キューティー_スバル360

生命力イラスト・想い出の車シリーズ⑦スバル360

今回は高度成長期の日本を象徴するような車として席巻したスバル360のご紹介です。スバル360とは、航空機技術を応用した超軽量構造を採用し、また限られたスペースで必要な居住性を確保するための斬新なアイデアが数多く導入された車です。

その結果、量産型の軽自動車としては史上初めて大人4人の乗車を可能とするとともに、当時の水準を超える走行性能を実現しました。

スバル360は比較的廉価で、十分な実用性を備え、1960年代の日本において一般大衆に広く歓迎されていました。日本最初の「国民車(大衆車)」と考えられています。

同時に「マイカー」という言葉を誕生・定着させ、日本の自動車史のみならず戦後日本の歴史を語る上で欠かすことのできない「名車」と評価されています。

スバル360は模範となったフォルクスワーゲン・タイプ1のあだ名となっていた「かぶと虫」(ビートル)との対比から、また、そのコンパクトにまとめられた軽快なデザインから、「てんとう虫」の通称で庶民に広く親しまれたています。

生産終了後も、1960年代を象徴するノスタルジーの対象として、日本の一般大衆からも人気・知名度が高いスバル360は、本モデルが初めての自家用車だったという中高年層が多いこともその傾向を強める一因となっています。

スバル360は生産終了後約50年近く経過していますが、後期モデルを中心に可動車も少なくなく、愛好者のクラブも結成されており、今なおまれに路上を走る姿を見ることができます。

私は埼玉に移動する前の交通博物館でスバル360の初期型をみたことがありますが、機会があればハンドル握ってみたい車の一つです。

キューティー&スバル360


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両親2人の介護を一人でやってます。プロレスブログ「せかぷろ」&YouTube「チャンネルせかぷろ」主宰。現在ステージ2の悪性リンパ腫と格闘中。