今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/1/30 #130
クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
今週は不動産や店舗関連のニュースが目につきました。TBSと松竹の業務提携の一つには、「赤坂エンタテインメント・シティと東銀座再開」も含まれます。秋葉原・池袋は既にアニメの街です。渋谷もツタヤがアニメをプッシュします。赤坂や東銀座でも、アニメが絡んできそうな感じもしますが、さてどうなるか……。
TBSホールディングスと松竹がアニメIP強化で業務提携
ここ数年、テレビ局の動きが活発化しています。各キー局は、新たにアニメ事業部を設立したり、積極的に投資を続けています。今回のTBSと松竹の業務提携もその流れでしょう。発表の中にある「アニメシアター及び専用イベントホール事業等の共同設立及び運営の検討」の動きも興味深いです。
赤字幅拡大「ヴィレッジヴァンガード」とは対照的 アニメ人気で業績好調「アニメイト」の戦略を読む
『「ヴィレヴァン」がサブカルのメインカルチャー化によって衰退したのに対し、「アニメイト」はむしろサブカルのメインカルチャー化によって成長』とは、全くその通りですね。記事に付け加えると、アニメイトはイベントなど周辺領域も強力に展開しているので、そうした部分でも差がついたのかと。
渋谷のツタヤ旗艦店、4月再開業 アニメ・音楽の体験機会を重視
渋谷の顔の一つでもある、ツタヤがどうなるのか?と思ってましたが、今後はアニメにも注力するとのこと。秋葉原や池袋などは、今やアニメの街ではありますが、渋谷についてはアニメとの関連性は薄いです。街全体もアニメ色が強くなるのか、今後に注目しています。
【葬送のフリーレン】YOASOBIが首位に!秋アニメ主題歌ランキング
吉田アナも指摘していますが、メジャーアーティストが上位に名を連ねていますね。もはやアニソンなのか、J-POPなのか区分けは難しい感じです。いずれにせよ、アニメタイアップのバリューがあるからこそ、質の高いアーティストが集まるのだと思います。
「TAAF2024」アニメ功労部門顕彰者に鳥山明、高橋良輔、大野雄二、古川登志夫ら
今回の顕彰者には、トムス(東京ムービー)の元社長・加藤俊三さんの名前があってびっくりしました。俊三さんは、僕がトムスに入社たときにトップだった人でした。超ワンマンではありましたが、独特の哲学などがあり、今でも俊三さんの名前を見かけると背筋がピンと伸びます。プロデューサーとしても傑出していて、『AKIRA』もプロデュースしています。また、俊三さんがトムスを辞めるときに社員全員にメールをしたのですが、これからはコンテンツが支配する時代だ!という檄文になっておりました。最後まで気骨があり、今でも印象深く思っております。
「日本と韓国の文化戦略 ~我々はどの程度「世界で勝負」できており、そのためには何が必要なのか~」
エビデンス的にも勝負できているので、足りないのは政府の支援という考察です。コンテンツは特性上、一般的に理解されるには少しハードルがあります。道楽でやっているのだろう……という認識が少なからずあるからです。とはいえ、今や堂々たる産業になっているので、政府の支援が望まれています。
「屋根裏のラジャー」Netflixで世界に、今後のスタジオポノック長編作品の独占配信権も獲得
更には、「Netflixはスタジオポノックが今後制作する劇場作品などの長編アニメのストリーミング・ビデオ・オンデマンド型配信を独占的に扱う」とのこと。ポノックの事業戦略は、劇場アニメ一本足打法なので、ボラティリティがかなり高いです。ネフリと長期に渡ってパートナーシップを結ぶのは、経営安定的にも良いかと。
「PUI PUI モルカー」CGアニメに 新作映画を年内公開
「PUI PUI モルカー」のボトルネックは、制作工数の負担が大きいストップモーションアニメにあったので、CGアニメ化は当然の進化だと思います。とはいえストップモーションアニメだからこそ、目新しいコンテンツにもなったので、今回のCGアニメ化が今後の試金石になりそうです。
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