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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2023/9/19 #111

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。

アニメ制作の中でも、AIを使用する試みがあります。けれども権利者側からすると、AIの素材として「データを食わせる」ことに強い拒否感があります。この溝は埋まりようがないので、アニメの権利者側がAI事業者になるのしかないのかな……とも思ったりもしています。


アニメ業界団体がAIへの意識調査を実施 7割以上が「規制に賛成」 一方で新しい技術に期待する声も

一般社団法人日本アニメフィルム文化連盟(NAFCA)が、生成AIの是非について、アニメ業界を対象とした調査結果を発表しました。AIの使用について、7割以上が「規制が必要」と回答したとのことです。

「73.7%が規制に賛成」とのこと。テック側は業界団体との交渉がどうしても避けて通れません。時間がかかると技術の停滞を招いてしまうので、ルール化が早急に必要とされています。

ジャンプ作品の新作PVを届ける「ジャンプアニメイズム」地上波で放送開始

週刊少年ジャンプ(集英社)で連載中の作品の新作PVが放送される「ジャンプアニメイズム」が、10月6日よりMBS・TBS系全国28局ネットの“スーパーアニメイズム”枠おしりでスタートする。

他局の看板的なタイトルについて、どこまで展開できるのか気になります。フジテレビの『ONE PIECE』関連がMBS/TBSで放送されるようでしたら、かなり踏み込んできたなという印象ですが、どうなりますか……。

“アニメのセル画を文化庁が買い取る”取り組みに賛否…「運営できる人材がいない」

文化庁が漫画の原画やアニメのセル画収集に乗り出す。先日、一部メディアで報じられたニュースをめぐり業界では困惑の声が広がっている。これまでも、幾度も計画されては消えた国による漫画・アニメの保存事業。漫画の原画やセル画を「文化財」とする目論みが不信を呼ぶのはなぜか。

セル画を買い取ったり、ハコモノの運営費は税金になるので、厳しい見方をされるのは仕方のないことだと思います。アーカイブについては、なかなか「事業」にはなりにくいので、落とし所が難しいです。確かに、麻生太郎さんが私費で展開するのが、現実的な線なのかもしれません。

アニメのすべてが、ここにある。新たな10年へと進む、「AnimeJapan 2024」3月23日(土)・24日(日)東京ビッグサイトにて、開催決定!

一般社団法人アニメジャパンは、2024年3月23日(土)・24日(日)東京ビッグサイトほかにて実施される、世界最大級のアニメイベント、「AnimeJapan 2024」の開催を発表しました。 

今年も恒例のアニメジャパンの開催です。コロナ禍開けとなった前回は、かなりの来場者がありました。今回は、ファミリー施策も展開されるようなので、更に幅広い層のお客さんが期待できます。

コンテンツビジネスラボ「リーチ力・支出喚起力ランキング」~「コンテンツファン消費行動調査2023」より~

株式会社博報堂DYホールディングス、株式会社博報堂、株式会社博報堂DYメディアパートナーズの共同研究プロジェクト「コンテンツビジネスラボ」は「コンテンツファン消費行動調査2023」を実施し、そのデータをもとにアニメや音楽など全11カテゴリ・計1200以上のコンテンツに関する、「リーチ力・支出喚起力※ランキング」を算出しました。

リーチ力は「ジャンプ」系が圧倒的で、上位から『鬼滅の刃』『SPY×FAMILY』『ONE PIECE』『呪術廻戦』と4位まで独占しています。アニメ・マンガの中心は、やはり「ジャンプ」だと言えそうです。

PBRは1倍割れ、株主圧力高まる「テレビ局」の活路

「貴社は(中略)保有する資産の価値より時価総額が低いことで皆さまの事業の価値がマイナス評価されている典型例となっております」――。

「人気作『魔法少女リリカルなのは』(2004)などに関与したSeven Arcsの主力制作陣のほとんどはすでに会社に残っておらず、目標と実態の乖離に現場では困惑が広まっていた」。TBSの子会社であるSeven Arcsについて、サラッと書かれていますが、結構クリティカルな問題では。マッドハウスを買収したときの日本テレビの状況にも似ています。

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