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夫婦って実は・・・

私が結婚する少し前。
夫婦について大きな疑問がありました。
どうして夫婦仲が悪くなるのだろう?

全ての夫婦がそうだとは言わないけど
「夫と一緒の空間に居たくない」だの
「妻と話をしてると口論になる」だの
そんな話をちらほら耳にしていました。

はて?君たちは好き合って結婚したのだろう?
一緒に居れるって素晴らしいことだろう?
なんでお互いが邪魔みたいになるの?

聞きたくてもデリケートな話題なので
とても当人たちには聞けませんでした。
それに、これは私の勘違いかもしれない。
なにしろここは日本。
身内を下げる発言が美徳とされる謎文化日本。
本当は好き合っているけどわざと
仲が悪いフリをしているかもしれないから。

でもどうやらやっぱり
私も結婚してけっこう経つけど
仲が悪い夫婦って多いみたいなんだよね。

たとえば
「夫婦でケンカしたら、その後どうしてます?」
と何人かの先輩たちに尋ねたことがあるんです。
そのとき多かった回答が

「え?ムカつくけど、我慢するよ」

といったもので心底驚きました。
一人、二人ならまだしも複数回答トップがこれ。
我慢?みんな我慢してるの?マジなの?

「だって、私は悪くないから謝るのも変でしょ。
言い返しても相手が怒るだけだし、面倒になる。
私が我慢すれば、丸く収まるからそうしてるよ」

え、こんなのいずれ爆発するの確定じゃない。
こんな不発弾をばら撒くようなことしてるの?
これが本当だとしたら
そりゃあ仲が悪くなるのも当然だよ。

うーん・・・
ケンカしたら仲直りするのがベストじゃないの?
そりゃあケンカ直後はムカムカして謝れないけど
時間を置いて「ごめんなさい」でいいのでは?

少なくとも私はそうして嫁と接してきたし
今だってそうしている。夫婦仲は良好だと思う。
謝れば仲が悪くなりようがないと思うんだよ。

「そうは言ってもね、いろいろあるんだよ…」

デリケートな問題だけに追及する空気ではなく
最後にはこのような結びで会話が終わる。
非常にモヤモヤしてしまうのだけど
一番モヤモヤするのは
『なんで謝ることができなくなるのか?』
この重要な一点が私的に解消されないこと。

でも最近、そのモヤモヤが解消されたんです。

夫婦って実は、あんまりお互いのことを知らない。

これはどういうことかっていうと
夫婦って会話が足りてないことが多い。
コミュニケーションが少なすぎるってこと。

たしかに、共働きの夫婦って
一日の中で一緒に過ごす時間というのは短い。
夫婦の会話が朝方と夜のわずかな時間のみ
という家庭も珍しくはない。
一日の会話がトータル10分とかね。

で、会話量が少ないと何が問題なのかというと
非常事態の相手の動きが予測不能になること。

たとえば幼い我が子が急に発熱したときに
「俺は会社あるから(妻が)なんとかしろよ」
なんていきなり言われてしまったときの
妻の困惑と落胆と絶望と怒りたるや
想像に難くないですよね。

ほかにも、トイレが詰まってしまったときに
「なんだよ?これどうするんだよ?」
と文句ばかりで何も行動を起こさない
パートナーを目にしたら心底がっかりです。

夫婦っていうのは、良い所も悪い所もある。
得意なことも不得意なことも絶対にあります。
で、当然だけど話さないことには
相手のことはまったく分からない。
“以心伝心”とか“余計な会話は不要”なんてのは
良質なコミュニケーションを取りまくっている
素敵なベテラン夫婦ができる芸当なわけで
会話を放棄するための免罪符なんかじゃない。

そうやって必要最低限の会話ができていないと
いざ想定外のトラブルに直面した際
(ええっ!?こんな人だったの?)
と夫婦の亀裂がバキバキと入りかねません。

そう、つまり、夫婦の仲が悪くなるのは
シンプルに会話量が少ないからなんです。

ケンカしたら謝れないというのも
やっぱり会話の量が少ないことが大きな要因。
(この人に何を言っても無駄だからなぁ)
なんて決めつけていては何も進展しやしない。

会話です会話。会話が大事。
愛が地球を救うとか言ってる場合じゃなくて
まずは自分の家庭を会話で救いましょうぜ。

だってさぁ、年がら年中おしゃべりを
楽しんでる夫婦で離婚することなんてある?
ないよね。

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