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耳に残るは君の歌声~プレゼント・フロム 花村想太(Da-iCE)

『フォトジェニック』という言葉がある。

主に写真写りがよいという意味に使われている言葉かと思うが、写真という手法によって被写体の持つ魅力、もしくは思いもよらない魅力が最大限に発揮される被写体に対しての賞賛の言葉としても使われていると思われる。

もともと『フォトジェニック』の語源は「photo」+「genic(~によって作られた)」とのことだが、魅力的な「声」を持ち、その声によって個人の魅力が最大限に発揮されている、『フォトジェニック』という単語から造語を作るなら『ボイスジェニック』と言えるのではないかと個人的に思う人物がいる。ダンスボーカルユニットDa-iCEのボーカル花村想太くんだ。

そこで今回はDa-iCE花村くんの「声」について語りたいと思う。


Da-iCEのパフォーマンスを初めて見たのは2014年8月14日のa-nation islandだった。その時に花村くんの歌声を初めてちゃんと聴いて、「まるで矢のような歌声だ」と感動した感想は別のブログで書いた。そして花村くんの歌声を聴いてとある漫画の主人公が浮かんだということもそのブログで語らせてもらった。

その漫画は昔ジャンプで連載していたアイドル漫画で、「男と女の声を併せ持つ完璧な声」を持つ主人公がアイドルを目指し成功するまでを描いた成長物語だ。その「男と女の声を併せ持つ完璧な声」のイメージが花村くんの声にぴったり当てはまるのだ。もともとそれを指摘していたのは別の方なのだが、a-nation islandで初めて花村くんの歌声をちゃんと聴いてそのことに大いに納得し、そのあまりのイメージのぴったりぶりに感動した。

聞けば花村くんの声帯は女性の声帯だそうだ。その稀有な声帯が「男と女の声を併せ持つ完璧な声」を実現させていると言える。その漫画を読んだ時、「そんな声を持っている男の子なんているわけない」と思っていたが、実際に現実に存在していることを目の当たりにしたら、花村くんのような「声」を持つ人物を主人公にした物語(妄想)の設定がいくつも浮かんできた。1つ1つのストーリーは自分の好きな映画や漫画やアニメの元ネタをパクった感じの夢小説以下の品質だけれども、主人公は「男と女の声を併せ持つ完璧な声」を持つ歌手という設定で、その設定が故に何かに巻き込まれたり運命に翻弄されるというストーリーとなっている。フィクション的な何かが現実に存在することが分かった時、そのノンフィクションが別のフィクションのイマジネーションになる、花村くんの「声」は私にとってイマジネーションを膨らませてくれる存在なのだ。

これだけの逸材をエンタメ業界は何故放っておくのだろうとさえ思う。花村くん自身は俳優業などには興味はないかとは思うが、その稀有な声帯が生み出す歌声を上手く取り入れることで面白いエンタメ作品ができると個人的には思っている。

稀有な声帯によるベイビーボイスもさることながら、どこか少年的な幼さの残る端正な顔立ちもとても魅力的であり、新曲『もう一度だけ』MVの花村くんは公園をただ歩いているだけでとてもよい絵になっていて、逆再生で落ち葉や鳥が逆方向に戻っていく映像の中で情感を込めて歌っている花村くんの姿はとても素敵だ。

花村くんの稀有な歌声の要素を取り入れた作品をMV以外で是非見てみたいと思うので、世の敏腕クリエイターの目に止まることを願っているが、まずは花村くん自身がこれからも歌手として楽しく歌い続けていってくれればと思う。その上で何か面白いエンタメ作品の中で歌う花村くんが活躍するということが現実になるならば、その時は全力で応援したいと思う。


花村くんの「声」についてここまで語ってきた。その花村くんの「声」は結構好き嫌いが分かれる「声」でもあることも事実だが、まずはDa-iCE楽曲で花村くんの歌声を聴いてみていただきたい。花村くんの歌声は必ずや耳に残り、何かしらの印象を与えてくれるはずだ。




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