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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2023/9/5 #109

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
今月で夏のテレビアニメも終わってしまいますが、爆発的人気になる作品はなかったように思います。一方劇場については、本来であれば『君たちはどう生きるか』が牽引するタイトルのはずでした。ですが「宣伝をしない宣伝」によって、夏休み映画としての存在感は薄かったように思います。


テレビ局、アニメに注力の流れ加速 日テレ・TBS10月から新枠で人気作品を放送「アニメ事業に本腰」

日本テレビは9月1日、10月より金曜日に新設するアニメ枠『FRIDAY ANIME NIGHT』(通称フラアニ)を発表した。10月6日毎週金曜午後11時より第1弾作品『葬送のフリーレン』を放送する。

全日帯のキッズファミリー向けが放送されているアニメ枠は縮小傾向ですが、大人向けのアニメを放送する枠は拡大しています。海外配信で大きなライセンスフィーを獲得するためにも、テレビ局が新たに放送枠を作って機会を設けるのがトレンドですね。

小池都知事も期待! 豊島区に新アニメ展示施設「アニメ東京ステーション」誕生【レポート】

10月31日に池袋に誕生予定のアニメ展示拠点「アニメ東京ステーション」。グランドオープンに先駆け、8月31日にプレ・オープンセレモニーが開催されました。

千代田区≒秋葉原よりも、豊島区≒池袋の方がアニメの情報発信として適しているのでは?と最近感じることがあります。同人文化ではなく、漫画家そのものが集まっていた土地柄でもありますし。「アニメ東京ステーション」にも期待しています。

【推しの子】データが示すこれだけのアニメ効果

2023年4月からテレビ放映されたアニメ【推しの子】。第1期は6月28日に最終回を迎えましたが、すでに第2期の制作が発表され、ますます盛り上がりを見せています。

「SPY×FAMILYに次ぐ人気」とのことで、『【推しの子】』は、やはり2023年のテレビアニメでは最も話題を集めている作品です。年代によって、ファンが刺さるポイントも興味深いところです。

【週末アニメ映画ランキング】「THE FIRST SLAM DUNK」が再ランクイン、国内歴代興収ランキング13位に

8月25日~27日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)が発表され、新作の「MEG ザ・モンスターズ2」が首位、「Gメン」が2位スタートを切った。「Gメン」は、秋田書店「週刊少年チャンピオン」で連載された小沢としおの同名コミックを、人気グループ「King & Prince」のメンバーとして活躍した岸優太の映画初主演で実写映画化した青春アクションコメディ。

『君たちはどう生きるか』の興収は現在74億円。夏休みも終わったので、そろそろ宣伝でテコ入れしないと、100億円突破が苦しくなってくるように思います。対して『THE FIRST SLAM DUNK』は、興収155億円。ロングセラー道を突き進んでいますね。

【編集Gのサブカル本棚】第29回 独占か全方位か、アニメ配信それぞれの戦略

仕事半分、趣味半分で、各クールにはじまるテレビアニメの1話はなるたけ全部見るようにしている。

アニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』が「全国フジテレビ系列の放送と、それ以外の局の放送および各プラットフォームでの配信では、一部内容が異なっている」とは、寡黙にして知らなかったです。僕はフジテレビ版を観ていたので、「大正コソコソ噂話」はもうやらないのかな……と思っていたのですが、実は続いていたとは! 『鬼滅の刃』は、こうした細かい戦略が実行されているから、いつまでも人気が保たれているのでしょう。

『訪れてみたい日本のアニメ聖地88』を、メタバースでご紹介

ベネリックデジタルエンターテインメント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:高橋晃広)が運営するメタバースの商業施設「そらのうえショッピングモール」(以下:モール)で、47都道府県の名産品の販売や、名所を紹介するショップを集積した3号館に、『訪れてみたい日本のアニメ聖地88』を選定する一般社団法人アニメツーリズム協会(事業所:東京都千代田区、会長:富野由悠季、以下:アニメツーリズム協会)が2023年8月30日(水)にアニメツーリズム協会の出張所(以下:出張所)を出店いたします。

聖地巡礼はどうしても物理的な移動を伴うので、やはりハードルがあると思います。ですがメタバース上であれば、関係なくなりますね。ご当地VTuberが案内する企画性も良いですし、リアル⇔バーチャルの理想的な関係性があります。

なぜ世界中で「ディズニー離れ」が起きているのか…会社の売り上げを90倍にしたプロ経営者が見落としたこと

アメリカのウォルト・ディズニー社が苦戦している。エンタメ社会学者の中山淳雄さんは「外部から招いたプロ経営者により、映画などのコンテンツ制作ではなく利益の出る事業が重視されてきたことが要因の一つだ」という――。

近年のディズニーの失墜は、前CEOのボブ・チャペックによるところも大きいです。経営手法としては悪くはなかったのですが、結果が伴いませんでした。それにしても、ソニーとディズニーがいつの間にか肩を並べていることに驚きです。

Netflix『マスクガール』&夏アニメ『ホリミヤ』急上昇、『呪術廻戦』V7~配信コンテンツ視聴者数ランキングTOP20(8月第4週)

複数の定額制動画配信サービスを横断して集計した2023年8月第4週の「配信コンテンツ視聴者数ランキング(調査対象期間:8月19日~8月25日、調査対象:日本在住15~69歳男女)」を発表します。

配信では相変わらず『呪術廻戦』が強いですが、昔みたいにぶっちぎりな感じではないですね。IPの勢いが落ちてきているのでしょうか。なお『わたしの幸せな結婚』がワンランクUPの4位に浮上しています。

VIPO、アニメ企業の海外展開支援の一環として「ATF×TTB Animation Lab & Pitch 2023」への参加企画を募集開始

映像産業振興機構(VIPO)は、アニメーション企業の海外展開支援の一環として、アジア最大級のコンテンツマーケットAsia TV Forum & Market(ATF)で行われる「ATF ×TTB Animation Lab & Pitch2023」(2023年12月6日~8日)への参加企画を募集する。

募集枠は1社程度とのことですが、有意義な取り組みだと思います。ピッチもまずはその場に立つことが重要だと言われていますので、こうした機会は貴重です。

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