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note:25 冷やしきつね蕎麦【BreakfastNotes】

 ……何よりも、朝食が好きだ。それでもこの暑さは食欲が減退していく。
 無理して食べる事でもない。しかし私は食べたいのだ。まさに朝食に依存している。朝食依存症である。やめられないのである。
 成長期でもない、自由に生きられる年齢と身分だからこそ「食べない」という選択もありだ。
 ただ私は病気なのだ。朝食をやめられない。食欲がなくとも食べなくてはならないのである。

冷やしきつね蕎麦¥440-

 一時期、立ち食い蕎麦を年間270杯食べた事があり、さらにそれに近しい生活を3年間続けていた。それくらい蕎麦が好きなのだがとりわけ「きつねそば」が好きである。
 出汁と甘味がギッチリと染みたきつねは、ジューシーで、美味しいエキスが溢れ出してきた。きゅうりとかまぼこがありがたい。食感が一辺倒になりやすい蕎麦にアクセントというよりは「リズム」を与えてくれる。ネギは好きだが控えめに、わさびはしっかりと載せて味わって行く。少しぬるいのもいい。あまりに冷たすぎると、きっとそばが食べにくいのではないだろうか。
 そば湯で汁を割って、この一皿の恩恵を最後の最後まで味わい尽くす。

 「朝食」は「朝、人を良くする」と書く。
 明日は土曜日か、何を食べようかな。

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