「朝食」は「朝、人を良くする」と書く。電車でさえ時間に遅れるのだから、バスはもちろん遅れる。ギリギリで行動することはないのだが、どうしてもタイミングがずれて、いつも乗る電車に乗れない時もある。
　時間は、確実に流れているが、曖昧なものだというスタンスなので、遅れた遅れないよりは、タイミングがあうかどうかは大切だと思う。
　「時間を守る事は社会人として当然」だというのはわかるのだが、すごく隷属感というか、ポジティブに感じない。
　タイミングを合わせよう、という言い方が私はいいと思っている。

　どんなタイミングでも必ず合わせてくれる…吉野家さんへの私の信頼は大きい。
　私の住むところの近所に吉野家さんがなく、ここで食べないとと思ってしまったのは確かだった。ラッキーフードは玉子料理だったが、料理はしていないものの、玉子にした。
　安心するうまさである。私はもちろん吉野家派である。
　後から来た会社員風の男は朝牛の注文の仕方がわからなかったので店員さんに聞きながら頼んでいた。その後に入ってきた若い男性は「サイズはM」と言っていた。箸が使えないようで、スプーンで食べていた。
　どんな人にも懐が広い、それが吉野家だなと感じて店を出た。

　……私は朝食が好きだ。食べた後にそのまま眠りたいくらい好きだ。