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未経験エンジニアが受託企業でアルバイトしてみた

お疲れ様です。

今回は、ぼくが就活前に受託系のベンチャー企業でアルバイトさせてもらえる機会があったのでその時の経験についてお話しします。

きっかけ

4月末、ぼくは作成していたポートフォリオが完成したので、5月からそれを携えて就活に臨むつもりでした。そんな時にwantedlyから一通のメールが。受託企業さんからのカジュアル面談のお誘いでした。
しかし就活を始める前だったこともあり、面接の準備も何もしていなかったので、一度お断りして「興味を持ったら改めて連絡します」伝えると、そんなかしこまった面談ではないから業界を知るために話しするだけでもいいよと連絡いただいたので、その言葉に甘えて面談することになりました。

面談では予定通りWeb業界での会社の属性や組織構成、現状等色々お話しを聞きました。が最後に突然「もし君さえ良ければアルバイトしてみないか?」と誘われました。ぼく自身まだ就活すら始めていないにも関わらずアルバイトの誘いを受けたことに動揺を隠せませんでしたが、実際に就活を始める前にエンジニアとして経験できることは貴重なことだなと考え思い切ってその場で誘いに乗ることにしました。

ってなわけで未経験ながらエンジニアとしてアルバイトが始まったわけです。

業務内容

仕事先は受託系のベンチャー企業で主にマッチングアプリの受託案件をメインに受注している会社でした。マッチングアプリといっても皆さんが想像したようないかがわしい系のアプリではなく、どちらかというと企業と個人をマッチングする系(Wantedlyさんのような)のアプリです。

フルリモート体制で一緒に作る人数はぼくを含めて3人。先輩が1人と新人さんが1人いました。技術はフロントエンドがTypeScript+React(Next.js)、 バックエンドがAWS Amplifyを使ったサーバーレスなアプリケーションの開発でした。ぼくは一応フロントエンドエンジニアとして雇われ、主にUIの設計と、データベースからUIまでのデータ受け渡しの導線を書いていました。

業務体制は時給1000円で昼夜問わず好きな時間(最低5時間ぐらい)働くというかなりアバウトなものでした。ぼくは週休二日適当に取って10時から18時の間に6時間ほど業務していました。時給1000円?低っ!って思った方もいるかもしれませんがコードを書いてお金をもらえるなんて未経験エンジニアからするとそれだけで幸せなことです。

基本的に週1で先輩とzoomを使ってミーティングして、その中で1週間の進捗報告と次の週のタスクを聞いてそれぞれ進めるといった感じで、他の疑問点等は随時Slackやzoomでやりとりする形で仕事をしていました。

アルバイトを通して

大変でしたね。でもかなり充実していましたし、貴重な経験をさせてもらいました。
ぼくの他の記事を見ている方なら知っていると思いますが、まず僕がフロントエンド言語で勉強していたのはJavaScriptとVue.jsで、TypeScriptもReactもNext.jsも知識ゼロの状態で仕事が始まりました。
雇ってくれた社長さんは「Vue.jsができるなら行けるっしょ」って感じのノリで誘ってくれましたが、まぁ予想通り毎日苦戦していました。加えて設計がアトミックデザインとクリーンアーキテクチャを採用していたので、先輩が書いたコードを読み取るだけで頭が混乱していました。

ただ、共同で作業する時の仕事の進め方(zoom, slackでのやりとり、プルリク出してコメントもらいコードを書き直したり、マージ後のコンフリクトを解消したり)を色々経験させてもらえたことは独学の身としては非常にありがたいことでした。
加えて、実際に仕事として書かれているコードを見ることができたのも非常にためになりました。

そして思わぬ産物でしたが、1番の恩恵は就活の時にネタになったということです
アルバイトのことは面接の時に少しは聞かれるかな?という程度にしか考えていませんでしたが、想像以上に面接官の方々の食いつきが良かったため、面接の対策がしやすくなりそれはとてもありがたいことでした。

面接というものはある程度聞かれそうな質問を考え、対策しておけばそんなに大変なことではないと思います。
就活始めの一発目のカジュアル面談でアルバイトのことについてたくさん聞かれたので、それ以降

・エンジニアのアルバイトをしたきっかけ
・アルバイト先の業務体制(人数、労働時間、リモートなのか等)
・アルバイト先の業務内容(開発言語など)
・アルバイトの大変だったところ
・アルバイトで学んだこと
・エンジニアの仕事をしてどうだった?

くらいは話せるようにしておきました。
すると以降の面接でも、面接官の方々は仮にもエンジニアという職業を経験したということでアルバイトに興味を持ってくれて、面接の内容の3分の1ほどはアルバイトに関する質問をしてくれたため、ぼくもスムーズな返答をすることができました。

そして上記の質問に加えて、絶対に聞かれたのが

その会社から採用のオファーは貰わなかったのか?

でした。読者の方でも気になった方はいるかもしれません。
もちろん面接では、その質問に対する返答も用意しておきました。

 採用オファーはもらっていましたがお断りしました。
 理由はとっても緩い業務体制です。

むしろ、人によっては好条件なのかもしれませんが、
・昼夜問わず個人で時間を決めて仕事できること
・休みたい時に連絡すればいつでも休めること
・ボーナス等はなく気まぐれに固まったお金が入ることもあるということ
・一度も出勤する必要はなく、フルリモートでどこでも仕事をしていいこと
などです。

ぼくは「毎日スーツを着て9時に出勤」というほど固くはないにしろ、ある程度ルールがあったり、形として整った職場環境がある方が仕事をしやすいなと思っていたので、自由すぎると返って不安が募る感覚がありました。

加えて、フルリモート体制で業務以外の他の社員とのコミュニケーションがなかったことも不満の一つでした。ある程度仕事以外でもコミュニケーションを取りたいぼくにとって、人間関係が希薄な職場環境は息苦しいものでした。

とまぁいくつかの不満を抱えていたため、お断りして改めて就職活動を始めたということです。

時間があれば転職前にアルバイトはおすすめ!

時間に余裕がある方のみですが、エンジニアを目指して転職活動する前に、機会があれば一度アルバイトでエンジニアの仕事をすることをおすすめします。
なぜなら、1つは貴重な経験ができるから、もう1つは面接のネタになるからです。
独学の方は特に、転職する前にチーム開発を経験できることはアドバンテージの一つだと考えます。
そして転職では避けては通れない「面接」でも話の幅が広がりますし、面接対策もしやすいというわけです。

以上がぼくが未経験の状態でエンジニアの仕事をしてみたお話でした。
今回はいつもより長めになってしまいましたが、この記事もエンジニアを目指す方にとって何かためになるといいなと思います。

ではでは

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