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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2021/8/31 #5

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
コロナ禍で多くのアニメ作品が延期となりましたが、今年に入って落ち着いてきましたね。秋アニメ『プラオレ​!~PRIDE OF ORANGE~』も、春や夏にOAという事態にならなくて良かったです。

バンダイナムコの“苦悩”…ドラゴンボールからアイカツまでコンテンツビジネスの今を分析

「テレビ放送だけやればうまくいく時代ではない」
バンダイ代表取締役社長(当時)、川口勝氏は玩具業界誌「トイジャーナル」の2021年新春インタビューでそう語りました。

「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」、「プリキュア」」の国内偏重は、少し厳しいですね。国内の景気が落ち込むと、比例してIPの力が弱まってしまいますので……。


異色の女子アイスホッケーアニメに勝算あり コラボにライブにYouTubeで“金の卵”新人声優が大奮闘

マイナースポーツ、舞台は魅力度ランキング最下位の県、完全オリジナルストーリー、メーンキャストは新人声優だらけ。一見するとマイナス要素に満ちた状況を、プラスに捉えた新作アニメが、今秋の放送開始に向け奔走を続けている。

「昨年12月にYouTubeチャンネルを開設しトーク、バラエティ、歌にダンスと既に65本以上の動画を配信。日光市での食べ歩きや、アイスバックスが活動する霧降アリーナでの収録も行われた」とのことで、OA前からこの動画数は桁違い。コンテンツの世界では、マイナーがメジャーをひっくり返す「下剋上」が日常茶飯事なので、期待しています。


夏映画興行/映画参加者人口減少続く中でのランキングの顔ぶれ

例年書き入れ時となる夏興行が終わりつつある。全体の動員ペースは、まだまだ低調だ。7月は昨年を上回っていたものの、8月に入りペースダウン。公開中の作品の動員も、前週比で大きく落ちている。

アニメ一強がしばらく続いてきた印象ですが、だいぶバラエティ豊かになってきましたね。アニメ以外でもメガヒットが生まれると、映画業界全体も復権すると思いますので、頑張って欲しいです。


マーベル映画が世界を制し、ガンダムが廃れない理由。日米の進化するIPとキャラの経済圏について、目からウロコのディスカッション【CEDEC2021】

2021年8月24日(火)~26日(木)の3日間に渡り、オンライン開催されたCEDEC 2021。
本記事では、年8月25日に行なわれたディスカッション“キャラクター経済圏とIPクリエーションの視点から望む、ニューノーマル時代におけるメディアミックスの新パラダイム”の内容をリポートしていく。

“トランスメディア・ストーリーテリング”についてかなり突っ込んだ講演のレポート。日米では著作権/慣習が異なるので、海外の成功事例を持ってこようとしてもうまくいかないこともありますが、抽象化して理解していくことは大事です。


「エヴァ」「鬼滅」「バキ」など…過去最高の応募数に!アニメ×異業種コラボ表彰イベント「アニものづくりアワード」

日本唯一のアニメ×異業種コラボ表彰イベント「アニものづくりアワード」の応募数が、過去最高の202作品に及ぶことが発表された。

どれも練られているコラボだなあと思う一方、MSCHF(ミスチーフ)のような過激で洒落っ気のあるものがないと感じます。オフィシャルだとなかなか展開しにくいのは確かですが、凡百のコラボが吹き飛ぶ「ネタ」が見たいです。

※MSCHF


アニメ専門チャンネル「アニメカ」がApple TVアプリでサービスを提供する理由

アニメカ有限責任事業組合は8月26日、日本アニメ専門の新しい動画配信サービス「アニメカ」のサービスを始めた。月額450円(税込)のサブスクリプション型サービス(定額制見放題)をApple TVアプリ上のチャンネルとして提供する。

「スタート時のタイトル数などは公表していない」そうですが、アマプラで展開されている「アニメタイムズ」は500タイトルなので、同程度でしょうか。dアニメの4200タイトルを目指して欲しいですね。


プロデューサー・前田俊博 ロングインタビュー!(アニメ・ゲームの“中の人” 第50回)

記念すべき連載第50回にご登場いただくのは、株式会社毎日放送(MBS)コンテンツビジネス部副部長で、プロデューサーの前田俊博さん。ライターcrepuscularの連載では2人目となる、テレビ局のアニメPだ。

「MBSは出資したとしても、小口の出資が多い」とのことですが、TVはやはりメディアの要なので、重要です。コンテンツファーストのMBSは制作会社からしても、付き合いやすい放送局です。


米学生アカデミー賞ファイナリストの日本人が語る「米アニメ界から宮崎駿が出ない理由」

「学生アカデミー賞」という賞をご存知だろうか。アメリカのアカデミー賞が主催する、学生版のオスカーで、過去の受賞者の方々の中にはピクサーで数々の作品を監督しているピート・ドクター監督(『モンスターズ・インク』『カールじいさんの空飛ぶ家』他)や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロバー ト・ゼメキス監督など、そうそうたる顔ぶれが名を連ねる。

『アメリカのアニメ映画では「物語の分かりやすさ」が日本のアニメより重要視されている』。アニメに限らず映画全体も、日本の方が「作家性」が強い傾向にありますが、そもそも産業構造が異なるからでしょうね。「米アニメ界から宮崎駿が出ない理由」は、クリエイティブ面のみだけじゃないです。

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