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【読書ログ】遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣

今回読んだのは「遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣」である。

読書の目的と効果

この本を読んだ目的は

・読書スピードの向上
・インプットの質をあげる

の2点であったが、読後に得られたものは

・読書スピードの向上
・インプットの質の向上
・読書記録の整理法
・アウトプットの重要性と簡単な取り入れ方

と、目的以上のものを手に入れることができた。

ちょうど一か月ほど前「自己肯定感を上げるアウトプット読書術」を読み、アウトプットの練習用としてnoteを始めてみたのだが、どうにもしっくりこなくて放置してしまっていた。(この本自体は良書である)

そういえば過去に読んだメモの魔力もアウトプットに役立ちそうだったな、とめくってみるもなかなか進まず。

いや待てよ。そもそも今年に入ってから全然読書が進んでいないし読むのも遅くなった気がする……と焦っていたところに天の啓示かというレベルでぴったりなタイトルの本に出合った。

感想と要約

この本では
・早く読むためのポイント
・読書で得られた情報を自分の中に定着させる方法
・アウトプットを交えることで効果的に読書効率を上げる方法
といったことが書かれている。

速読術の本ではないが、読書スピードを切り替えることで効率的に読むコツや本を早く読むための考え方が説明されている。

読書術系の本はいくつか読んだがとっつきやすさと再現性の高さという意味でかなりの良書であると感じたのでインプットとアウトプットに分けて一部紹介していこうと思う。

インプット:エッセンスを受け取るための読書

現代を生きる私たちはあふれる情報に囲まれるうちに読み方が変化してきているという。SNSやWEB記事を読むときに一文字一文字噛みしめながら読むということはせず、流し読みをしながら概要を掴んでいると思う。

それなのに本を読むときだけは無意識に今までの読み方をしようとしてしまうため、もともと読書が好きだった人でも(こそ)読むのが遅くなったり読書が億劫になってしまうのだという。

しかしビジネス書はそもそも短時間で読めるように作られているので、精読よりもエッセンスだけを取り入れるような読み方で構わない。

書かれていることを全部覚える必要はない。というよりもむしろ読後に記憶に残ったところこそが今の自分に必要なところといえる。

本をたくさん読むためのコツとしては速く読めるような本を選び、一週間の読書計画を先に組むといい。

読書は何日もかけてじっくり読むくらいなら1時間で読破した方が記憶に残る部分が多いのだが、慣れないうちはついダラダラ読んでしまうと思う。一週間分の読書計画を立てておくことで「明日からは別の本を読むから今日中に読み終わらなければ……」とブーストをかけることができる。

アウトプット:引用とレビューでインプット効率をあげる

「読書術の本なのにアウトプット?」と思ったのだが、本をひたすら読み続けるのは息を吸い続けているのと同じという一節に首がもげるほど納得したので、読書術の一環としてのアウトプット法についても紹介していく。

本を読んでいて気に入ったところ、気になるところがあったらページ数と文章をメモやノートに書き写す。そこに、なぜこれをメモしようと思ったのか、何が引っかかったのか、感想などを1文で書く。

1冊読み終わったらその本の中でもっともすばらしいと思った引用を一つ選び、12冊分のベスト引用がたまったら引用と感想を読み返す。

手順としては以上である。アウトプットと聞いて身構えていた場合は肩透かしをくらうくらい単純だが、アウトプットに慣れていない人や自分の感想を言葉にすることに苦手意識を持っている人にとってはこれくらいのハードルから慣れていくのがいいと思う。

私はレバレッジリーディングの「気に入ったところには線を引いて、そのページはドッグイヤー」が習慣になっているためそこはそのまま踏襲し、1冊分まとめて抜き出すことにした。

抜き出す作業と感想をつけることによって自分が気に入る文章の傾向がつかみやすくなるため本を買う時の参考にもしやすくなるだろう。

まとめ

読書術について書かれた本は名著レバレッジリーディングをはじめ多数出版されており、私自身も何冊か読んできたが、この本はそういった名著たちと比べても遜色ない。

作者の読書スタンス(読者の感情を煽るために書かれた部分は流し読みする、うわついた話を強調する本は信用していない、等)にも好感を持てた。

脳内を整理していくにあたってアウトプットは避けられないことは分かっているのだが、アウトプットの回路が錆び付きすぎている(私のような)人にとってはこの本の引用&感想はいい練習となると思う。

文字を書くことに慣れたら
モーニングページで思考をひたすら外に出して脳内を整理させる。
ゼロ秒思考で瞬発的・構造的に思考を書き出す訓練をする。
メモの魔力で書き出した以外のネタにも繋げていく。
考える技術・書く技術でより伝わりやすいようにブラッシュアップしていく。

といった流れでアウトプットを習慣化していけたらと思う。


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