかに分類されます。

紡績糸(スパン糸)

紡績のことは英語ではspinning。spinつまり糸を撚る(縒る)ことです。そこで撚られた糸はspun yarnとなります。でスパン糸と日本語で言ったりします。紡績糸=スパン糸ということです。

シルクを除く全ての天然繊維はスパン糸。綿もウールも麻も。一部シルクでも紡績糸あり。対して、化学繊維(再生繊維、半合成繊維、合成繊維)はスパン糸も後述するフィラメント糸の両方が存在します。

化学繊維はドロドロに溶けた溶液を細い口金から押し出して繊維にするので、長〜い状態:長繊維(フィラメント)で作られる。これを一定の長さに切断して(短繊維にして)綿(ワタ)状になった繊維を紡績して紡績糸にします。

化学繊維と天然繊維の混紡はそれぞれのワタ状繊維を太く長く束ねたスライバーという状態にしてから、混ぜ合わせて糸にします。

まとめ:スパン糸になるもの
   ・天然繊維 全ての植物性繊維、獣毛繊維、 (シルク)
   ・化学繊維 再生、半合成、ナイロンを除く合成繊維。

フィラメント糸

上述したように化学繊維はドロドロに溶けた溶液を細い口金から出して細い繊維を作りますが、それをそのまま何本も束ねて糸になったものがフィラメント糸となります。

天然繊維で唯一フィラメント糸と呼べるのが、絹糸(シルク)です。蚕(かいこ)が吐き出したシルク繊維で作られた繭の糸端を見つけて解いて、糸状に束ねた糸が絹糸(生糸)です。

まとめ:フィラメント糸になるもの
   ・天然繊維 シルク
   ・化学繊維 再生、半合成、合成繊維。



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