今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2023/5/9 #92
クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
前職時代、劇場版『名探偵コナン』の興収が50億円台に乗ったときは、喜びよりも信じられない……という社内の雰囲気でしたが、今は100億円突破ということで、隔世の感があります。コロナ禍などもありましたが、粘り強く制作を続けてきた成果だと思います。
「名探偵コナン 黒鉄の魚影」シリーズ初の興収100億円突破 発声可能応援上映も決定
とうとう大台に乗りましたね。シリーズで初めて興収100億円突破となった本作は、内容も充実し評判も高いです。今まで足踏み状態だったので、関係者の喜びもひとしおでしょう。応援上映も楽しそうです。
日本のアニメ制作環境はすでに崩壊している――レジェンド丸山正雄が語る危機と可能性
「日本のアニメーションは崩壊した」とのことですが、何十年も前から言われ続けていることなので、逆説的に足腰は強いはずです。ディズニーも世界各国に、アニメ制作の下請けを出しています。産業構造も変化しているので、過度に悲観する必要はないと思います。
▼前編はこちら
融合に失敗すると「絵が溶ける」!? ベテラン作監が語る令和のアニメ制作事情
「来年こそ出展の意義が問われるはず」コロナ禍を乗り越え開催された「AnimeJapan2023」を振り返る! 一般社団法人アニメジャパンの浅沼誠理事長インタビュー
今年、ようやくアニメジャパンが復活しました。10万人の動員があったので、成功と言って良いでしょう。ですが、課題もあります。声優頼みの集客は限界もありそうで、そろそろ「次」の仕掛けがほしいところです。
海外の日本のアニメ、快進撃に落とし穴はないか?
「アニメ村」ではない、海外で事業をおこなっている方のブログ記事です。海外で日本のアニメ市場は伸びていますが、まだまだ課題は多いです。「アニメビジネスは取りこぼしがあまりにも多い」とは、昔から言われていることですがまだまだ改善の余地が多すぎます。真摯に向き合わないといけないですね。
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』とビースティ・ボーイズとMTV
「ディズニーとかピクサーがここ最近のアニメーションで取り組んできた教条主義的なスタンスに対抗して“頭を空っぽにして楽しめる”娯楽性を打ち出してきたという位置付け」とは、確かにその通りですね。かつてディズニーは、今のようにポリコレに配慮した作品が多かった時期があり、業績が落ち込みました。今回も同じような軌跡をたどるかもしれません。マリオの映画のヒットは、「勢力図」が変わる一つのきっかけになる可能性を秘めています。
ソニーグループ売上高・利益過去最高も ミュージック事業の映像&ゲームは減収に
買収したクランチロールの状況が気になってましたが、「クランチロールの売上げが映画部門メディアネットワーク売上げに占める割合は、大きく伸びている」とのことで好調のようです。来期も大幅増収になる見通しです。
アニメ頼りのJ-POPアーティストたち…タイアップなしでは生きていけない現状
まいじつの記事は、ほとんどが与太話ですが、この記事は過度にセンセーショナルでもないですし、珍しい考察系です。アニメは外国へのリーチ力が、実写系よりも上回っているので、アニメタイアップへの注力は弱まることはないと思います。
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