もう10年以上前の事。外に出るのが怖くなった時期がありました。怖くて1人で家の外に出れなくなったんです。それはお腹の中で子供を亡くしてしまった後、数ヶ月の間続きました。

人がいる場所が怖い。人の多い場所に行けない。1人で買い物に行けない。赤ちゃんはもちろん赤ちゃんを連れた人を見たくない。人に見られたくない…そんな気持ちでした。

自分を毎日責めていた

その頃の私は、お腹の中の異常に気づけなかった自分、出産できなかった自分、ちゃんと産んであげられなかった自分、を毎日責めて過ごしてた気がします。

そんな自分が生きてて良いんだろうか。こうやって普通に生活してて良いんだろうか。
周りの人もきっと私のことをそう思ってるに違いない。ひどい母親だなぁ、って。生きてる価値無いよ、って。その思いは日に日に大きく強く、固まっていきました。

ほんとは誰も悪くなかった

今から思えば、防ぎようのない出来事。すごく辛い経験をした。そして周りの人は誰も責めていないんですが……自分が自分を責めてるだけだったんです。が、その時はそんなことすら思いつかず、ひたすら、自分がダメなんだ、きっと周りもそう思ってるに違いないって思い込んでいました。

自分の気持ちに寄り添ってみよう

今、いろいろ経験したからこそ、そう思えるようになったけど、あの時、自分で自分の気持ちに寄り添ってあげられていたら…もっと早く回復してたかもしれません。

子供を亡くして悲しいよね、すごく辛かったよね。残念だったね、痛かったよね…悔しかったよね…
そして身近な人に気持ちを吐き出せないのは苦しいよね…



辛い思いをした自分を責め続け、自分で傷つけることは虐待みたいなもの。

辛い時、苦しい思いをしたとき、悲しい時、悔しい時。その感情を否定しないで認めてあげて、大切な人にするように、自分にも、辛かったよね、って、一つ一つ丁寧に扱ってあげてください。自分を責める人が1人でも減りますように。