「めっちゃいい、大好き」

図書館で借りた『エルマーのぼうけん』を7歳の息子に読んであげたら、すごく気に入ったのでジュンク堂に行って続編の『エルマーとりゅう』を買った。パリのジュンク堂はたいへんこじんまりしていて、児童書コーナーなんてほんの一角にしかないので注文するつもりで行ったけど、エルマーシリーズはきちんと全巻在庫が揃っていてジュンクとエルマーの両方に感心する。

このジュンク堂の本はめちゃくちゃ高いのだけれど(定価の2・5倍くらいだったかな)、その理由は普通の書店と違い、おそらくパリ店は本を買い取っていて売れ残りを返品できないがためにこの高値なのではないかという話をネットで見た(Yahoo!知恵袋)。だとしたらあそこにある本は絶対売れると見込んで仕入れたものすごい少数精鋭たちなんじゃないか。

エルマー、めちゃくちゃ久しぶりに読んだけれど、やたらみかんの数に細かい感じ、あーこれツボだった!となつかしい。リュックの中身の描写とかもどこまでもRPGのアイテムっぽい。この細かさがなんか村上春樹さんの本を読んでいる時の快感に近いような気がする。そしてこの本挿絵もいい。

買ってきた本に福音館書店の読書カードが入っていて、息子にこれは何かと聞かれたので『ここに本の感想を書いて送るんだよ』と教えたら、「『めっちゃいい、大好き』って書く」と意気込んでいた。率直さが極まってて名コメントとしか思えない。「100巻まで出してくださいって書く」とそのあと言っていたけどもうとうの昔にこの世を去ってらっしゃる方にこち亀並みの執筆量を求めるのはむちゃです。と書いてから調べたらこち亀は全200巻だった。てきとうにこち亀を出してすみません。

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