「朝食」は「朝、人を良くする」と書く。良くなりたいものだと、つくづく思う。
　主観的に良化しているかはわからない。他人から見たら良くなっているように見えたり、その逆もある。
　良くなるとした時、今この地点から良化した地点まで進んでいる状態と言ってもいいと思うが、必ずしもそれが正しいとも言い切れない。
　じゃあ何がいいのかっていうのがわからない、それがいい。人によってそれぞれ違うのだから。

　昨今土曜日に朝モーニングを食べられるお店が少なくなった私の職場周辺。土曜日は決め打ちしないとなと思ってドトールに入った。
　いつもの男性スタッフは店長さんだろうか。ミラノサンドを渡してくれた。シンプルかつ奥が深い。今日はパンを甘く感じることはなく、むしろしょっぱい。レタスの苦味が優しい。ハムは、シーザーっぽいソースと合わさるとすごく甘く感じて、慌てて何もついていないレタスだけを味見した。
　みずみずしく、優しく苦い。矛盾してるかもしれないが、その先が甘い。レタスは本当に美味しいな、とシンプルに感じている。

　……私は朝食が好きだ。食べるもので自分の事も少しずつ良くしていこうと思っている。